寒椿
そろそろ寒椿は終盤である。
この寒椿の散り初めが本格化すると春は近い、そうは言っても雪の積もる北国では立春と言え、深い雪に覆われた大地の上には雪が積もり、春はほど遠く冬が居座る。
春の形がまちまちの日本、雪のない町から冬の柵が解れ、春への高まりと共に寒椿は終盤へと向かう。
寒い日が多いなかでみる寒椿の赤、花の赤が無性に寂しい色合いに見えるのは未だ居座るこの寒さのせいかも知れない。
花の終わり
冬
ドラマは雪融け
寒椿終焉
深い常緑葉からこぼれ咲く花に
いま
花勢が弱まり
最後の花たちが足掻く
花びらが色合いを増しながら
散り
散らばり
褪せながら朽ちる寒椿
既に盛期の鮮やかさは薄れているが
花は花
美しい赤をみせながら
顔から落ちる一涙
花びら
私が好きな冬の一品。
朝の空 一面蔽う 鉛雲
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