
街の落葉樹が衣類をはがされ裸になって数日が経とうとしている。
落葉した樹の中に垣間見る様々な落葉樹の裸身、肌黒、こげ茶、灰色など多彩。
この身体は誰かな・・・楓のように印象の残る大木であればわかるけれど、他はなか・・そう言われても見分け難い。
「好きな人なら直ぐわかるのでは」そう言われるとそうだけれど、
夏には葉の形、色彩、香りに覆われ違いがわかりにくいけれど、この時期だと裸身を見れば直ぐにわかって楽しい。
裸体

一本の裸体木
楓
もう衣類は剥ぎ取られ
裸体を寒空の中に曝している
寒そう
冷たそう
可哀そう
・・・
恥ずかしくない
そんな言葉をかけたくなる
冬
・・・
木枯らしに震え
寒さに耐え
冬を過し
春を待つ楓の裸体
衣を纏う春は遠く
冬は始まったばかり。

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