
冬、温暖化といいながら秋の小菊が一枚の写真に収まって残る。
空は今にも泣きそうな灰色、弱い太陽の光が水彩絵の具で塗られ始めている。
時々水を含ませているために空は斑模様になっているけれど、
その空も一枚の冬空に描かれた時に一雨ありそう。
空が暗いせいか寒椿、山茶花がくすみ、いつもなら澄んだ冬空の下で焚き火の炎に見える一花たちが、霞んで消えそうに見える。
冬の花たち

花の少ないこの時期の野花
垣根の一花
寒椿
山茶花
競い合う花色
恋の桃色
炎の赤
清き白
歓喜から散り
終焉
一枚の衣を脱ぎ捨てるように
一枚・・剥いでは落とし
花びらを撒く
その儚さ
一片の残像
花の宿命という惨さ
想いが花びらに旬となって残る。

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