山茶花の終演
花の終わり花の終わり花の終わり寒椿冬、花の少ない冬、それでも町の花屋には色とりどりの花が並び、冬と言っても暖かい所から届けられる花たちで寂しい花屋にはなっていない冬の花屋の店先。そ......
山茶花の終演
立春が過ぎ2月も半ば、春とは言っても肌寒く、冬が未だに居座るなかで蝋燭の炎が燃え尽きるようにこの花の舞台が終わる。
花の少ないこの時期にあって冬に咲く山茶花の花は美しく、晴れ間の少ないなかでも灯りを燈すように咲く健気な一花。
その花が冬日和のなかでみせる紅の鮮やかさにみせられ時を忘れ見入る、
いまその山茶花が最後の季を迎え花びらを落とし、花の存在を消していく2月半ば、樹木に燈る花は少なくもう直ぐ私の視界から消える。
終演
寒空の下で始まる
一花のDrama
花色は寒さで精彩に欠け
陰が薄い
いま
花に終演が訪れ
別れの涙を一片に変えながら散らし
冷たい路面を涙で濡らし
最後の一片で涙は涸れ
Dramaが終る。
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