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早めの餅つき

2021-12-26 21:42:22 | 日記
今年の餅つきは、例年よりも早かった。
昨日のうちに外の井戸端で、1斗3升5合のもち米米を研ぎ、浸水させる。
北西からの寒風が吹きつけるめちゃくちゃ寒いなか、もち米2升をずつ蒸かし、餅つき機でつく。
はじめはもち米5升分で鏡餅にお供え用丸もちと伸し餅を、あとの6升分では青海苔を入れたものや塩漬けした紫蘇の実を入れたもので変わり餅を作る。
また、この地域ではメジャーなもち米とうるち米を合わせた「たがね餅」も、青海苔と紫蘇の実を入れて作った。
途中お昼をはさみながら、6時間かけての餅つきだ。
もちろん、お昼にはつきたての餅を使った雑煮を食べた。
今はほぼ高齢者世帯といっていい状況なのに、この量の餅を作るのは、自家消費ではなく、親類に配る目的があるからだ。
それは、古くからの慣習で、保存食でもあり特別な食べ物の餅を振舞うことが、とても大切なのだ。
餅はいつでもどこでも買える物なのにと不思議に思っていたけれど、地域や年代により価値観が違うのは自然なことだ。
自分ももう少ししたならば、老いた体を動かして、今日のことをなぞるのであろうか。
それとも、配りたい先の価値観が変わって、それを無用とするのだろうか。
すべては流れ移り往き、縛られるものではないのかもしれない。


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