rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

北アフリカ、チュニジア・スース

2010-12-18 22:57:11 | 街たち
お馴染みの「世界ふれあい街歩き」、今回はチュニジアのスース。
城壁に囲まれた旧市街は、白い壁に青の扉と窓が美しい。
細い路地が、縫うように街の中を走っている。

商店は、所狭しと軒を連ねて、アラブの生活を垣間見せてくれる。
そこには、食肉文化を象徴するように、牛の頭がぶら下がり、香辛料店には、ありとあらゆるスパイスや穀物類を袋に入れて売っている。

街で出会う人たちのなかに、羊を連れ歩く子供たちの姿があった。
自宅で飼っているという。
イスラムの祭り「犠牲祭」で、この羊を生贄にし、自分たちで屠る。
もちろん、大切に育てた羊が殺されるのを、子供たちが悲しまないはずはない。
しかし、生あるものは、他の命をいただき自らの命を生きながらえなくてはならない。
このことを学ぶ機会として、目の前で大切な羊が殺されることを目の当たりにするのは、野蛮でも残酷なことでもないはずだ。
きっと、子供たちは、食べ物に感謝し、大切に食べるようになるだろう。

北アフリカの強い日差しは、生を鮮やかに照らし出している。
死の影を際立たせて。

北アフリカ、チュニジア・スース

2010-12-18 22:29:57 | 街たち
お馴染みの「世界ふれあい街歩き」、今回はチュニジア・スース。
地中海に面した、リゾート地。
城壁に囲まれた旧市街の家は、白い壁に青の扉と窓が美しい。
石畳の細い道が、建物の間を縫うように走っている。
商店が連なる界隈に、アラブ世界の生活が濃密に溢れている。
食肉文化を象徴するように、牛の頭がぶら下がり、香辛料の店には、袋でありとあらゆるスパイスと穀類が売られていた。

街で出会った光景に、羊を連れ歩く子供たちの姿が会った。
自宅で飼育している羊だという。
イスラムの祭り「犠牲祭」で、この羊を屠るという。
もちろん、自分たちが育てた羊を殺すのを子供たちは悲しむ。
しかし、それが他の命をいただいて自らの命を永らえるということを、肝に銘じる機会として、野蛮な行為ではないと思う。
きっと子供たちは、食べ物に感謝して大切に食べることを学ぶに違いない。

北アフリカの陽射しは、強く照りつけ、生を鮮やかに浮き上がらせていた。

青い空、黄色い光、スカルラッティのギター音楽

2010-12-18 15:15:41 | 音楽たちークラシック
風が、浮かんでいた白い雲をどこか遠くへ追いやってしまった。
斜めから射す黄色い陽射しは、樹の影をくっきりと映し出し、コントラストの絵を描く。

こんな冬の午後は、ギターの音色が似合うだろう。
あれ、以前も午後はギター音楽・・・とかいたような・・・

今回は、ドメニコ・スカルラッティのソナタ集。
スカルラッティは、スペイン人なので、そのお国柄が良く表れた作品だ。
ギターソロの演奏で、一音一音弦が爪弾かれたち現れるその音間に、たくさんの色彩が煌いている。
黄色く照らし出されるものと影の織り成すアラベスク、スカルラッティの音楽が、互いに補い合って、スペインの地へ一瞬に運ばれる感覚を覚える。

絵画に例えるなら、スルバランの静物画にイメージが重なる。
乾いた澄んだ空気が、辺りに満ちて動かない・・・そのような雰囲気。

チェンバロの曲と、また違った良さがある。
好きなもののひとつだ。