大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

帰ってきたヘケヘケ? 再び 01

2012年02月04日 09時14分51秒 | TFユナイテッド
去年展開された“TFユナイテッド”、なんと今年の今頃になって再始動!そしてそのラインナップは、今まで海外販売のみで国内販売されなかった製品で固められています。その内容は、一番古いものは8年も前とかなりバラついていて、正直“…今更発売されても…”と思ってしまったものが半数を占めています。しかし、なかには国内販売が望まれていたものもあるので、それなりに期待していた層も居る模様。ちなみに私の場合、今回のラインナップを見て「こりゃまた、スルーしやすい内容だなぁ。」と思いました。未発売アイテムの寄せ集め、しかも私がその中で欲しいものはたったの二つでしたので。ユナイテッド最後のレビューで“終わらせるには惜しいシリーズでした”と書きましたが、微妙なラインナップで再開されても。ま、よくよく考えてみたら以前のユナイテッドの時点で“寄せ集めラインナップ”でしたな。今回は恐らく、弾数を増やす為に古くて未発売の物を加えたのでしょう。安易なリぺで済まされるよりはマシ?でもヘケヘケやユナイテッドのカーロボットリペで、スタントロン部隊とか出されたら欲しいしなぁ…。 限定品で部隊の5人中1人は実現してるとは言え。


で、私が欲しいと思った二つの内の一つが、このオートボット戦士“ワーパス”。ワーパスと言えば以前ユナイテッドの全身に当たるヘケヘケ
カテゴリーでも一度製品化されていますが、まさかのデラックスクラスでの再登場!以前がデラックスクラスよりも低価格帯だったので、今回
のはまさに嬉しい限り!初代TFでは、ミニボットと呼ばれる低価格帯の製品カテゴリーで発売された彼ですが、アニメ中盤から結構出番が多
く、オートボットでは珍しい戦車と言う兵器モチーフだった事も有り、割と人気キャラだった彼。しかし彼の玩具は通販限定であり、普通に市販
すりゃそれなりに売れたんじゃないか?と思います。安い物が売れ行き良くても儲けが少ないからでしょうか?海外では日本でユナイテッドが
販売されていた時点で発売済みで、その頃の発売アイテムに彼が含まれていなかったので、多くのファンが悔しがっていました。が、今にな
って漸く発売されました。クラスアップによりプロポーションは比較にならないほど良くなっており、マッシブな体格が素晴らしい。でも、ユナイテ
ッドの特徴だったメタリック塗装が無くなっており、しかも海外版にあったナンバーなどのマーキングまで削除されています。なんか損した気分。


ご尊顔拝見…戦闘的でカッチリした造形に仕上がっています。アニメ設定だと丸顔
だったので、ちょっとかっこよくなり過ぎ?っつーか大幅に変わってます。ヘケヘケ版
の方が、アニメ設定に近いです。

アニメ設定では…まぁ以前のヘケヘケ版の時も触れましたけど、自惚れっぽい所が
有り敵に対しては非常に横柄な自信家、でも仲間には優しく紳士的な口調で話し、
銃身に傷がつくと狼狽えると言うメンタル面で撃たれ弱い所も(ただ、アニメ本編でそ
んな描写があったかどうかは不明)。戦車と言うモチーフとは裏腹に、腕の良いスナイ
パーでもあります。
玩具設定でもメンタル面での弱さは残っていて、銃身に触れられるのを極端に嫌がり、
少しでも傷が付くと徹夜で磨き上げると言う神経質キャラになってます。細かい作業を
嫌い、命令を無視して好き勝手に戦い仲間を困らせますが、その勇敢さとタフさ(肉体
的に)は頼りにされてるとか。ちなみに名前の由来は“敵対行為”、“敵愾心”の意。


可動は平均レベルです。首が360度回転、肩、脇、肘上ロール軸、手首が縦に90度のみ可動、股関節ボールジョイント、
太腿ロール軸、膝、足首が前方にのみほんの少し可動…足首はほとんど動かないと思った方がいいでしょう。可動その
ものは平均レベルですが、元々が鈍重なイメージのあるワーパスなので、そんなに気にはならないでしょう。


まず腕を見てみましょう。ご覧の通りこれは真横から見た下腕部ですが、腕と拳の位置を見て下さい。腕が上に出っ張っ
ていて、拳が下にズレています。これは変形ギミックの為ですが、これが思わぬ弊害を生み出すことになります。


こうして見ると分かると思いますが、銃などの後ろに出っ張った武器を持たせると腕に引っかかり、グリップが拳に届か
ず武器を持てないのです。画像では、グリップが長くて重宝してたスペース司令官のエナジーバトルカノンを使用してい
ますが、それでさえグリップがほんの少ししか入らず保持出来ません!つまり、銃は後ろに出っ張りが無いハンドガン系
でも無ければ装備不可能…と考えて良いでしょう・゜・(つД`)・゜・いくらワーパスが体に武器が付いているのがデフォで手
持ち武器が無いとは言え、これはちょっと見過ごせないぞ。どうにか出来なかったのでしょうか…?


後ろに出っ張りの無いハンドガン系、もしくはこういう打撃武器だったら装備出来ます。ほら、いくら体に武器がデフォの
ワーパスだって、武器持たせりゃそれなりにかっこよくなるでしょ?だから、いくら変形の都合だからって、もう少し頑張
って欲しかったのですよ。


その武器各種のご説明に入ります。ワーパス最大の特徴にして、最大の武器は胸部の戦車砲。バックカードの解説に
よると、“2キロ先にある小さな六角ナットを半分に割ってしまう程の正確な砲撃の腕を持っている”とありますが…戦車
砲でそんな精密射撃は無理だろ。どう考えても回りごと吹っ飛ばしそうですが…まぁそれは空想科学と言う事で一つ。
そして左肩に機関砲、右側にミサイルを備えております。機関砲側にギミックはありません。


しかしこのミサイル、ハズブロの安全基準に基づき随分長いです…なんでも子供の誤飲防止の為だとか。でも流石に
見栄えが悪すぎるし、我々は子供ではありませんし切り飛ばしても良いかと。尚、スプリングで発射できますが、この
スイッチが妙に固いです。あと、後ろに倒れた場合はこのミサイル後方が押し出され、その結果暴発します。


ワーパスには不具合が有ります。それは戦車砲の砲門がデフォで傾いている事。しかも砲身が回転不可なので、平ら
にしようとしても直せません!しかも信じられない事に、一年も前に販売された海外版にも同じ症状が出ている模様。
この事についてクレームが付かなかった筈が無いんですが、問題点を放置して再生産する中国工場って…ヽ(`Д´)ノ
それと、見て見ぬ振りしないでちゃんと修正させてよハズブロとタカラトミー!



ワーパスのデザイン上で気になって仕方がない所なんですが、頭の後ろにあるこのハッチ、これが収納する様に出来て
おらず、こんな風に無造作に開いておくしか出来ないんですよ…見栄えが悪くてしょうがない。


続いて腕部と脚部を見てみると、そこにはCジョイント対応フレームが。元々ワーパスが兵器をモチーフにした
TFなので、こんな風に気軽に武装強化出来るのは嬉しい所。


ストラクサスとトラックスのパーツを使って武装してみました…もう少し大きめのパーツ使った方が良かったかなー?しかしCジョイント
と言っても、ホワール付属のガトリング砲はジョイントのサイズが合わず取り付けられませんでした。私も全て試してないんですが、C
ジョイントと言っても完全に互換性がある訳じゃない様です。でもこのパーツ配置、どっかのリーゼント仮面ライダーみたいですな。


ロボットモードの解説はこれ位にして、この場を借りて砲門の事を少し。上記の通り傾いているのがデフォ、そして回転
不可なので直せません。でも流石にこれはあんまりだし、戦車砲はワーパスの象徴であり一番目立つ部分なので、な
んとか直せないかなー?と知恵を絞ってみました。


胸部を分解してみると、戦車砲はこのような簡単なパーツ構成になっています。上画像が組み込まれて
いる状態で、太い砲身受けパーツの穴を砲身パーツが貫通している状態です。で、まずこの二つを外しま
す…調べてみた所、この受けパーツの方に原因が有りました。


まず、砲身パーツの側面をご覧下さい。スリットが走っているのが分かりますね?これは砲身が無闇
に回転する事を防ぐ為のディテールであり、受けパーツの内側にはそのスリットに入るレールが走って
います。この二つが噛み合う事で、砲身が固定され動くのは前後移動のみになる訳です。その受けパ
ーツの正面から見たのが右側の正面図ですが、そのレールが中心…つまりアナログ時計で言う所の3
と9の辺りが正位置である筈が、そこから上下にズレてるんですね。こりゃ傾くわけだわ!となれば話は
簡単、右レールだと上側、左レールだと下側を、棒鑢を突っ込んで削り落としてやれば解消される筈。


で、修正したものがコレ。まだちょっと傾いてますが、一見真っ直ぐには見えるのでこれで満足するとしましょう。
ただし、やる時は自己責任でよろしく。まぁ、やりすぎて壊すことも無いと思いますけど。棒鑢で削り落とすだけだし。


ビークルモードは戦車…初代ワーパスは軽戦車シェリダンがモチーフでしたが、ヘケヘケ版同様に似ても似つかない
謎戦車に。なんか特装機兵ドルバックに出てきたボナパルト タルカスっぽいですが、これはこれでかっこいいので許
しましょう。


砲塔が360度回転、戦車砲も上下に可動します。プロポーションと言いギミックと言い、ヘケヘケ版とは格段に進化
しております。これで謎戦車じゃ無ければなぁ、惜しい。


Cジョイントはビークルモードでも使用可能なので、こちらも武装強化。パーツは同じストラクサスの物を使用しています
が、変形したことによりCジョイントの角度が変化した為、トラックスの武器は付けられませんでした。


それでは変形シークエンス。中央のハッチを開き、左右の銃器を内側に90度折り曲げます。


次に砲身を本体側に押し込むと、それと連動してロボット頭部が現れます。種明かしは、砲塔内にある
砲身の端っこでロボット頭部が押し出され、それで頭部が出てくるんです。この砲身は前に出っ張って
いて長く、変形時に支障が出るので早い内に押し込んでおいた方が良いです。


本体中央のジョイントを外し、後ろ側に持ち上げます。この時にミサイル
の後ろ側が床などに押されて暴発しやすいので、ミサイルは外しておい
た方が良いでしょう。


この画像の左側部分が本体側と接続されていたジョイントなわけですが、これを二段階に折り曲げます。単純な構造
ながら、ここが綺麗に収まるんですよ。


これはビークル前方画像です。中央のジョイントを外し二分割します。


二つに割った片方の画像です。キャタピラ部を斜め上に折り曲げ、ジョイントを外します。


その状態からキャタピラを上に90度折り曲げ、最初に折り曲げた部分を再び倒します。


そして脚部ロール軸を使い、全体を90度上に回転させます。これでロボット脚部は完成しました。取説ではここの説明
がとても分かり難く、私はここの解説を画像で分かりやすくやってみたつもりなのですが…どうでしょう?
まぁ、自分が変形を忘れた時用でもあるのですが。


現在の状態で直立させると…下半身が完成したとはいえまだまだシルエットは戦車寄りですね。


この状態から、股関節ボールジョイントや胴体ヒンジを使い本体を持ち上げ、右画像の状態にします。人間の体型で例えれば、“足の付け根
からお辞儀して、上半身を反った状態から背筋をピンと伸ばしていく”、そんな感じで変形していきます。これにより、周りに何も無かった戦車
の砲塔が、パーツ移動と同時に胴体にスッポリ収まっていく様はお見事です。


次に、後部キャタピラの変形です。ヒンジに沿ってハッチを展開します。


あとはキャタピラを下に動かし肘を伸ばし、開いたハッチからロボット手首を引出し、最後にハッチを閉じて変形完了です。


ハハッ!逃げた逃げた!見たまえあの慌てっぷりを!ハッハッハッハッ!

総評としては、ビークルモードのデザイン以外はワーパスとしては出来の良い製品に仕上がっています。可動で優れた面はありませんが、まぁ飛んだり跳ねたりしない
ワーパスと言うキャラクターだからそれも許せますし、頭部や肩など大幅なアレンジが入っていながらも“一目でワーパスだと分かる”デザインになっているのも面白いで
す。取説は分かり難いですが、実際はシンプルで分かりやすく、それでいて面白味を感じる見事な変形をします。そんな中でも、後頭部ハッチの収まりの悪さ、手首の融
通の利かなさは地味に大きなマイナスポイントですが、デラックスクラスのワーパスと考えれば、本製品の出来は及第点でしょう。が、やはり問題は砲門の傾き…削除さ
れたマーキングやメタリック塗装廃止はバリエーションと言う事で涙を飲みますが、こればっかりはどうあっても許せませんわ。


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