大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

リンカネーション!その21

2009年08月11日 09時44分35秒 | ヘケヘケTF
今回ご紹介するのは、もう一つのミニボット“スパイチーム”です。アタックチームに続いてスパイチームですが、さて今回は…?


まず一番手、“通信員アダムス”。アダムスと言えば、アニメ本編にてメガトロンさまに“ずんぐりむっくり”と言われた程のおデブ
でしたが、ヘケヘケ版アダムスは胸板ボンッ!ウエストキュッ!な体型になっています。うーん。それに足も細長いし、太いのか
細いのか良く分からんプロポーションになっています。個人的には、腰が妙に長くて体型のバランスが崩れているのが気になり
ます。余談ですが、実は海外市場に置いて発売のアナウンスがされたのですが、後にそれがキャンセルされ発売中止となった
のです。しかし、どんなドラマがあったかは知りませんが、こうして無事に発売されたのでした。


ご尊顔拝見…こちらは非常にアニメ設定に忠実です。元々アダムスの顔はシンプルな構成だったので、下手
に弄るとかけ離れちゃいますからね。しかし顔面の塗装がややぼってり気味で、厚ぼったい印象を与えてしま
います。

アニメ設定では、ビーチコンバー同様に途中参戦したミニボットの一人で、パワーグライド同様に飛行能力を持
っている事から出番の多いキャラクターとなりました。特にアダムスは単独での惑星間航行も可能なので、パワ
ーグライドの行けない宇宙、そして調査やスパイ活動時にはオメガスプリームでは目立ってしまう、そんな時は
このアダムスの出番とまぁそんな感じでした。何かと便利な彼ですが、残念ながら主役エピソードは無し。何故
か、サイバトロン中でスパイクにただ一人名前に“さん”を付けて呼んでもらっている男。戦闘能力自体は低めな
ので、よく負傷したり人質になったりと、戦闘要員と言う印象は弱めです。パワーグライドでさえそこそこ戦える
のに・゜・(つД`)・゜・

付属コミックでは…もういい加減うんざりなんですがやっぱりその他大勢扱い。しかし、地層に埋まっているダイ
ノボットの存在に最初に気付いたのは彼でした。


可動はミニボットにしちゃ優秀な方で、両肩と股関節がボールジョイント、あとは膝が動きます。ミニボットは首と肘が
固定なのはデフォだし、もう慣れっこですからこれだけ動けば良い方かと。


良く見ると、腕のガワ内部には拳のディテールがあります。今時これ位は当たり前なんですが、まぁ一応触れておきます。


ビークルモードはUFO…初代アダムスのビークルモードはいわゆるアダムスキー型UFOだったのですが、
今回は文字通り円盤にアレンジされています…余計な事を!ただの円盤にならない様に垂直尾翼らしき
ものも付いてますが、だったら最初っからアダムスキー型にしてよ!あれに版権とか特許とか有るとは思
えないし、別に構わんでしょ!百歩ゆずって駄目でも、アダムスキー型“っぽい”オリジナル円盤メカとかに
すれば良いだけの話で…TFってそういうの得意分野でしょうが!ここ近年のアニメTFの車系キャラって、実
在する車“っぽい”架空の自動車に変形する奴が何人かいるし。具体的に言うとギャラクシーフォースのオ
ートボルトとか、ムービーTFのサイドウェイズとか。


変形シークエンス。まぁ見たまんまなんですが、各部を展開してロボットがうつ伏せになっている様な形になります。


次に機体後部を床に付け立たせ、上半身を90度傾けて下半身のジョイントと接続します。この時、傾けるのと連動して頭部が
せり出すオートモーフが働きます。

総評としては、色々と文句は言いましたがゴングやビーチコンバーと比べ全般的に弄りやすい出来栄えだとは思います。
ただ、ビークル&ロボットモード両方にある“コレジャナイロボ”感が気になります。


続いては“サバイバリスト ウィーリー”。ウィーリーと言えば第二シーズンこと2010から
登場したミニボットであり…それ以上に伝説となっているのがその“歴史に残るヒドい出
来”だった事です。その形状から便器と呼ばれていた彼ですが、ヘケヘケ版だと御覧の
通りスタイリッシュに。しかし、これ大幅なアレンジが入りすぎていて完全に別物です。
それにウィーリーの基本カラーはオレンジなのですが、これはイエローとなっているのも
別物にしか見えない印象を与えるのに一役買っています。これはこれでかっこいいんで
すけど、旧作アニメ設定を尊重するヘケヘケでこういうキャラを出してもいいものか…ス
ーパーリンク辺りなら出ても許されたと思うんですが。尚、海外版だとオレンジが主体の
カラーだったとか。


ご尊顔拝見…こっちはアニメ設定に忠実な形状。目の塗装が悪いせいか、泣き顔にも見えます。

アニメ設定では…正しくは2010よりも前にその前日譚に当たる映画「トランスフォーマー ザ・ムービー」
にて初登場したキャラクターで、ロディマス達と合流したのちにそのままサイバトロンにいつきました。
少々生意気な性格ですが憎めないタイプで、一番嫌われそうな直情型のグリムロックでさえ彼を良き
友人としてとらえていたほど。役職のサバイバリストとは直訳すると生存者ですが、どんな悪状況から
も必ず生還する知識とスキルを兼ね備えているという意味だとか。嫌われにくい事も含まれているみた
いですね。彼も出番は多かったのですが、残念ながら主役エピソードは無し。

付属コミックでは…その他大勢ではありますが、彼だけは手持ち武器でダイノボットを攻撃していました。


一見スマートな体型ですが、意外な事に可動はゴングに酷似していて、曲がりそうですが膝は曲がりません。
でもゴングより優れているのは、脇が広げられる事です。


ウィーリーの武器と言えば、アニメ本編でも使用していたパチンコ(売り上げが北朝鮮に送金されている違法賭博
では無く、ゴムで石等の玉を飛ばすアレです)。初代ウィーリーにはもちろん付属していませんでしたが、このヘケ
ヘケ版では一応あります。ただ、これパーツのディテールに塗装してパチンコに見せているだけで、実際は腕パー
ツと一体なので外せません。そうならそうで悔しいので、いっそこれは無くても良かったんじゃ?ミニボットに手持ち
武器なんて、ここまで来たら誰も期待なんかしていないんだから。


ビークルモードはバックカードの記載によるとスーパーカー…こちらもアニメ設定とは全く違うビークルです。
アニメ設定ではむしろそのビークルモードの方が便器に似ていたのですが、相変わらずこれはこれでかっこ
よくはあるけどやっぱり全然違う…これまでのヘケヘケでも“これはこれでかっこいい”と思えるものは多々
ありましたけど、流石にここまで来るともう…コレジャナーイ!


変形シークエンスです。まず左右のガワを開き、車体後部を後ろに引きだします。そのまま真っ直ぐ伸ばし後部を90度折り曲げ
踵を出し、ボンネットとフロントウインドウの間から頭を出します。しかし左画像だけ見ると、ムービーTFのバリケードのソレとちょ
っと似てますね。


それが終わったら、床に足を付けて直立させます。


そのまま胸部を90度倒し、腰のジョイントに接続します。この時に腰パーツも若干変形しており、プロポーションの調整に一役買っています。

総評としては、正直言ってかっこいいんです。プロポーションも良好ですし…しかし可動はもう少し頑張れたと思うし、なによりデザインがヘケヘケの“アニメ設定を現在の技術で可能な限り再現する”というコンセプトの消化、これを完全に放棄しているのがいただけません。ガワ変形とかでやり様は色々あったと思うんですけどねぇ。


最後は“戦士ワーパス”。ワーパスと言えば、サイバトロンでは珍しく兵器型TFで、マッシブ
なプロポーションが魅力でした。ヘケヘケ版ワーパスもその特徴を引き継いでいますが、個
人的には足の細さが気になりますねぇ…。そしてワーパスの特徴と言えば胸の短い主砲で
すが、こちらの方も抜かりなく。当時ワーパスの玩具は通販限定品であり、ワーパスが大好
きだった私は通販申し込みをして、それが我が家に届いた時そりゃもう嬉しかったですね。


ご尊顔拝見…これぞ紛う事なきワーパス!
ワーパスのシンプルかつ無骨な面構えそのまんまで、往年ファンとしては嬉しくなります。

ワーパスもまた途中参戦ミニボットの一人で、戦車というサイバトロンには珍しいモチーフであった事もあり、
中盤以降は主力となり前線に立った珍しいミニボットです。威勢の良い自信家で、常に真正面から敵にぶつ
かっていく豪傑です。「ホイスト ハリウッドへ行く」というエピソードでは、その自信っぷりから映画の出演の
決まったホイストに便乗し、自分も銀幕デビューを果たそうとしていました。その半面、落ち込んでいる仲間を
励ます等と気配りも出来るナイスガイでした。一応主役を務めたエピソードはありますが、その時はホイストと
二人で行動していたので、主役と言うにはちと微妙です。

付属コミックではやはりその他大勢なんですけど、ミニボット唯一の兵器TFだけに、暴れるダイノボット相手に
砲撃を繰り返していたのでそこそこ目立ってました。


戦車TFと言うとあんまり動かないんじゃ…?ってイメージありますけどところがどっこい。なんとワーパスは全ミニボットの中で
最も可動します!中でも、これまで誰ひとり持てなかった肘関節を備えているのがポイント高い!ミニボットにしちゃ上出来!


ビークルモードは戦車…コレジャナーイ!ロボットモードはミニボットでは極めて高評価なの
に、ビークルモードの方が…。初代ワーパスは普通の戦車だったのですが、今回のワーパ
スは御覧の通り車体前部中央が不自然に抜けていて。なんとかならんかったのか…。


ミニボットにしちゃ珍しく、ビークルモードでも主砲が可動するギミックがあります。
ただ上方向にはあまり向かず、その反対に下方向には大きく動くんですよね。普通逆だろ、本当に惜しい…。


変形シークエンス。戦車型TFのオーソドックスな変形パターンは“人間がうつ伏せから起き上がる”形の物
ですが、ワーパスもそのセオリーに乗った変形をします。まず前方両側キャタピラを腕に変形させます。


次に車体後部を展開し下半身を形成、キャタピラを折り畳んで足にします。それと同時に砲台を90度傾けます。これでもう殆ど人型
になりましたね。


直立させ、キューポラを開け頭部を出し、主砲を押しこみます。頭部が砲塔から外に出たことにより生じた
スペース、ここに主砲を押しこむと言う訳です。

総評としては、ミニボットの中では最高傑作です。アニメ設定との共通点は胸部くらいのものですが、主砲が胸に付いている戦車TFなんて言ったらワーパスくらいしかいないので、ワーパスを表す為ならそれだけで充分なのかもしれません。正直、このワーパスのデラックスクラスなんかも見たかったですね、大出世を果たしたパワーグライドの前例もある事だし。


以上、ミニボットスパイチームでした。約一名スパイに絶望的に向いていない人物がいますが、アタックチームよりこちらの
スパイチームの方が総合的には優れた出来かと。どちらかの二者択一を迫られた時は、こちらの方を選んだ方が宜しいかと。
現代の技術で、マイクロンでもEZコレクションでも無く、旧来の“ミニボット”というカテゴリーで新製品が開発されたこの現実、
旧作ファンの一人として喜びたいところです。


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