大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

ダーク オブ ザ ムーン 12

2011年09月09日 16時32分25秒 | ムービーTF DOTM

今回ご紹介するのは、オートボット司令官“スペースオプティマスプライム”。当ブログでは珍しく少し遅れての司令官レビューですが、
その理由は後ほど。DOTMにおいて作られたヴォイジャークラス司令官ですが、下腕部の形状などそのプロポーションはマッシブなヒ
ーロー体型に変化しているのがわかります。パッと見、変形ロボ玩具と言うより可動フィギュアに見えます。ただ、若干背中を反った
俗に言うS字立ちしか出来ないので、それはちょっとやり過ぎじゃないかと。リボルテックだって、最大の欠点は“直立などの普通のポ
ーズが取れない”事なんだし。


そして、これはTFリベンジの頃に作られたヴォイジャークラス司令官。プロポーションが大きく変化しているのが一目瞭然です。本当は
比較画像を撮影したいのですが、残念ながらこの司令官はもう我が家に現存していないのです。


ご尊顔拝見…なんか今回の司令官は目が大きくなり、頭が細長くなったような感じが。

元々本作の司令官は、DOTM製品発売開始と共にコンテナ付きで販売されましたが、私が購入したのはコンテナ無し
の単品版。もともとコンテナ付きバージョンは日本限定アイテムで、海外市場では今回扱うこの司令官が発売されてい
るとの事。だったらコンテナ付きの方がお得なんでは?というとさにあらず。そもそもコンテナ付きって値段が高いし、高
い割にコンテナにロクなギミックがないし、大体こっちのバージョンの方が普通にかっこいいんです。だから、コンテナ付
きをスルーしてスペース司令官の発売を待っていたのですよ。

カード裏には“オプティマスが宇宙仕様に自らを強化した姿。無重力空間で長時間活動する為に、最新型ソーラーエン
ジンと追加大型ジェネレーターを搭載している。”と記載されています。これは玩具オリジナル設定で、劇中で宇宙用装
備なんぞ使いません。さて劇中での活躍は、アメリカ政府の要請で紛争地帯に派遣されていた司令官たちですが、そこ
で発見した旧世代オートボットの遺産“スペースシップ・アーク”。それが月にある事を知り、月へ赴くとアークの中にいた
のは先代司令官“センチネルプライム”。彼を地球に運び再起動させるも、センチネルプライムはディセプティコンとつるん
でいまして、実質司令官が今回の大騒動の引き金を引いたようなもので。が、裏切り者センチネルプライムの首を撥ね、
停戦を申し出に来たメガトロンさまを問答無用でブチ殺したり(ヒドい…)と、今回の司令官はかなーり気が立っていたのか
前作以上に残虐でした。このヒトだけは怒らせちゃイカン。っつーか、今回の司令官って終始怒ってばっか。


可動はこれまでのヴォイジャー司令官ではトップクラスです。首ボールジョイント、肩、脇、上腕ロール軸、肘二重関節、手首ボールジョイント
&内側への傾け可、腰、股関節、太腿ロール軸、肘、足首です。特に手首と腰可動が入ったのが嬉しいです。やっぱりデカい武器を持ってい
るなら、腰を捻らせた派手なポーズ取らせたいですしね。腰可動って地味ですけど、有ると無いとじゃ大違いなんですよ。


足首は爪先を上に上げる感じにのみ可動します、でも反対側は不可。何故なら、踵が脹脛パーツに干渉するからです。
でも横方向の可動範囲は極めて大きく、正直ここまで必要ないと思いますけどこれくらい曲がります。


下腕部にはソーラーパネルが。なるほど、これが宇宙仕様な訳ですね。場所が下腕部なので、シールドに見立てること
も出来ます。あー…昔何かのアニメだか特撮だかで、両腕に付いたシールドから相手のビーム類を吸収してパワーに変
える主役キャラがいた様な気が…だれだっけ?“救急戦隊ゴーゴーファイブ”のマックスビクトリーロボ…いや違う、もっと
前にいた様な。


背中についているのが、カード裏に記載されている大型ジェネレーターに違いありません。中々大きくて、シルエット的
にも良いアクセントになってます。余談ですが、コンテナ付き司令官にはこのジェネレーターは付いてません。特にギミ
ックは無いですが、変形して火器になるくらいのギミックは欲しかったなぁ。


太腿にはタイヤ状ディテールが。これはご覧の通り太腿と一体成型なので、ビークルモードのタイヤが変形した訳じゃ
ありません。そうなった様に見せかけるためのダミーパーツですが、私はこういう想像させてくれるパーツ好きですよ?


武器は“エナジーバトルカノン”、これまたデカくて武器としての説得力があって、しかもかっこいい優良武器。
コンテナ付き司令官にはこれとは別の武器が付いていて、私がこのスペース司令官を選んだ最大の決め手、それが
このエナジーバトルカノン。カード裏には“オプティマス愛用のブラスターを改良した兵器。ソーラーエネルギーを破壊力
に変換する。”と記載されています。そう言えば、上の方にソーラーパネルが付いてますね。なるほど、宇宙に出ていれ
ば太陽が隠れるなんてそうそうありませんものね。宇宙に雲は無いから、太陽は出っぱなしだもの。


メックテックギミックは、後部(画像では左上)の突起を押し込むことで各部が変形し、右画像の状態になります。ソーラーパネルが真上に
移動、中央からレーザーポインターらしきものが二つ起き上がり、銃身真上のカバーが左右に展開、そして銃口が伸びます。


これまた、“リミッター解除!出力最大!”みたいな感じでかっこいいギミックです。
これまでのヴォイジャークラスでのメックテックウェポンじゃ、これが一番好きだなー。


今度は真上から見てみましょう。ソーラーパネルの位置が一番分かりやすいですが、銃身カバーも思ったより大きく展開しているのが
分かります。今気付きましたけど、左画像中央の螺子穴みたいなディテールのある四角形のパーツ、これがソーラーパネルで隠れて
ますね。現物で調べたところ、四角形パーツが動いたのではなく、ソーラーパネルが斜め上に移動した事により隠れています。


で、このエナジーバトルカノンを装備するには、司令官に大きな問題点が。この向き…さっきからこの状態で保持して
いますが、これなら何の問題もありません。しかし…。


肘関節が真上に向くように腕を捻ると、ご覧の通り下腕部が干渉してグリップが中途半端な位置までしか入りません。
ここが残念です…ぶっちゃけエナジーバトルカノンは手首が回転する他のヴォイジャーTFに持たせた方が良いんでは。


5ミリジョイントはエナジーバトルカノンに三箇所、拳、そして背中に二つ。私は今までDOTM版TFをレビューしてきましたが、背中には大体
2つ5ミリジョイントがありますな。


ビークルモードはいつものトレーラーですが、宇宙仕様なので今回は現実のケンワースとは若干違います。エナジー
バトルカノンが真後ろについてます、銃口が隠れているので武器としては使えませんが、オーバーブーストと思えば
それなりに見えると思います。


以前のヴォイジャー司令官と比較すると、色合いが暗くなり運転席後部
側面と後輪付近に5ミリジョイントが追加、ボンネット部が分割線だらけ
になっているのが分かります。


上から見てみましょう。ボンネットと運転席後部、その2箇所には先程のソーラーパネルが。もちろんコンテナ付き司令官
にソーラーパネルは有りません、これが良いアクセントになっていて、ビークルモードでもこちらの方がかっこいいです。
まぁ、現実のソーラーパネルはエネルギー変換効率が悪すぎて、まだまだ使い物にはなりませんけどね。


5ミリジョイントはご覧の通り、手首が収納されているのでジョイントの数は減りますが、実はビークルモードの後輪付近の5ミリ
ジョイントはロボットモードでは内部に収納されてしまう、逆を言えばビークルモード専用ジョイントなので、手首の変わりにこの
ジョイントが使えるようになります。つまり、実際はジョイントの数そのものは変わりません。


後ろから見ると、これまではこの部分が塞がれていたのですがスッカスカです。今回の司令官最大の弱点。どうにか
して塞げればよかったんですけど、やっぱりコスト的に無理だったんでしょうねきっと。
または、エナジーバトルカノンを付けるための都合か。


それでは変形シークエンスに入ります。最初に、車体後部のエナジーバトルカノンを外します。


ルーフ部のジョイントを外し、垂直に伸びたエキゾーストパイプを90度前方に倒し、ドア下にある
燃料タンクを前方に移動させ、車体後部を中央からに分割します。


その状態から真横視点で見て、関節に沿って車体を90度上に起こします。これまでこのケンワーストラックに変形するムービー
司令官はいくつも作られてきましたが、今回の変形シークエンスはこれまでのものと全く違います。


これは後輪をアップ撮影したものです。前の方のタイヤを軸に、後輪を斜め上に上げます。


その位置から後輪をヒンジに沿って内側に折り曲げ、後輪が完全に反対側に行くように配置します。


次に、ルーフ部をピン打ち関節に沿って下に移動させ、ロボットモードの脹脛を形成します。
これが非常に巧みな設計がされていて、単純なパーツ移動ではありますが見事に脹脛になっていて驚かされました。


両足が完成したので、
今度は上半身の変形に入ります。車体前方を、ご覧のように前方に90度倒します。


ボンネット、グリル部を中央から分割し、車体側面の燃料タンクと繋がっている左右ガワを外し、運転席からロボットモード頭部を出します。


ボンネットを下に90度倒し、左右側を後方に移動させます。


その状態からボンネットをヒンジに沿って90度左右に展開し、その左右のボンネットを繋げているパーツを真上に180度動かします。するとそこが
ロボット胸部になります…これまでの正規ラインのムービー司令官(よってベーシック司令官やEZコレクション司令官は除外)はロボット胸部=ビ
ークル運転席になるものが普通でしたが、初めて胸部に“ビークルの一部が変形したっぽい形をした”ダミーパーツを使用した司令官が来ました。


さて、最後にボンネット部の変形です。この画像では少々分かりにくいですが、一連の流れを見てもらえればなんとなく分かると
思います。手首を引き出し、ジョイントに沿って折り曲げることで構成されていたボンネット部を伸ばし、タイヤを90度回転させます。


ボンネットガワをバンパーにかぶさる位置に配置し、そのまま曲がっていた部分を延ばして、最後のタイヤが脇腹方面に向く様に
90度回転させるとロボットモードの腕になります。


エナジーバトルカノン、これを持たせて変形は完了です。ムービー司令官の変形は、モチーフとなったビークルやデザイ
ンとの兼ね合いを考えて、リベンジでのリーダー司令官の柔軟体操みたいな変形が最も理に適っていると結論が出たと
思っていましたが、今回は変形パターンを一新していますね。しかも、それが可動やプロポーションを損なってませんし、
変形もやりにくさを感じません。


総評としては、劇中CGとは違うハッタリの効いたプロポーションは好みが分かれるところですが、初代ムービー司令官だってCGとは全く違うデザインだったし、その頃
から見てきたTFファンには問題ないでしょう。ただ、アレンジのきついプロポーションが許せるか…たった一つにして大きなハードルになるかもしれません。本体の出来
は素晴らしく、まさに進化を垣間見える一品です。コンテナ付き司令官、今回のスペース司令官、そして後に発売された第3のバリエーション“ファイアバースト司令官”
と、DOTMヴォイジャー司令官は全部で三種類ですが、最も価格的に手を出しやすくクセが無いこのスペース司令官、私はこれをお勧めします。


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