大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

海の向こうに“彼”はいた。 Aパート

2012年01月31日 00時00分22秒 | TFその他

今回ご紹介するのは、海外版TF“トランスフォーマー エナージョン”よりオートボット“ランドマイン”。TFエナージョンとは
日本で言う所の2004年度に展開された“トランスフォーマー スーパーリンク”に当たるもので、私が所有しているのは国
内版では無く海外版。これまでご紹介した海外版TFは輸入ショップで入手したものが大半でしたが、このランドマインだ
けは事情が違います。当時ゲームメーカーのテクモが企画したハワイ旅行キャンペーンがありまして、私はそれに当選し
たので、ハワイのトイザらスにてこれを購入してきたんです。だから、私が国内に持ち込んだって事になりますなぁ。


エナージョン製品は日本で販売されたスーパーリンク製品とは大きく異なっており…詳しくは後述。TFは日本と海外で
は展開に遅れがあるのが当たり前ですが、このエナージョンとスーパーリンクは珍しくそれほど誤差が無かった稀有な
例です。その翌年度のTFサイバートロン(海外)とTFギャラクシーフォース(日本)でも同様だったのですが、その後は結
局海外主導に逆戻り。やっぱり色々と弊害があったんでしょうか?まぁ、日本じゃTF人気はあまり高くありませんからね
ぇ…日本で天下を取るためには、まずTFがガンダムを打倒しないとならないし。そしてそんなの絶対無理だし。


ではランドマインのレビューに入ります。ゴツい体格ですが、腕がそれに似合わず細かったり肩が若干低かったり、ちょっとだけ
バランスの悪い体格です。その辺をもう少し微調整すれば、かっこいいプロポーションになったと思うんですが。それと上の箱裏
画像と製品画像を見比べてみると、あちこちカラーリングが異なりますが気にしないで下さい。カラーリングと言えば、海外版と国
内版では若干違う所があり、海外版では水色の部分が国内版だと紺色になってます。これはランドマインに限った話ではありま
せんが、エナージョンとスーパーリンクではエナージョンの方がアニメ設定カラーに近いです。


ご尊顔拝見…顔は凄く纏まっててじつにかっこいい。ただ、頭の両脇に斜め後ろに突き出たアンテナでも
あればもっとかっこよくなったと思います…。

アニメ本編では…エナージョン準拠では説明できないのでスーパーリンクでの説明で行きます。途中参加
したオートボットもといサイバトロンのメンバーで、グランドコンボイとは別行動をとっていたロディマスコンボイ
率いる“チームロディマス”のパワー担当。チームロディマス位置の巨漢ではありますが何分地味で、かつロ
ディマスの出番があまりにも多かったのであまり活躍の機会は無かった様な…。本人は古風な性格で、やや
時代掛かった口調で話すタイプです。その為にノリが悪く、同じサイバトロンで正反対な性格のオーバードライ
ブにその事で絡まれたことも。


斜め視点から見てもかっこいいには違いないのですが、よく見るとバイザーの下の顔が
非常に人間に近い造型なのが分かります。


可動は当時の製品にしては中々優秀。首左右回転、肩、脇、上腕ロール軸、股関節、膝上ロール軸、膝、足首が左右可動します。
手首と腰は固定ですが、当時でこれだけ動けば御の字でした。それに大体、エナージョンの前に当たるTFアルマダ(日本名マイクロ
ン伝説)TFは自立性を高める為と構造の簡略化の為に、それ以前は動いて当たり前だった可動を敢えて殺されており、とてもストレ
スが溜まりました。だから、当時はランドマインのこの程度の可動でも満足出来たのですよ。でもその簡略化のノウハウが有ってか、
アルマダ以前のTF“カーロボット”では複雑過ぎて扱いにくかったTFがここまで扱いやすくなったのだから、決して無駄では無かった
でしょう。しかし今だからこう考えられるのであって、当時の私は複雑さを楽しんでいた故に動くけど変形が物足りない…そう考えてい
たのもまた事実。


たまたま近くにあったバルクヘッドと比較。プライムのデザインラインも良いですが、そろそろ映像展開でも
ランドマインみたいな正統派デザイン路線のTFに復権してほしいです。


ランドマインの腕を見てみましょう。手首の部分に凸ジョイントがあるのがお分かりでしょう。これはランドマインのギミック
に使用するためのジョイントですが、あまりに場所が悪く武器の保持に弊害が出ます。元々ランドマインに手持ち武器は
無いのですが、この凸ジョイントが干渉して後方に伸びたライフル等の銃器類を持たせる事は出来ません。


強いて言うなら…グリップが長めのスペース司令官付属のエナジーバトルカノンか、剣や斧と言った後方に伸びていない武器に
限られます。エナージョンは低価格帯TFに付属している武器を、それより上の価格帯のTFに持たせるギミックがウリの一つだっ
たのですが、ランドマインはそのギミックをやるには相当不利な立場かと。


たまたま近くにあった、ストライカー司令官のエナジーソード。ジョイント形状の都合で深くは握れませんが、これだったら何とか。


しかし逆に、ツインブラスター司令官の銃だったらこのジョイントのおかげでしっかり保持出来るんですよね。元の持ち主
以外で、無改造でこの銃を持てるTFは多分ランドマインだけなんじゃないかと思います。


今度は足を見てみましょう。爪先のデカさがランドマインの特徴の一つですが、爪先と足首を繋げているのは貧弱な
フレームのみで、爪先の後ろ側は意外に貧相。


胸部にはオートボットエンブレムが二つ。従来のものと、その上にある穴の中にあるもの。これはエナージョン製品共通
のディテールで、スーパーリンク本編では“エネルゴンポケット”と呼ばれていました。これは先程の低価格帯TFに付属
するパーツ“エネルゴンスター”を取り付けるための場所で…。


付けるとこんな感じに。本来はオートボットのエネルゴンスターはクリアレッドなのですが、生憎我が家にはもう現存してなくて…。
手に持っている武器は、その低価格帯TFの武器“エネルゴンウェポン”です。一緒に以前ご紹介したアーシー、それも上記の低価格帯TFの
一つなので、その武器をランドマインに持たせてみました。ご覧の通り、凸ジョイントが邪魔をして真っ直ぐ持たせられません。ここはもう少し
どうにかならなかったのか…ただでさえランドマインは徒手空拳なのに。


ランドマインには付属品が有りまして、それがこれ。国内版では“ランドクレーン”と言う名称になっていますが、取説の
方には“ガンナーステーションに変形する”みたいな英文が書かれていますけど、その変形前の名称が無いのでランド
クレーンで統一します。大型クレーン、その隣の火器、そして大型のキャタピラ…なんかレスキューフォースにでも出て
きそうな感じです。ぶっちゃけレスキューセイバー。


クレーンにはご覧の位置にボタンが有ります。これを押すと“グイーン!”と言うクレーン起動音が。先ほどお話しした
海外版と国内版の大きな違い、それがこのサウンドギミックなのです。なんと当時の国内版では、製品の多くはこの
サウンドギミックがことごとく削除されていたのです!見た目は色以外は同じ、製品も中にサウンドギミックを仕込め
る様に設計されていたのに、サウンドモジュールが入るはずだった部分はカラッポ!どんな事情によるものかは知り
ませんが、これで納得するやつはいないでしょうよ…当時はネットのあちこちで、TFファンたちによる呪詛の声が上が
っていました。幸い私はハワイ旅行当選と言う好機が訪れたので、評価の高かったこのランドマインをハワイで購入出
来ました。尚、当時はまだランドマインは国内では発売されていませんでした。


ボタンを押したままでクレーン先端のフックを引っ張ると、ワイヤーを引き出す事が出来ます。押さなくても出せますが、
その際はロックが掛かっていて内部で負荷が掛かりそうなのでやらぬが寛容。尚、この画像ではボタンを押すとフック
が発射された様に見えますが、そうでは無いので注意。


で、ワイヤーを引き出した状態でもう一回ボタンを押すと…?


クレーン駆動音は同様ですが、勢いよくワイヤーが巻き取られます。画像でのたうつ様なワイヤーの残像がお分かりでしょうか?
これ瞬時に巻き取られるから、最初に見た時は驚きました。


そしてクレーンの根元は、ご覧の通り着脱可能。
ただこれ特になんのギミックにも使えないので、恐らく生産しやすくするための工夫なんじゃないでしょうか。


クレーン先端を見てみると、中央に穴の開いたジョイントが。これはアルマダで初登場した“マイクロンジョイント”と
呼ばれるもので、同じくアルマダで初登場した小型TF“マイクロン”を取り付ける為のジョイントです。


アルマダではマイクロンを取り付けることでロックが解除され、各TFに備わったギミックが発動するというものでしたが、
エナージョンではそのギミックが廃止されているので、本当に付くだけの名残的物になっています。
せっかくだから、武器マイクロンで武装強化してみました。


クレーンの陰に隠れがち…いや文字通り陰に隠れているんですがミサイルランチャーもあります。ギミックはスプリング
でミサイル発射、それだけです。


ランドクレーン前部にはクローが付いていて、これを展開すればマァ素敵。


続いて、ランドクレーンに隠された変形ギミックのご紹介。
前方を持ち上げ、キャタピラ上部にある板状パーツを後方に逃がします。この時点では変化が小さいですが…?


今度はキャタピラも移動させ、後方に逃がした板状パーツを今度は真下に向け全体的に直立させるような感じにします。


これぞ“ガンナーステーションモード”。銃座と言う事なのでしょうが、銃器ってクレーンの隣にあるミサイルしかついて
ないんですが。そして相変わらずクレーンが自己主張しまくっているので、銃座と言われてもどうもピンと来ません。


後方にランドマインを立たせればそれなりに銃座っぽくは見えますけど、やっぱりクレーンが目立ちすぎて。しかも、ランドマインの手が
届いてないし、本当にただ置いてるだけ。


先ほどの武器マイクロンでクレーンを武装してみると…まぁこれなら銃座に見えますか。逆を言えば、何か付けなきゃ銃座に見えないと言う
事か…。武器マイクロンに限らず、この時期はエネルゴンウェポンや、他のTF付属武器にもマイクロンジョイントはあるので、当時としてはそ
れを付けろと言う意図だったのでしょうきっと。


次回に続きます。


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