今回ご紹介するのは、オートボット戦士“カップ”。カップと言えば第二シーズン“TF2010”から登場した老兵ですが、今回は随分とかっこ
いいマッシブなプロポーションに…っつーかじいさんかっこよくなり過ぎ!胸部とか頭とか初代を思わせる特徴も残ってはいますが…人に
よっては受け入れられないかも。私的にはオッケーですよ?
ご尊顔拝見…っつーか顔コワッ!口が開きっぱなしなので、なんか顔付きが恐い…。
アニメ設定では、ホットロディマス同様に2010の前日譚に当たる“ザ・ムービー”にて初登場した2010主要メンバーの
一人にして、最もロディマスと接する機会の多かったTF。そして、日本展開においては名称が“チャー”に変更されて
いました。長い人生の中で積んだ経験は豊富で、その昔話を“無理矢理”聞かせるのが趣味の困ったじいさん。でも
戦いの話に限りグリムロックには受けがよく、よく彼に戦いの話を強請られては語るのが楽しみ。
しかしそんな彼にも苦い思い出はあり、惑星ドレッドの洞窟内にて怪物ケイオスに襲われた時、捕らえられていた奴隷
ロボットたちを見捨てて命からがら逃げ出した事だけは忘れたい過去でした。しかし成り行き上再びケイオスに戦いを
挑み、見事ケイオスを打ち倒し苦い思い出に決着を付けたのでした。
可動はパーセプター同様、これまでのユナイテッド枠では若干下。首ボールジョイント、肩、脇、上腕ロール軸、肘二重関節、手首、股関節、
腿ロール軸、膝、足首です。腰以外は一通り動きますが、肘が若干クセが有ります。先程顔が恐いと言いましたが、口が開いているのがデ
フォなので、武器を構えさせると結構決まります。
その腕関節と言うのが上腕側に付いた従来の物と、下腕部に付いた内側方向にだけ曲がる、つまり右画像の様な曲がり方をする関節がもう一つ設けられています。
それと腕に付いてもう一つ触れる事が。
上腕部内側に変形用ジョイントが有りまして、これ気を付けて動かさないと胸部を引っ掻き塗装が剥がれる原因となりますのでご注意を。
武器はマスケットガン、レトロテイスト溢れるライフルです。銃器類は良く知りませんけど、実際にマスケット式銃と言う
物が有るらしく、このマスケットガンはそれがモチーフと聞きました。老兵のイメージに合う武器じゃないでしょうか?
よく見ると、グリップ付近にCジョイントが有ります。このCジョイントを使えば、撮影するの忘れましたが背中にマスケッ
トガンを取り付ける事が出来ます。
ビークルモードはトラック、でもこちらもややレトロ調なデザインのトラック。初代カップもトラックに変形していましたが、
初代よりもこちらの方が古臭い感じのデザインとなっているのが特徴。
先程のマスケットガンが何処に行ったかと言うと、ドリフト同様に車体底面に配置する処理が取られています。
ただドリフトと違うのが、マスケットガンの銃口が二本あるエキゾーストパイプを成している点です。
ルーフ部にCジョイントが有るので、それを使えばマスケットガンをルーフに装備したアタックモードとなります。
ただし、アタックモードと言う名称はオフィシャル設定には有りません
変形シークエンス。こちらもドリフト同様に、まずマスケットガンを外します。
ボンネット、ルーフ、ドアのジョイントを外し、前輪を外側に引っ張り出します。
次に、荷台後部を外側に90度折り曲げます。ドアを外側に引っ張り出し、ルーフとフロ
ントガラスを斜め上に移動させボンネットを折り畳み、先程折り曲げた二大後部を更に
下に90度折り曲げ、荷台の底からロボット爪先を出します。ルーフ&フロントガラスを動
かす時、ライト部に備わったスプリングにより前輪の上の部分が閉じるオートモーフが
働きます。が、これビークル⇒ロボットなら兎も角ロボット⇒ビークルの時は足枷となり、
スプリングで勝手に動かない様に指で押さえてなければならない上に、ガワが塗装部
を引っ掻いて塗装を剥がしてしまう危険性があるのです。そもそもこのオートモーフ地味
で気付きにくいし、これ無くても良かったんじゃ?
これは荷台部分を後ろから見た画像です。左右画像の真上に出っ張っている部分は、ビークルモードでは運転席の後ろに接続
されていた荷台部分です。ここの外側部を手前に90度折り曲げます。ただしこれが少しやりにくく、上手く位置合わせをしないと
すんなり回ってくれません。
視点は違いますけど、先程と同じ部分を撮影しています。上画像の折り曲げた部分を、今度はこの画像で言う所の真下に折り曲げ
ます。すると、ロボットモードの膝部分が構成されます。ただし、これ最初に折り曲げた左右のガワを上手く定位置に合わせないと、
干渉して入ってくれません。
それでは直立させてみましょう…下半身は兎も角上半身は謎物体のまま。
最初に変形させたルーフ部を後方に180度回転させると、どんでん返しの形でロボット胸部&頭部が現れます。ルーフ部が大きく前方に出っ張っているせいで、最初に
コレやると結構派手な動きに見えて驚きます。ただ、この時もルーフ部が塗装部を引っ掻く恐れが。
最後に、両肩を定位置に合わせて下腕部に付いたガワを上に180度回転させて変形完了。カップは元々老兵ですから、右画像の肩位置でも似合う気がします。
そしてマスケットガンを持たせて変形完了。
そうかっ!左様!ワシの乗ったオンボロ宇宙船ジョナガー号は、巨大な宇宙クジラの腹に呑まれてしまったんじゃ!それから三日三晩と言うもの、出口を求め暗い
クジラの腸の中を彷徨ったんじゃ!さて、どうやって“脱出したか”だが?
総評としては、パーセプターと比較して話しますが可動部はパーセプターとほぼどっこいですが、変形は塗装禿げの危険はあれどパーセプターに比べれば格段に
やり易いです。ポーズ付けもパーセプターよりやり易いですし、武器が固定で無いと言う点も融通が効いて良い感じです。こんな風に書くとパーセプターが駄目玩具
に聞こえますけど、総合的に論じるとパーセプターよりほんの少し勝るって程度です。カップ自体が出番の多く味のある人気キャラだけに、変形そのものも面白くデザ
インも初代の持ち味を残しつつそれでいてかっこよく仕上がっているので、際立った長所こそありませんけど買っても良いでしょう。ただ、オートモーフが完全に蛇足な
のと、かっこよくなり過ぎていると言う意見の方もいるでしょうね。リメイクはそのさじ加減が難しい。
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