大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

帰ってきたヘケヘケ? ⑯

2011年04月13日 09時29分17秒 | TFユナイテッド

今回ご紹介するのは、ディセプティコン スウィープス参謀“スカージ”。スウィープスと言うのはアニメG1TF映画“TF ザ・ムービー”に初登場し、その続編に当たる
第2シーズン“TF2010”にて続投を果たしたキャラクターの中でも、ガルバトロンさまに使えるディセプティコン親衛隊と言った位置付けで、スカージはその中のリー
ダー格でした。さてアニメ設定の再現度ですが、スカージの特徴である頭頂部のちょんまげ状パーツと襟と翼ですが、そのへんはしっかり押さえています。が、翼
はアニメ設定では悪魔を思わせる有機的な形状をしていた物ですが、ユナイテッド版の方はご覧の通りメカニカルな翼になっていて、その辺がなんともつまらない。
プロポーションは上手く纏まっていますけど、ちょっと上半身が太いですね。


ご尊顔拝見…レックガーともども最大の特徴であるヒゲもしっかりと完備。
ただスカージの顔でヒゲともう一つの特徴“眉毛”が無いので何か寂しい感じ…一応眉毛のディテールはあるのですが、
顔共々ホワイトで塗装されているのでパッと見だと分かりません。

アニメ設定では、サイクロナス共々ユニクロンに大破したディセプティコン兵士の残骸から生み出されたTF。スカージが
スウィープスの隊長なのは上記の通りですが、スウィープスって姿も色も全員同じで、しかも個別の名前すら無いTFに
しては珍しく扱いの酷い面々でして、ぶっちゃけスカージ以外は全く印象に残らないのです。そりゃ、個性も名前も無い
んじゃ…初代ジェットロンの位置付けなのに余りにも不遇。しかし、スカージはガルバトロンさまの右腕サイクロナスには
全く頭が上がらず、隊長と言う割には実質スウィープスを率いていたのはサイクロナスであり、加えて傲慢な割に臆病な
所もあるスカージはうだつの上がらない中間管理職…嫌な上司の見本以外の何者でもありませんでした。スタースクリ
ームの亡霊に体を乗っ取られ利用されたなんて事も有りましたけど、これって汚れ役だし別にスウィープスの誰かでも充
分出来る事だし。っつーか、こいつ別にいなくても良かったんじゃ…?しかし、そんな彼にも数少ない輝いた時がありまし
て、ディセプティコンで唯一オートボット司令官の証“マトリクス”に関する知識を持っており、それを自らの体内に収めその
超パワーを我がものにし、一時的にディセプティコンを乗っ取った時も有りました。まぁ結局すぐにガルバトロンさまに主導
権を奪還されるとは言え、この時の活躍が元で、“TF ロボッツ イン ディスガイズ(日本名TFカーロボット)”より司令官の
ブラック&青竹色リペバージョンに、“スカージ”の名が与えられるのが定番パターンとなりました。しかし、その頃から新し
く入ったTFファン、初代スカージがスタースクリーム以上のヘタレと知ったらショック受けないかなぁ?


可動はユナイテッド枠の名に恥じない優秀さ。
首ボールジョイント、肩回転、脇開閉、肘関節、肘ロール軸、手首回転、腰回転、股関節ボールジョイント、太股ロール軸、膝が変形ギミック
の恩恵で二重関節、足首もボールジョイント。でも腕ロール軸は、肘よりも上腕にあった方が融通利いてありがたいんだけどなぁ。


足首がボールジョイントと言うのは上記の通りで、ご覧の通り高い設置性を発揮します。しかも、スカージは元々足の裏
が大きく設置面積が多いので…?


その足首と足裏を活用すれば、ご覧の通りハイキックなんかも可能です。背中の翼がバランスを崩しやすいですが、その辺に気を付ければ
こんな事も出来ます。ただ、スカージはこんな事やらないと思いますけど。


次に股関節に付いて少し触れます。足を上げる際、モモパーツがご覧の通り腰に干渉しそれ以上は上がりません。
ですから、足を上げる際には右画像の様に干渉部を外側に逃がしてやる必要があります。


ですからそれをやると…この画像では右足(つまり画像左側の足)がそれに当たりますが、ご覧の通り脹脛の内側が前に向いてしまい、
場合によってはポージングに支障が出る事があります。この状態で膝を曲げようものなら、そこだけが「おそ松くん」のイヤミがやる“シェー”
になってしまう訳で…。スカージって動く事は動くんですが、細かい所の不備で足を引っ張られるんですよね…。


次に脇関節。脇が開閉するのは上記の通りです、この画像でも問題無く開いている様に見えます。しかし…。


ここで、司令官に代理を務めて頂きます。これは肩を90度上に上げた状態
を上から撮影したものです。この状態でも、脇を開く事で腕が移動している
のがお分かり頂けると思います。しかし…?


この出来て当たり前の動作、このスカージは出来ないんです…。胴体側にある肩付け根に脇関節が有り、それは
縦軸方向にしか動きません。ですから肩を90度上に上げ腕を前に出した状態だと、スカージは脇を開くのが全面
不可となってしまうのです!アニメイテッド版ショックウェーブの悪夢が再び…・゜・(つД`)・゜・


さて、気を取り直して今度は良い所。スカージのアニメ設定では彼の指先は鋭い爪状になっており、先端が別の色で
塗装されていました。こちらのスカージもそれを踏襲したらしく、ただの拳では無く指先が色の違う鋭い爪状になって
います。こういう拘りは地味に嬉しい。でも脇腹の可動が…。


武器は上がレーザーライフル、下がツインブラスター。アニメ設定ではレーザーブラスターなる銃を使っていたのですが、
今回は二丁の銃を備えています。よく見ると、ツインブラスターにはCジョイントが有ります。レーザーライフルと言ったら
司令官の武器もレーザーライフルだったりイオンライフルだったりしますけど、このスカージの銃って司令官の銃に匹敵
する程の威力でもあるんでしょうか?


この二つをCジョイントを介して合体させると、必殺のレーザーブラスターライフルとなります。
なるほど、この為にレーザーライフルって名前を使わずにとっておいたんですね。そう言えば以前のサイクロナスには
ターゲットマスターが付属していましたけど、残念ながら今回のスカージには無し。


そしてその銃は、背中の翼を開きその中に収納する事が出来ます。こういう所は無駄が無いんですけどねぇ。


翼を展開したままにしておけば、先の機械の翼よりもちょっとだけ有機的な翼に…見えなくも無いです。
でも、やっぱりちょっと無理があるか?


撮影中に思いついたのですが、私はこのように翼の根元の可動軸を使って機械の翼状態で斜めに傾けてみました。これはこれで折り畳んだ翼
に見えるので、私としてはこっちの方が好み。何より場所取らないし。


上司のサイクロナスと比較…やっぱりサイクロナスの方がプロポーションは見事に纏まっています。っつーかサイクロナスでけぇッ!?


ビークルモードははんぺんです。
そう、魚肉を使った練り物のはんぺん、おでんに入れると美味しいはんぺんです。うそです。
初代スカージはホバークラフトっぽい形のUFOに変形したものですが、これ機首や機体の形状から
察するにはんぺん…もといステルス機にしか見えませんよねぇ?でもバックカードの写真だと、ステ
ルス機の割には平気な顔して宇宙を飛んでるんですよ。まぁスタースクリームも、F-15のくせして
出来て当たり前って顔しながら宇宙を飛んでましたけど…。


機体下面を見てみると、しっかりとランディングギアを完備しています。やっぱりこれは、UFOと言うよりステルス機と
考えた方が良さそうです。


アニメの方でもやってましたが、ビークルモードでも顔を出す事が可能です。
しかもバックカードでもこの状態で撮影されていたので、タカラトミー分かってるネ``,、( ´∀`) ``,、



ビークルモードでもサイクロナスと比較。
っつーか今度はスカージの方がデカッ!?その翼は、端から端まで並のデラックスクラスの身長より大きいです。


変形シークエンス。まず翼根元のジョイントを外し、機首を中央から二分割します。


そのまま機首を90度外側に曲げ、その後ろの部分を真っ直ぐに伸ばして右画像の形状にします。


そしたら、今度は両方を90度下側に回し両足を形成します。ちょうどビス穴がノズルのようになっていてちょっとかっこいい。


足が出来たので直立させてみましょう。ふむ、思ったほど変形は進んでいませんね。


基部を90度曲げて、頭部を出します。
が、この時点ではまだロボットモード頭部の変形は完了していません。そして、その両脇に
あるビークルモードのタービンを左右に引っ張り出します。


次に、上画像中央のブルーで塗装されたパネルを真上にスライドさせ、
ロボットモード胸部を形成します。このパネルは画像下の方にある白い
パーツと噛み合っていてちょっとしたロックの役割を果たしているので、
ここを外さないと変形が先に進みません。そしてパネルのスライドと同時
にタービンも上に移動するオートモーフが有ります。そしてそのパネル、
限界まで達すると首根本のグレーのパーツのジョイントと噛み合い、首
パーツ基部をしっかりとロックします。一つの動作で、単純な構造ながら
もロック解除とタービンの移動と首のロック機構、この三つを同時に行っ
ているのは地味に面白い。


今度は背面図です。
背中の翼を真上に180度回転させ定位置に移動させるのですが、そこでちょっと待った!


ある程度まで移動したら、下半身を180度回転させておきましょう。翼を定位置に収めた後
だと、翼と背中を中継しているフレームが干渉して回らないんです。


下半身を回転させた後は、翼を定位置に移動させても良いですがその前に翼のヒンジを中央ジョイントに接続しても良いです。


そして背中のジョイントに接続します。上画像とこの画像、別にどっちを先にしても良いんですが、その辺はお好みで。


いよいよ大詰めです。まず頭部を上に引っ張り定位置に合わせます。次に左右のタービン、これを右画像の形に変形させます。
…って、え??こんな変形見た事無いぞ???


その変形させたタービン上部と下部、これを外側に引っ張り出します。え??こんな変形見た事無いぞ???


引っ張り出した部分を付け根から180度回転させ、再びタービン内に押し込みます。珍しい変形をしますね…。


変形させたタービン部を下方向に180度回転させ、真っ直ぐ伸ばし中から拳を引き出します。
これで両腕が完成した訳ですが、この変形ギミックは最初はとても驚きました。こんな風にして腕を収納
するなんて前代未聞でしたもの。でももしかして、この変形の為に脇関節が犠牲になったんじゃ…???


そして背中からレーザーライフルとツインブラスターを取り出し…。


両手に持たせて変形完了。
ストラクサスの時もそうですが、スカージもこんなに撮影枚数が多くなるとは思いませんでした。いざ撮影に入ると、
あれもこれも触れたいってな具合に色々とレビュー内容を追加しましたし。


誰も分かっちゃいねぇんだ、あのマトリクスはケチな武器なんかじゃねぇのに…。
そうとも、ただのエネルギーとも違うんだ。こいつはパワーなんだ、これぞ計り知れねぇ力を秘めた究極のパワー…!

総評としては、変形も面白く素晴らしい出来に思えますが、細かい所を色々と見てみると結構基本的な不満が出てきます。特にロボットモードの中途半端な脇関節
は致命的。肩を上に上げた状態で脇開閉なんて大抵のTFが出来るのに、ショックウェーブもそうですが、この部分はもう少し何とかならなかったのかなぁ?腕の変形
の為にこうなったのであれば、奇をてらった変形よりもしっかりした脇関節の方が大事だと思います。肘ロール軸はパーツの強度的に難しかったのかもしれませんが、
太股の干渉部はパーツ形状を調整すればいくらでも回避できた筈なのに。修正する時間が無かったとか?かっこ良く仕上がっている、色々と面白い事をやっている、
だけど基本で至っていない部分がある、しかもそれらは弄ってみないと分かりにくい。まるで地雷みたいな仕上がりになってしまったのが残念なスカージ。脇だけ百歩
譲って目を瞑れば良い出来ではあるのですが…。点数付けるなら80点か30点、このどちらか。極端ですが、良い部分と悪い部分の差があまりにも極端で。

このスカージでユナイテッドアイテムは終了となり、そして最終弾アイテムは出荷数が絞られると言うのが世の常。スカージもそうで、特にスカージは複数買いして
スウィープスを作りたい!と言うTFファンもいるらしく、売り場から真っ先に消えたアイテムでした。ちなみに私が購入したトイザらスではホイルジャック、フレンジー共
に各3つづつしか入荷しなかったらしく、あっという間に完売してしまいました…ああ三月の悲劇再び。


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