帰ってきたヘケヘケ？ 再び 03

今回ご紹介するのは、前回ご紹介したウインドチャージャーとセット販売されたディセプティコン兵士“ワイプアウト”。ウインドチャージャーの単なる
リぺアイテムで、変更されたパーツも無ければ追加武器も有りません。ウインドチャージャーが該当するサイズ“スカウトクラス”の単品販売ではも
う儲けにならない、そこでこのワイプアウトが作られた訳です…つまりワイプアウトはユナイテッドオリジナルキャラクターで、海外には存在しません。
私も当初は“また抱き合わせか！”と思いましたけど…実際に手に取ってみるとこのカラーリング、かっこいいじゃないか！と掌を返しました。ブラッ
ク、暗いブルー、グレー、そして胸部のグリル部のシルバーの網目が鎖帷子を思わせ、忍者イメージで見ると凄くかっこよくなりますよこいつ。忍者
好きな外人が欲しがりそう。


ご尊顔拝見…ちょっと塗装が汚ない。形状はウインドチャージャーと全く同じですが、頭部
が角ばっていてディセプティコンなので、これのリぺでメガトロンさまをでっち上げてもイケる
んじゃね？と私は思いました。でも額の部分が、スタースクリームっぽくも見えます。

アニメ設定では…そもそもアニメには登場してません彼。よって、今回は箱裏の製品設定を
解説します。“ワイプアウトは諜報兵で、ビークルモードでは無音エンジンを駆使し敵地への
偵察任務をこなす。戦闘時には両腕に装備された「グリースガン」を使って相手の動きを封じ
る。普段は移動要塞基地に変形する仲間の関節部分に油を差す等のメンテナンスも、彼の
担当である。”だそうです。えーっと…スパイかつメンテ係って…それ単なる雑用係では？も
しくはパシリ？忍者イメージだったのに…いやスパイだけに忍者に近いっちゃあ近いんですけ
ど、メンテ業務までやる忍者と言うのはなんかイメージと違います。武器はグリースガンとあり
ますが、グリースって潤滑油のグリースですか？そう言えば油差し要員とも書かれてるし…つ
まり、戦闘時にはグリースをブッかけて動きを封じるって意味？で、その後に逃げると。だって
彼はスパイ兵、目的は情報を持ち帰る事ですし。でもウチでは忍者!忍者なの!



聞く所によるとこのワイプアウト、元々は海外で誕生したキャラクターの一人だそうです。しかし…海外ファンの立場でも“誰それ？”と言われるほどドマイナーキャラだそうで、マーヴルコミックにおけるシュマゴラスみたいな立ち位置でしょうか？カプコンがマーヴルコミックを題材にした対戦格闘ゲーム“マーヴルスーパーヒーローズ”を作る際、マーヴルの人間に“シュマゴラス出したいんスけど、いいッスか？”と聞いたら“…そんな奴いたか？”と聞き返されたとか。なんかそれを思い出しました。だったらそれよりも、G1期にウインドチャージャーのリぺとして登場したキャラ“テイルゲイト”にした方が良かったんじゃね？とも思いましたが、今じゃこのカラーのワイプアウトで良かったと思ってます。




この画像はウインドチャージャーの物ですが、ここでも同じ変形間違いをしてました。実はウインドチャージャーと撮影
を同時進行でやってまして、それでワイプアウトも同じ間違いをしたまま進めていたのが原因です。左の細い足が正解。


これがその変形間違い画像ですが、ウインドチャージャーもそうでしたが適度に太い足も悪くないです。
尚、可動はウインドチャージャーと同じなので省略。


ではセットのウインドチャージャーと比較してみましょう。基本カラーがレッドからブラックに変更されたのは見ての通り
ですが、胸部のマーク、頭部と下腕部と爪先カラーがグレーから暗いブルーに変更されています。しかし脛のブラック
で成形されたパーツは共通で、色が同じだけに周りに溶け込んでいて分かり難くなっています。恐らくこれは意図的な
もので、こうする事でウインドチャージャーの特徴である脛パーツを目立たなくすることで、彼との差別化を図ったのでし
ょう。細かい塗装箇所に触れるなら、まず先程も触れたようにブラックから鎖帷子の様なシルバー塗装されたグリル、そ
の周りにあったグレーの縁取りが無くなっている、胸部下のビークルモードではバンパーに当たる部分の塗装がグレー
から黒鉄色に変更されています。あと、膝の部分もこの色は使われています。最後に上腕部と太腿と腕の武器、ここは
同じ成形色みたいです。


ご尊顔も比較…グレーの頭部が暗いブルーに変更されたのは頭部同様ですが、両目も
ブルーからレッドに変更されています。目が大きく見えますが、頭部の角度が違うだけで
実際は同じです。


腕はウインドチャージャー同様、弱点もそれに倣います。腕に武器内蔵してますが、サイバーバースやミクロマンの小さい
武器なら掴めそうですが掴めません。しかしこのTFには珍しい手つき、なんとか活用出来ないものか…？


印を結んでいるイメージで、忍者っぽいポーズにしてみました。でもこの場合、死者を弔っている様子の方が近いかなぁ？


で、折角忍者のイメージなのだからミクロマン武器の中から忍者系を用意しました。3ミリジョイントは持てませんけど、
これらの先が細くなっている物ならどうか？と試してみましたが…無理でした・゜・(つД｀)・゜・


でもウインドチャージャーにあったCジョイントフレームに適当な武器を付ければ何とか…駄目だ、忍者武器は付けられん。


元がリぺアイテムなのでウインドチャージャーと違うのは色だけ、そもそもウインドチャージャー自体が書くことが少ない
ので、画像を水増しする為に手足を入れ替えてみました。ほら、最近たまに見掛ける“ゲイジングビルダー”って奴です。
まずワイプアウトボディにウインドチャージャー手足…ちょっと派手？


ではその逆、ウインドチャージャーボディにワイプアウト手足…やっぱり微妙か。


ビークルモードはやっぱり箱裏にはビークルと記載、真っ黒い車。マッスルカー的デザインとブラックカラーが噛み合い、
なんか威圧感のある外面。


ビークルモードでも比較してみると…あれ？印象が違って見える。ウインドチャージャー
はレッドを基本にブラックを彼方此方に配しアクセントにしましたが、ワイプアウトはほぼ
黒一色なのでやや威圧感はあるがインパクトに欠ける。そして車体後部の黒いパーツ、
これが目立つか目立たないかも大きいですね。


で、ビークルモードでも手足入れ替え。まずワイプアウトボディで…うーん…なんだろうこの言葉にしにくい違和感は。
悪くないような、悪い様な…。


じゃあウインドチャージャーならどうだ！
…やっぱり言葉にしにくい違和感が。あちこちにマーキングしてやればかっこよくなるかも。
変形シークエンスも省略。


総評としては…ウインドチャージャーとのセット販売なので仕方なく買ったワイプアウトですが、忍者イメージすればかっこよくなるのは上記の通り。リぺアイテムですから
どの様な印象で弄れるか、それが大きなキモになってくる訳ですが、やっぱり何らかの武器を保持出来る様にして欲しかったですよ。ウインドチャージャーは良いんだ、ア
ニメ設定でも印象深い銃持ってるわけじゃないし。でもワイプアウトは、海外でも知名度の低い超マイナーキャラ、日本人にはただでさえ馴染みが無いキャラなので、やっ
ぱり塗装以外で何らかの味付けが欲しい所。適当なCジョイント武器でバリエーション付けるしか無いかぁ。プレイバリューに繋がる味付けと言ったらやはり武器保持です
が…ウインドチャージャーの時点であった弱点なので致し方無しか。当初や今は忍者イメージに助けられたかっこいいと思ってますけど、やっぱりその内に飽きてしまうん
だろうなぁ…。数か月後、私が箱にしまうのはどちらなのでしょうか。