大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

人工機械獣群 10

2012年06月09日 08時36分54秒 | 玩具その他

今回ご紹介するのはキメラBLOX第四弾…そしてゾイドBLOX最大の問題児“デモンズヘッド”。レシピはティラノサウルス
とトリケラトプスだそうですが…お前どっちも違うだろッ!と言いたくなるデザイン。そして最大の特徴のそのデカ頭、しかし
その後ろが異様に短い足が付いただけの貧弱な胴体…そして尻尾。つまりこいつ、頭と下半身だけしか無いんです!


バックビュー。こちらだと、頭に直に下半身がくっ付いてるデザインだと分かる筈です。ティラノサウルスとトリケラトプスの
キメラって…両方とも背鰭は無いだろ。それに、ティラノサウルスモチーフなのに異様に短い脚、そして足首だけは無駄に
立派。っつーか、これの何処にトリケラトプスモチーフが???角だけじゃん!しかも角の向きが全然違うし!


ご尊顔拝見…牙の生え揃った口がティラノサウルス部と思われますが、ティラノサウルスの頭はこんなに口が細長く
出っ張ってないし。大体ティラノサウルス型ゾイドって、どいつもこいつも顔がイマイチ似てないんですよね。頭頂部に
付いた黒い装甲パーツ、これがトリケラトプス部なんでしょうか?モチーフを考えなければ、それなりに凄味のあるイケ
メンだとは思いますが…。


今度は斜め前視点で、角も入る様に撮影してみましたが…やっぱりどちらにも見えん。キメラBLOXはチェンジマイズ用
に大型パーツが用意されてます、デモンズヘッドはその時に使ってくれと大型頭部になった様ですが…それは良いんだ。
でもその反面、単品だと完全に二頭身になっていて微妙にかっこ悪いです。せめて、頭を分割してもっと小さくして、外し
たパーツは体に付けるとか出来れば良かったんですけど。


構造はご覧の通りで、相変わらずBLOX使用数は少ない二個。四個使ってるシェルカーンが例外だったんですね。上顎
と下顎が別パーツになっているのがお分かりでしょうか?実はこの二つは繋がっておらず、直接コアBLOXに接続してい
ます。あとは背鰭と足と尻尾、頭以外は非常に簡素ですね。


外装パーツは脚部、それだけです。なんか外せる外装パーツが有る場合、必ず後ろ足になってますね。


しかしデモンズヘッドには頭部にも外せる部分が有り、そこに触れてみましょう。ご存知デモンズヘッドはティラノサウルス
とトリケラトプスのキメラBLOXですが、ティラノサウルスヘッドをベースにトリケラトプスヘッドの外角パーツを付ける構造み
たいですね。まぁ、そのトリケラパーツが全くそれに見えないのが最大の難点ですけど。


では、外角パーツを外した素体ヘッドを見てみましょう。この状態だとまだティラノサウルスに見えますけど、やはりゾイド
的などっか違うティラノ顔。ジェノザウラーやバーサークフューラーもそうでしたけど、何故もっと丸みを帯びたデカ頭にしな
いんでしょうか?


足の構造はご覧の通りで、ティラノサウルスの特徴の一つである屈強な足、それとは程遠いのが分かります。
まぁ、足首だけはなんとか再現出来たみたいですけど。しっかしまぁ、ティラノサウルスとトリケラトプスのキメラだったら、
せめて体にもっとトリケラトプス分を持ってこなきゃだめだろう…。余計な背鰭は付いてるくせに。


可動は上顎、下顎、胴体捻り可能、股関節、足首、尻尾が動きます…実質フライシザースと全く同じです。しかし頭部の大きさ、これ
がフライシザースとの大きな違いです。ご覧の通りデモンズヘッドはデカ頭、デモンズヘッドのパーツでは一番重いです。そして、それ
はコアBLOXにじかに接続されています。…だからBLOX最大の弱点は“保持力の弱さ”なんだっての…。当然このデカ頭を支えるのは
無理が有り、姿勢によっては斜め上を向いても勝手に垂れ下がってきます。動くんだけど保持出来ない、BLOXの持つ致命的な欠陥
が最も大きく出るのがデモンズヘッド。


それでは、今度は武装の解説に入ります。デモンズヘッドの尻尾は“マグネイズテイル”、デモンズヘッドは電磁兵装で
身を固めるキメラBLOXなる設定で、尻尾もその機能を使った電磁兵器だそうです。そう言えば仮面ライダーオーズのプト
ティラも、ティラノ武器は尻尾だったっけ。


脚部は“マグネイズクロー”、ストライクレーザークローでも無くストライククローでも無いですね。ただ、見た目はどちらも
同じ実体兵装なので、あまり説得力はありませんけど。その爪は大きく、ウネンラギアの爪よりも大きいのでここは良い
感じですね。


牙は“マグネイズファング”、こちらもこれまでと名称が異なります。形状的に大佐が無いのはマグネイズクロー同様です
が、こちらも大きくて迫力が有るので、まぁいいでしょう。上記の“上顎と下顎はそれぞれ独立してBLOXに接続している”
点、この画像で確認してください。


角は前方に向ける事が出来て、武器名称は“マグネイズスピア”。大型ゾイドではバーサークフューラーやマッドサンダー
が装備していた電磁ドリル兵器“マグネーザー”、このマグネイズスピアはそれと同等の兵器と思われます。ただ、スピア
と付いてるからには回転は無さそうです。

今まで後方に伸びていたマグネイズスピアが前方に向く=これまで後ろに重心を掛けていたものが前に向くのだから、
その分は前方に掛かる重心が増え、デモンズヘッドの首ジョイントでは重さを完全に支えられなくなります。よってこの
有様に…。BLOXの持つ致命的な欠陥、それが最も大きく出るのがデモンズヘッド。


総評としては…完全にパーツ取り要員です。ディプロガンズみたいに単品で二種にチェンジマイズできるならまだしも、デモンズヘッドはティラノサウルスでも無いトリケラ
トプスでも無い、謎生物同士のミックスと成り果てているのが大きなマイナスポイント。それじゃキメラの意味が無いじゃん。それにBLOXの保持力の弱さがモロに出ていて、
単品でも非常に遊びにくいです。仮にウネンラギア並みに大きな脚部が有ったとしても、このデカ頭では前に転倒するのがオチでしょう。だから短足になったにせよ、どっち
みちこの頭が大きく足を引っ張っているのが実情。

パーツ取り要員としても、実際にどこまで役立つかは疑問。いくら大型ゾイドの頭部にしたとしても、その受けに使うのがデモンズヘッドと同じBLOX、どこまで支えられるか
は疑問。それにこの大きさですから、ゾイドBLOX四体合体程度じゃこの頭に合う体は作れないでしょう。精々、爪かマグネイズスピアか尻尾を使うのが関の山でしょうか?
最大のセールスポイントは頭だった筈なのに、それがこうも役立たずでは…。どこを取っても遊びにくいデモンズヘッド、文句無しでキメラBLOX最大の問題児です。


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちょむ)
2012-06-09 17:56:55
更新お待ちしておりました
毎回楽しみに読んでおります。


たしかにデモンズヘッドはリリースされた初期のキット8種の総力を尽くしても体が貧相になって残念だった記憶があります。

よく見たらバーサークフューラーより頭デカイんですもん

そりゃ支えきれないわけです。

しかもブロックスの性質的に大型のを組むと可動なんて期待できないし...夢は広がっても使い所に迷う....まさに問題児だと思います。

しかしあの背鰭はなんだったんだろう....
返信する
よく考えてみると (ALE)
2012-06-09 22:52:07
よく考えてみると、ご存知初期ゾイドBLOXは単品販売とセット販売の二種類が
有りましたが、それらは成形色が違うのにデモンズヘッドだけはどっちも赤ですね。

キメラBLOXは、使用BLOXを減らす代わりにパーツを大きくするコンセプトだった様です。
まぁ確かに、巨大化するに辺り大型パーツは欲しくなるところですが、ゾイドBLOXのパーツ
にしてはデモンズヘッドの頭はあまりに大きすぎると思うのですよ。デモンズヘッド単体
ではバランスが悪すぎる、この頭に合う大きさとなるとそれなりのものが必要…。最低でも
2000円台の大型ゾイドが必要になります。だもんだから、同じ値段掛けてもゾイドBLOX
は小さいので、結局それだけではデモンズヘッドは持て余すと言う…。デカ頭にはそれ
なりに使い道はあるんですけど、ただでさえクセの強いキメラBLOXなのにその中でも特に…。
でも、カスタマイズによっては上手く活用出来るんですよ。まぁ機会を改めて。

確かに大型ゾイドのバーサークフューラーよりもデカい頭ですが、フューラーだけでなく
ジェノザウラーもティラノサウルスにしちゃ頭が小さいです。逆にデモンズヘッドはデカ
過ぎるし、トミーはなんでこう極端になってしまうのでしょうかねぇ。
返信する
Unknown (ちょむ)
2012-06-10 17:55:42
ティラノサウルス型と名乗るからにはそういう体型にして欲しいものです。
しかし電動おもちゃの宿命かバランスを重視すると頭は小さくなってしまうのも事実。

もしトミーがゾイドを復活させてくれたらあの頃から10数年。技術力を生かして新しいティラノ型を作ってくれるのか...
ティラノ型ではないので論点はズレますがゴジュラスギガは個人的に良いスタイリングだったと思います。
返信する
Unknown (ALE)
2012-06-11 08:24:17
ジェノザウラーもバーサークフューラーも、尻尾が太くて長くて胴体が大きいんだから、
多少頭をデカくしても支えられそうですけどね…。
前に倒れそうもないんですけど、実際はどうなんですかね。

確かにゴジュラスギガは傑作でしたね。初代ゴジュラス期と現代では、二足歩行恐竜の
認識が違ったので姿勢が食い違っていますが、ゴジュラスギガは直立姿勢と前傾姿勢を
うまく両立させてます。が、直立姿勢=格闘モードが初代ゴジュラスほど背筋が伸びて
いなくて、むしろ猫背気味になっていたのが唯一の欠点。良いものだったんですけどねー。
返信する

コメントを投稿