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『ロバみみ』

言いたい!でも言えない…。ならば、穴を掘ってでも叫びたい! そんな想いから綴り始めた独り言のようなブログです。 

・『人間失格』プレミアナイト

2010年02月20日 | ・ロバみみシネマ
まずは愛する剛くんへお祝いの言葉を。

剛くん、お誕生日おめでとう
自由奔放なように見えるけど、その誠実な仕事ぶりを
オレ様なイメージとウラハラに、控えめでシャイな素顔を
他人を寄せ付けない尖がった雰囲気から、
やんちゃで可愛い仕種や笑顔に変わる瞬間を、
いつもいつも、大好きだと思わずにはいられません
そんな色んな表情を、年齢ではひとくくりにできない魅力として、
どうかこれからも大切にしていってね

ということで、バースデー・イブの昨日は
「人間失格」のプレミアナイトに参加して来ました。

いや、無理だろう。平日だし、すでに舞台で休みとってるし…
と、うじうじあきらめていました。
でも、本当に間際に行けることになって、急遽休みを申請。勇気あるのみ。
申し訳ない気持ちもありつつ、剛くんに会いたい気持ちは押さえられなかった。

でも、最近、ちょっと頑張りすぎ?
舞台の感想とか、映画の話題とか、
斗真くんの人気もすごいらしいし、ブログも目立ちたくないから
更新するのもやめようと思ったんですよね。

だけど剛くんがメールくれたり(ジャニウェブからね)するから
そして今日がバースデーだもんだから
こっそり(?)書くことにしました。
完成披露のイベントのレポはちょっと隠してみたりして
(頭かくして尻隠さずってアンタのことだよ…)

で、舞台挨拶はというと、
剛くんはグレーのスーツと黒シャツにキラキラ金髪が映えていました。
主役ではなかったせいなのかな。
表情もやわらかくて、結構客席をよく見ていたような気がする。
皆が斗真くんを見ていたから、シャイな剛くんも気が楽だったのかな?
いやいや、剛くんファンもかなりいたと思うけど…。

剛くんは、出演者の方々の話に笑ったりしてたんだけど、それとは別に
時折ニヤーッとニヤケる一歩手前みたいな表情になったりしてるように
ロバみみにはどうしても見えちゃって、

「剛くん、何がおかしいんだろう。それとも嬉しいのかな?
 石原さとみちゃんが隣にいるしな…」

と、余計なお世話様なことを考えてしまいました。

肝心のインタビューは

「本当にいいセリフを言わせてもらって感謝しています」

と剛くんは言っていました。
MCのさとりさんに「現場の雰囲気はどうでしたか?」みたいなことを聞かれると

「監督が怖かったです!今日は特に怖いです(笑)」

と。
それを受けた監督は、真っ黒なサングラスをはずしておどけて見せてましたよ
監督は「映画を観て、希望を少しでも感じて欲しい」とおっしゃっていました。

とにかく短い時間なので、剛くんに集中してたんですが、
チラ見した斗真くんは、結構スラッとしててビックリしました。
最近、本当に人気みたいですね。
各方面から逆セクハラにあっていないか、心配になりました。
あたりもソフトで嫌味がなさそうなので、逆に苦労してそう

そして、これまたチラ見した小池栄子ちゃん。
なんてスタイル抜群なの!
「バンデラス~」以来、栄子ちゃん株急上昇のロバみみですが、キレイでした。
蛇足ですが、今クールのドラマ、「宿命」もメチャおもしろいです!

映画本編も再び観たんですが、子役の葉蔵のセリフで、
「生まれてすみません」って、子供のあんたが唐突じゃない?
と、やっぱり思ってしまった。
「生まれてすみません」の心の背景が少し欲しい。
青森にいたはずの葉蔵が、いきなり東京にいるのもアレッ?と…
二度目なので、確認しながら観てたけど、やっぱり同じところでつまづきました。

でも、中原中也のセリフは本当に素敵ですよ
ロバみみは戦争の色うんぬんより、トンネルの中のセリフが好き。

「もう少し…、~~、…のだから」(ネタバレになるので伏せます)

のところです。
あそこはグッときちゃいます。いいセリフです。
中原中也は、葉蔵が欲しかったものをサラリと持っていて
そして、それを持ったまま、葉蔵がそうしたかったようにサラリと消えて行く。
そんな感じがしました。

自暴自棄ともいえる行動の中で、どうしても自分を失いきれない葉蔵の悲しみと苦しみ。
深く人と関わらずに生きてきたようで、やっぱり人生って一人じゃない。
たくさんの人と出会い、別れを繰り返して過ぎて行くものなんだなと
ラストのシーンで思ったロバみみでした。

美しい映像美で贈る「人間失格」、本日公開です。

【茫洋(ぼうよう)】……とりとめのないさま(一応、調べてみました

・『人間失格』完成披露舞台挨拶

2010年01月27日 | ・ロバみみシネマ
完成披露試写舞台挨拶に潜入して来ました。

舞台挨拶オープニングはピアノ演奏から。
そのあと、キャストの俳優さんたちが登場されました。

周りはおじさん達だらけの中、ロバみみ、ただ一人やる気。
双眼鏡で剛つんロックオン!
金髪王子はグレーのスーツに黒のシャツをO脚で着こなしていました。
もちろんヒゲないし、超カッコいい!

まずは一言ずつということで、中原中也を演じた剛くんは

「作品を観て、きれいでアートだと思いました」

と、言っていましたよ。

葉蔵と共演した男優として、大切にされたことはなんですか?

の、質問には

「素敵なセリフを言わせてもらえたので、そこを大事にした。
 後輩の斗真くんと絡めたこともよかった」

みたいなことを言っていました。(確か…。違ったらゴメンナサイ)

肝心の内容は、あまり書いちゃうとネタバレになるので控えめにしますが、
これから観に行く方は、この辺で読むのはSTOPして下さいね。

とりあえず、感想を一言で言うと、
「映像美と共に、美しい斗真くんをお楽しみ下さい」
と、いったところかなー。

原作を読んでいたので、
「え?いいの?この場面展開で、見てる人わかんの?」
と、少々心配しながら見ていました。

そもそもの葉蔵が人と接することに対する極度な苦手意識とか、
それゆえに自分を偽り演じてしまう心の動きが
ちょっと抜け落ちてる気がして、
もうちょっとそこは丁寧に行こうよって思いました。

だから、本当に葉蔵が女ったらしのただのダメ人間になっていないか、
ちょっと心配な感じでした。

剛くんはね、出番は少ないですが、
唯一、葉蔵と心がつながる男って感じがして、ロバみみは好きでした。
もっと、深く描いてくれれば嬉しかったけど、
葉蔵の女性遍歴が多くて、そうもいかないだろうね…。

でも、剛くんの出ているシーンは、とても綺麗でした。
幻想的で詩的で。
アンチCGなんですが、それにしても美しいシーンに仕上がっていて、
やっぱり、イケメンにはこういう演出がなんとも似合う…と思いました。

全体的には、色々な女性を渡り歩くわりには、ストーリーが平坦に見えて、
ちょっと中だるみする感じも否めないし、
ラストの方も終ると思えばまだまだ続く…みたいな気持ちになってしまいましたが、
映像美は楽しめます。
フランス映画とか好きな人向きかも。

あ、いや、なんか色々書いてますが、
ロバみみもヒット祈願ですよ。もちろん!
役者は豪華!
不朽の日本文学!
見事なまでの映像の美しさ!
そして、斗真くんと剛くんのカッコよさは理屈ぬき!

是非、是非、劇場でご覧下さい。


・『沈まぬ太陽』

2009年11月08日 | ・ロバみみシネマ
舞台挨拶で、渡辺謙さんが男泣きしたと報じられましたね。
見応えのある作品でした。
フィクションとして発表されていますが、
未曾有の大事故を思い出します。
タブーとして扱われることの多い出来事ですから、
謙さんにしかわかりえない事情・心情もあったのかもしれませんね。


国民航空の組合会長として力を尽くした恩地(謙さん)は
会社に煙たがられる存在になってしまう。
結果、不当人事を受け、数々の僻地勤務を命じられ、
のちに墜落事故の被害者遺族の世話係りとして心を砕いていく。

組合で力をあわせたはずの友人・行天(三浦さん)の裏切り。
かつての仲間への不遇の数々。
会社の上層部と政治家の癒着。
その中で、自分の信念を曲げられず正義を貫く
恩地の生き様が描かれています。

3時間に及ぶ作品の中で、一人の男の人生を背負った謙さん。
観ていてすごく切なかったです。

組織という名の元に、身をおいたことのある人間なら、
大なり小なり、同じような理不尽な目にあったことがあるでしょう。
どんな目にあおうとも、仲間を売らず、納得のいかない人事からも逃げない恩地。
そのせいで子供の心は離れ、家族もバラバラに…。

人として、幸せって何なんだろう。

ロバみみはそう思いながら観ていました。
正義を貫くことは尊いけれど、大変です。
正しいことを言う人間が、傷つくようにできているんですね。
会社ってところは。

逃げない美学を持ち続ける恩地に共感しつつも、
子供には父親の会社の立場が理解できるはずもなく、
家庭を犠牲にするほど、会社って大切なものなのか…と考えてしまいました。

でも、もし、ロバみみが恩地でも逃げたくはないかなぁ。
…というか、逃げるタイミングを完璧逃すタイプ…

行天に「詫び状を書け。書けば日本に帰してやる」と言われた恩地が

「俺がやってきたことは全部会社のためだ。
 詫び状なんて誰に書けばいいんだ」

と返すセリフが、すごく胸に響きました。
会社のためにやったことが、自分を傷つけていく不条理。
やりきれないけれど、プライドや仲間の信頼は
失わずに生きるやり方ですね。

この映画を観た人は、皆、恩地に共感し、応援し、涙すると思います。

けれど、その立場は、恩地を追い詰める側かもしれませんよね。
年配のご夫婦が多かったですが、奥様をつれた旦那さまは
自分の身の保身と金のことしかない古ダヌキとも限りません。

いや、もしかしたら、若い頃は恩地のような情熱を持っていたのかも…。
途中から出世欲に駆られた
行天のようになった方もいるかもしれません。

あの映像の中のどこかに、自分とよく似た誰かがいるのではないでしょうか。

自分の人生は、映画になるほどドラマチックではないかもしれないけれど、
でも、同じ気持ちをわかちあえたり、
逆の立場の誰かの気持ちに気づくことができるから、
映画とか小説って素敵です。

まだ同時多発テロが起こる前。
ロバみみは、飛行機のコックピットに入れてもらったことがあります。
操縦席から見た空はなんともいえないものでした。
大空を自分の手で支配しているような気分
男の人のロマンが、この小さな空間にあるなぁと思ったことを覚えています。
これからも、安全と夢を乗せて、羽ばたいて欲しいと思います。

しかし、山崎豊子さん。ごっつい作家さんですね。
「ペンは剣よりも強し」
闘う作家さんって感じがします。





・『TAJOMARU』舞台挨拶

2009年09月17日 | ・ロバみみシネマ
もう、数日たってしまいましたが、
土曜日に「TAJOMARU」の舞台挨拶に行って参りました。

いやいやいや、まだまだ剛ちゃんが
ロバみみの心に溢れかえっているわけですが、
久々にスイッチを入れ替えました。

ロバみみが参加したのは初日の第一回目。
今までなら、朝・昼両方参加してたんですが、カミコンの威力はスゴイ。
コンの余韻で胸いっぱいのロバみみは、1回のみの参加…。
でも、きっちり前から2列目、中央よりで参加したところは
ぬかりない感じで。

旬くんは全身黒い装い。そしておしゃれサンダル。(いわゆるビーサンタイプの)。
そして、ロバみみ、旬くんが何を言ったかほぼ覚えていない…。
まず、フジテレビの笠井さんの前説(?)が印象的で。

「本日写真撮影はマスコミの方に限らせて頂いております。
 もし、今、わたくしを小栗旬さんと間違えて写真をとってしまったと言う方、
 ここまではオマケ致します。
 ただし、絶対に消去しないで下さい!」

つかみはOKでした。まったく。

だもんで、旬くん何話したっけかなー。
そうだ!劇中、涙を流すシーンがありましたが、それはリハーサルから?
みたいな質問で、「あれは全部目薬です!」って言ってました!

やべさんの挨拶で

「今回は、酒の呑めない田中圭くんが毎晩引きずりまわされ、
 酔ったあげくに小栗くんに芝居のダメ出しをされる姿が印象的でした。
 圭くんは、酒を飲むとすぐに真っ赤になるんですが、
 何故か鼻だけ白くて、コアラみたいになっていました。
 旬の部屋の前で倒れて寝ていたこともあって、
 こいつ、よっぽど何か言いたいことがあったんだなぁと思いました」

という、撮影以外の裏話が披露され、会場は爆笑だったんですが、
旬くんも一緒に大笑いしていました。

旬くんは、もう本当にフラフラフラフラフラフラフラしていて、
「ピシッとしなさいー」と注意したくなるほど。
しまいには、隣にいた後輩、圭くんのほっぺにマイクを
「むぎゅう」と押付けて、圭くんを困らせていました。

映画事態は、アクション活劇娯楽作品って感じでしょうか。
ロバみみは、もっと、ずっしりと重い雰囲気を想像していました。
わりと今風に撮ったものでした。

ロバみみは勉強不足で、「藪の中」を読んでいないのですが、
登場人物たちの背景や思惑などは、わかりやすく、
「藪の中」というよりは「勧善懲悪」といった感じでした。

裏切られた多襄丸がボロボロに傷つき、心が引き裂かれていくのも
とても同情に値しますが、
やはり阿古姫の悲しさが、女性には響くのでは?
女性が男性の出世欲・性欲の犠牲になるだけの時代。
耐えがたいです。
女性が本当に弱い立場だったんだと悔しく思いました。

でも、多襄丸にとって、阿古姫が出世の道具ではなく、
ただシンプルに一人の愛する女性であったことが
唯一救いだった気がします。

ただなー、もうちょっと、重い作品として観たかったなぁ…。
ガチャガチャガチャって感じではなく、
風に揺れる藪でさえ、息を飲む緊張感を演出するような
そんな趣のある芸術として。

若い人が観ること前提だったんだろうけど、
若い人に日本文学の、時代劇のよさをわからせるチャンスとして、
もっと重くしてもいいんじゃないか…と
ちょっと思ってしまったロバみみなのでした。
今回は少々、辛口批評になっちゃったかなー?

・『ROOKIES』舞台挨拶in新宿

2009年06月17日 | ・ロバみみシネマ
とうとう行くことができました!「ROOKIES」舞台挨拶。
大ヒット御礼という企画でしたが、興行収益は50億とも…。
すごい人気!

二子学のメンバーが何人かずつにわかれての舞台挨拶でしたが、
ロバみみは、佐藤健くんに会いたかったので
新宿バルト9に行ってきました。
相方さんは中尾明慶くん。

いやいやいや、初めてナマ健を拝ませて頂きましたが

かわいー…

なんなんだろうね。綿菓子みたいな男の子です。
でも、中尾くんもとっても愛嬌があってチャーミングでした。

中「公開前のイベントで、あまりに(画用紙に)健って
  書いてる子が多くて、今度は健のはじに小さくでいいから
  明慶って書いてねって言ったら見てよ!
  あの子なんて健よりアッキーの方が大きいからね」
健「見て、この勝ち誇った顔!」
中「ほら、今日お昼何食べたって質問書いてあるから答えてあげなよ」
健「今○のお弁当です。おいしかったです…」

基本フリートークでしたが、
ホヨーンとしながらもよくしゃべる健くんと
お茶目におしゃべりする中尾くんのコンビ、
二人の会話はすごくおもしろかったです。

「二人とも、20歳をROOKIESに捧げたわけですが」
と、MCから話が振られて中尾君がしゃべりだしたとき、
うっとりーと、健くんの美しい顔に見とれていたら

中「気のせいかな。僕、しゃべってんのに皆の視線が
  こっちに(健くんを指して)いってる気が…」
客「爆」
健「そんなことないです。気のせいだってー」

いやいや、ごめん、中尾くん、多分気のせいじゃないよ(笑)
でも、皆、そんな中尾くんにすごく好印象だった。

健「なんで僕たちがおそろいの格好しているかっていうとー、
  仲良しだからってわけじゃなくてぇ…、あ、仲はいいんですけど
  これROOKIES Tシャツなんですよ。(と、わき腹のロゴを見せる)
  遠くの人、ただの白いTシャツだと思ってるかと思って」
客席から「着てるよー」との声が多数あがる。
健「是非、街でもコレ着てください」
中「街ではこれ着ねぇだろ?」
健「俺、着てるよ。これ着てラーメン食いに行くもん」
中「でも、これを街で俺が着てたら、皆笑うでしょ!?」
健「だぁいじょぶイケメンだから」

なごやか~

そして、皆で記念撮影したりしました。
この時、シャッターが下りる瞬間、騒がしかった客席が
静まりかえったことに気づいた中尾くん。

「今の静けさ、おかしいよ!
 今、みんな、絶対キメ顔したでしょ!!!」

と、会場に突っ込み。
みんな、大笑いしていました。

ほのぼのと楽しかった二人のおしゃべり。
かーわーいーね。

肝心の映画はというと、ドラマのファンの方なら
間違いなく楽しめます。(もちロバみみはドラマファン)
熱いけど、クサイけど、それがいいのよ~。
そして、まんまと泣かされる…みたいな(笑)
そうそう、今回投入の山本くんも「男の子っぽく」てよかった!

ジーンとしながら、キラキラしてた自分の高校時代を思い出しました。
夢をあきらめちゃいかんな…とも。
ロバみみも、夢にときめいて、明日にきらめくぞー。

そうそう、蛇足ですが、客席に旬くんの追っかけの子たちの姿を発見。
趣味、かぶってんだなー、やっぱ…。
と、思ったロバみみなのでした。

・『おと な り』舞台挨拶 作品感想編

2009年05月31日 | ・ロバみみシネマ
観たかったんですよね。
最近、ドラマとかで「ラブストーリー」と銘打ってるものが少ないし、
アタリにもなかなか出会えないんで…。
で、どうせ行くなら岡田くん付き!ってことで、
舞台挨拶に参加してきました。

まず映画の感想は、すごーく好きな空気の作品でした。
以下、ネタバレ注意です。

おとなり同士に住む聡と七尾。
コーヒー豆を挽く音、フランス語の勉強をする声、キーの揺れる音…。
お互いの生活の音から、よりそいはじめる二人の心。
人生の岐路に立つ不安と悩み。
時に折れかけた心を優しく包む「おとなり」さんの音。
音はそのまま、お互いの気配となって、いつしか心の中に入り込んでいく…。

ロバみみは女性なので、七尾に感情移入して観てしまいました。
すごく胸がピリピリと反応したのは、
押しかけてきたモデルであるシンゴの恋人・茜の作った料理を
聡と茜が仲良さそうに食べてる声を聴きながら
七尾が一人ぼっちでカレーを食べるシーン。

別に泣くつもりなんて全然なかったのに、ついポロリと…。
自分でもビックリした。
七尾は夢に向ってひたむきで、
好きなことを仕事にできて、いつも一生懸命な女性。

そういう女の人は、うらやましいと思われることもあるかもしれないけど、
「夢」っていうキラキラのカバーで隠していた心の隙間が、
誰かの幸せな風景っていう風にあおられて見えてしまう瞬間がある。

それは寂しさだったり、遠く見える恋への憧れだったり…。
そんな七尾の心がロバみみの心のささくれに触れた瞬間だったのかな。

あと、好きだったシーンは、岡田くんも言っていて、
思わず「同じだー」って思ったんだけど
ギョーザをたらふく食べた翌日、七尾の鼻歌を聴きながら
窓際に寝転んで、窓のサンに足をかけてお腹をたたくシーン。

セリフがないんですが、あれだけで、
聡が茜の作ったギョーザを罪の意識から無理して食べて
胃がもたれてることがわかるし、そこで聡の優しいキャラも伝わる。
かぶって聴こえてくる七尾の鼻歌に合わせるともなく、
お腹をたたき、床を叩く。
そんな何気ない日常のヒトコマにも、七尾の存在が
静かに入り込んでいるようで、とても繊細で好きだったんです。

もちろん、その前のシーンの聡がアカネにあたって、
出て行った茜を追いかけてひざをついて謝るシーンも好きでした。
感情を表に出さない聡ですが、
自分の言動が周りの人を傷つけてしまうことに敏感で、
それを怖がっている感じが爆発する唯一のシーンかも…。

なかなか出会えない聡と七尾ですが、最後はふんわりと温かい気持ちで
ラストを迎えられます。
ドアを開けた瞬間、部屋の奥にポツンと立っている
麻生さんの立ち姿がとっても好きでした。

「いつ、聡が七尾の正体に気づいたのか」は、ヒミツだそうですが、
ロバみみは、ストーリーが始る前から知ってたのかなぁと思ってしまいました。
聡の初恋の相手っていうのが、ロバみみの仮説です。

「音」だけで、どうやって二人は恋に落ちるのだろうと思ってましたが、
自然に二人の心の動きを追うことのできた作品。

おとなりさんの音は、「音もなく始る恋という現象」の
しずかな足音だったのかもしれませんね。


……しまった!舞台挨拶に触れずに熱く語ってしまった。
舞台挨拶レポは挨拶編へ。

・『おと な り』舞台挨拶 挨拶レポ編

2009年05月31日 | ・ロバみみシネマ
すみませんねぇ。
ロバみみ、舞台も映画も「お一人様」で行くもんで、
感想をつい、ブログで語りすぎちゃいます。
さて、舞台挨拶の話に参ります!

岡田くんは白いシャツに黒いベスト(前開き)、
コハダ系ヒカリモノ系デニム(?)に黒い靴でした。

MCのさとりさんに、「落ち着いたり気になる生活の音は?」と
聞かれて、考え込む岡田くん。
「子供の声とか言ってなかった?」と監督の助け舟が入り、

「そう!幼稚園児たちが、フラフープみたいのに囲まれて
 散歩させられてるんですが、子供達はわかってないから
 はしゃいでるんだけど、逃げられないように捕らえられていて
 おもしろいんです。その姿を部屋の窓からコッソリ見てます(笑)」

なんて話をしていました。

そうそう、話してる時に、ロバみみにはよく聞こえなかったんですが
喉かなんかが「キュッ」て鳴ったみたいで

岡「今、なんかキュッて言いましたけど(笑)
  緊張してるんですよ。14年目なんですけど、
  お客さんがいると緊張しちゃうんです」
監「そんな風に見えないけどね」
岡「隠せちゃうんですよね。14年もやってると(笑)」
M「でも、最近はバラエティとかもやられているし」

 ここで、客席から「江頭ー!」と声が飛ぶ。

岡「(小さい声で)江頭じゃありません。江頭じゃ。…岡田です(笑)」

ってのが、おかしかったです。

M「映画の中で、カメラマン役でしたが、実際撮られたりとかは」
岡「しましたよ。撮影中も好きに撮っていいって言われてたんで」
監「気配を消すのが上手いんですよ。気が付くとすぐ後ろにいたりして(笑)
  写真集にも使われてるらしいですね。その写真」
M「これから、どんなものを撮りたいですか?」
岡「人とか撮ってみたいですね」
M「例えば誰を?」
岡「えっ?……突っ込みますねぇ(汗)
  うーん。(しばし考え)あっ、麻生さん!麻生さん撮りたいです。
  今、麻生さんって2回も言っちゃいましたけど」
ロ「(心の声)これは、女優の麻生さんだろうか。
  それとも、総理大臣の方だろうか……?」
M「ご自分の写真とかはいかがですか?」
岡「え?自分で自分を撮るんですか?そんなに自分が好きじゃないです」
M「でも、皆さん見たいと思いますよ」
  客席から起こる拍手。
岡「じゃあ、皆さん、考えてください!
  自分で自分の写真を撮って売りたいと思いますかっ?」
客「(自分のは売りたいわけないじゃないの~。
  岡田くんのだから見たいんです!という空気が流れる)」
岡「僕は撮ってもらえばいいです」

で、このやり取りの時、「自分を撮る」と話す岡田くんが
ちょいヒザを曲げで、腰をかがめたポーズで
自分撮りするジェスチャーを数回した姿が、
なんとも言えずお茶目で、かわいかったです。

ちなみに、麻生さんの「私はあなたとは違う」という
セリフのシーンも好きだそうです。
「言われたいですね。私はあなたとは違う!って(笑)」と
言っていました。

そして、最後にと言われて
「とても優しい気持ちになれると思うので、
 実家のご両親…、地元の友達…、…疎遠になってしまった友達にも
 久しぶりに”おとなり観た?”なんて連絡してみて下さい(笑)」
と、言っていました。

取材も入ってなかったし、終始なごやかムードの舞台挨拶でした。
割と長い時間だった気がします。

ドアを開けた瞬間、こんなキレイな顔が玄関先に現れたら
どんなに幸せなことかと思い、
「違うよ」という優しい優しい言い回しのセリフに
溶けてなくなりそうになり、
乙女(?)の心を揺さぶられながらも楽しめる作品です。

ちなみに、メディアージュのロビーには、ソニーとコラボで
カメラを構えたドデカい岡田くんの写真が、柱や壁にドドーンとあります。
そちらも楽しみのひとつかもしれません。

心のひだひだを優しく包むような、静かなラブストーリー。
心をふんわりさせたい方にオススメです。
是非!

・『クローズZEROⅡ』舞台挨拶

2009年04月11日 | ・ロバみみシネマ
祝・公開初日!
死にもの狂いでゲットしたチケット。
舞台挨拶のお昼の回に参加して来ました。

初回に参加できなかったのは残念ですが、
2回目の舞台挨拶、相当おもしろかったよ。
取材が入ってなかったから、とにかく皆、自由。

旬くんが、いきなり「こんばんはー」と昼から言ってしまい、
「今、フツーに間違えた(笑)」なんて始まりでした。

そして旬くんは、相変わらずまっすぐジッとしてられなくて、
ふらふら、ふらふら。
うつむいたまま、山田孝之くんの前に、ふら~んと揺れながら
かぶってしまった時には、さすがに三浦春馬くんに
引き戻されておりました。

「見どころは?」の質問にも、皆めちゃくちゃ。
旬くんが
「あっくんとのボーイズラブ的なシーンが…」と
言えば、皆、それに続くありさま。

春馬くんだけがマジメな発言で一番オトナでした。
「僕、おもしろいこととか言えないんですけど」と言いつつ
「桐谷健太くんの接着剤が出てくるシーンがおもしろいです」と。
すると、今回ロバみみの大注目選手、桐谷健太くんは
「春馬くんとは、会うの2回目くらいですけど、
今、まさにボクと春馬くんの心も接着剤でくっつきました」と、
うまーいコト言ってました。

その桐谷くんの見どころは
「敵のホウセンの道場のシーンで、鋼の肉体が披露されるんですが、
 その後ろの銀杏(頭丸刈りの集団だったのでこう呼んでいたそうです)の中に
 あきらかに鍛えられてない銀杏がいて、そこに注目です!
 かなりの存在感を持って映ってるんですよ。もっちゃり銀杏です」
と、軽快にとばしてました。
彼は、本当に面白いよね~。
よかったよ。ブレイクして!

そして、悪ノリした三池監督までもが、この質問には
「中盤以降に、銭湯のシーンがあって、
 小栗が乱入して行くと、先に春馬が入っていて
 そこで小栗も脱ぎだして、夢のようなフル○ン対決が繰り広げられる
 そのシーンを是非観て頂きたい」と…。

山田くんは「ブーツに石が入っていたのに今気づき、それどころじゃない」
状態で、まるで落ち着かず。

春馬くんの顔についていた睫毛か何かを取ってあげた旬くんは、
それを山田くんに手渡しし、受け取った山田くんが
そのままポケットにしまい、春馬くんが慌てる…なんて一幕も。

「みんな、コレでいいの?最後なんだから、もっとちゃんとやろうよ」

と、年長、やべ氏は散々ふざけたあと言ってましたが、
自由で素な感じの旬くんたちが見れて、逆に楽しかったです
カメラが入ってない時もいいかもね

映画は試写とあわせて2度観ました。
面白いです!!
滝谷源治、相当カッコいいです
源治のとび蹴り姿が大好きなんだよね~
対決シーンで、一人、焼き銀杏軍団に駆け込んで行くシーンも
すごく好きです
あと、対決後に敵に情報売った鈴蘭の2年に
「来いよ」的に仕方なく優しく手招きする一瞬もグッときました

そして、2は、源治や芹沢多摩男以外のキャラもすごくよく描かれていて、
FLAMEの伊崎兄弟がロバみみのツボ
すごくいい味だしてました
彼氏にするなら、トキオくん(桐谷くん)だけどね~

舞台挨拶より、試写の方が客席の反応がよかったな。
男の子が試写の時の方が多くて、皆、よく笑ってた。
舞台挨拶は役者めあての女子が多いからな~
ロバみみも、もっと笑いたかったけど、みんなシーンとしているから
ちょっと遠慮しちゃった

イケメン多数出演ですが、普通に楽しめる映画だと思います。
デートとかにオススメですよ~

・『ホノカアボーイ』

2009年03月20日 | ・ロバみみシネマ
せっかくの三連休前、無予定のロバみみ。
一週間の毒素を家に持ち帰るのはヤバイ。
最近、ハワイが恋しくてたまらないロバみみは、
せめて映像でハワイを感じようと思い立ち、
「ホノカアボーイ」に行ってきました

ぴあに鑑賞券を買いに行くと、ロバみみの前の女性(お一人様)が
二人連続でホノカアボーイを買ってる。
ロバみみで3人目ですよ。
みんな、孤独とストレスと闘ってんだなー…
さて、ロバみみ、その後映画館の場所がわからなくて迷走
映画館に電話しても途中で切れるし、もう始まる時間過ぎてるし、
どす黒い気持ちをプスプスと四方に放出しながら
野生のカンで、やっと現場に到着
その時点で、本編では蒼井優さんがプリプリ怒ってましたが、
ロバみみはそれ以上にカッカきてました

でも、そんなロバみみを、ハワイのやさしい映像と
ほのぼのとした作品の空気がなぐさめてくれました
よかったです。いい映画でした。

ホノカアの映画館でバイトをする
日本人の男の子・レオ(岡田将生くん)が
町の人とのふれあいの中で、受け取る優しさという贈り物。
お年寄りの多い町で、何気ない生活の中で、
生きるということを静かに感じていく。

刺激とかスリルとかはないです。
そこにあるのは、倍賞さん演じるビーの
おいしいお料理を介して深まるレオとビーの心の交流。

このビーが、すごくチャーミングでした
ちょっとやきもちをやいたり、かわいいワンピースを着たり、
意地悪やいたずらをしたり…

そして、ハワイの海、空、風。

何気ないカットから、「行間」を感じました。
大きな空をゆっくり流れる雲。
さわわと風に音をたてる木の音。
映画なのに、自分もホノカアにいるような気持ちになって、
思わず目を閉じてしまいました。

温かくて、ちょっと笑えて、悲しくて優しい。
そんな映画でした。

余談ですが、ロバみみにも、ハワイにおばあちゃんの妹という
親戚のおばあちゃんがいて、とてもかわいがってもらったんです。
辛いことがあったりすると、ハワイに訪ねて行ったものです。
もう亡くなってしまったんですが、会いたくなっちゃった

とにかくですね、すり傷のいっぱいついた心に効く映画です
抗生物質のような即効性はないけれど、
ハーブのようにやんわりと癒してくれるような
効き目がありました。

上映後、明るくなると、ロバみみと似たようなOLさんらしき
お一人様がたくさんいました。
心のトゲトゲがぬけたロバみみは、思わず
「みんな、がんばろうね」と、心の中でつぶやきましたとさ。

おしまい

・『誰も守ってくれない』

2009年03月07日 | ・ロバみみシネマ
『ムサシ』を観に行った日。
会社が終わってからだと間に合わない可能性が高いので
休んだんですが、なにもしないのはもったいないので
映画も観に行きました。(マッサージも

『おくりびと』はすごい人。
なんかアカデミー効果すげえな…って感じ。
日本人らしさ全開の映画館前。

そんな中、ロバみみは『誰も守ってくれない』を。
独身OLの嘆きにも似たタイトルですが、
内容は殺人犯の家族(加害者の妹)(志田未来さん)を
心に傷を持つ刑事(佐藤浩市さん)が保護するといったストーリー。
おもしろかったです

「税金を使って犯罪者の家族を守るのか」

世間の非難。
ネットに垂れ流しのプライバシー。

かつて幼い息子を薬中の男に刺殺された夫婦(柳葉さんと
石田ゆり子さん)のもとに身を隠すんですが、
加害者はやがて町に戻ってくるけど
殺された息子は返って来ないと叫ぶ
柳葉さんのセリフがなんとも言えません。

被害者側も、加害者側も残された家族は
瞬く間に普通の生活を奪われてしまう。
幸せは深い悲しみと共に音を立てて崩れていく。

やるせない感じでしたが、
それでも人は生きて行かねばならない訳で。
一人では超えていけないわけで…。
でもラストは、明日に踏み出す人の強さと
わずかばかりの希望が。

TVではアナザーストーリーを放送してましたが、
それも観ていたので、精神科医の木村さんの
無意味につやっぽさを醸し出した登場も
まぁなんとかついていけました。

ドラマはもっと松田龍平さんと佐藤さんのかけあいがテンポよく、
二人の関係がよくわかってよかったんですが、
映画では、松田さんとのからみが少なくて残念

平日の昼下がり、たくさん公開されている映画の中で、
この社会派ヒューマンストーリーをチョイスした
映画館にいた人達にひそかな親近感を覚えたロバみみでした


・『HIGHLANDER』舞台挨拶

2008年07月05日 | ・ロバみみシネマ
『クライマーズ・ハイ』の舞台挨拶を終えて、美容院で髪を切ったあと、
再び新宿バルト9に戻って来たロバみみ。
『HIGHLANDER』の旬くんの舞台挨拶です

どうしようかと思ったんだけど、チケットも手に入ったので
行ってきました

映画はアニメなんですけど、うーん…。
「北斗の拳」チックな感じの絵ヅラでした
内容は、恋人を殺された不死の男が2000年もその恨みを晴らすべく、
一人の仇を追い続ける…って感じ?

2000年かよ?
長すぎだろ?
2000年も一人の女を愛せないよ。
恨みだって薄れてくるよ。
人間は、忘却の生き物なんだよ!?

はい。すみません。
ロバみみ好みの映画では、まったくありませんでした

舞台挨拶の旬くんはまあまあ、ご機嫌は悪くなかったのかな?
スチール撮影のあと、ポスターのたて看板の位置を
自ら直してたり、働いてましたよ

声優の朴さんとは、『鋼の錬金術師』以来の共演ですね。
朴さんには
「いきなり旬くんがアフレコ中に゛俺、かっこいいべ〝と言ってきた」と
言われてました
そんな朴さんに、打ち合わせ以外の質問がMCから飛ぶと
「打ち合わせ以外の質問には答えられないの?臨機応変に行こうよ」と
旬くんは逆襲してました

「もし、2000年あったら、僕も習い事とかします。
 絵も描けるし、踊りだって上手くなれる」

本当、その通りだよねー。
まあ、映画も
「どんなにツライ過去があっても、
 それにがんじがらめになってないで、前向きに自分のために生きろ」
って、言いたかったんだろうけどね~

この映画って、何か原作みたいなのがあんのかな?
それって、人気あるんですか?
制作費とか声優のギャランティ、回収できるのか
ちょっと心配になりました

何故、旬くんだったのか…にも疑問が残る感じ
辛口だけど、同じ日に「クライマーズ・ハイ」観てたら
そんな風に言いたくもなっちゃう

旬くんにも、大人のいい作品に出て、
脇ながらもいい仕事…!と、ロバみみを感動させて欲しいです。
そろそろ…ね

・『クライマーズ・ハイ』舞台挨拶

2008年07月05日 | ・ロバみみシネマ
ハードスケジュールの幕開けは「クライマーズ・ハイ」舞台挨拶
ナイスな席をゲットできたので、御満悦のロバみみ

スーツ姿の堤さん見ながら思ったよ。
本当に素敵な俳優さんだなぁ…と
もちろん、人柄とかは知らないので中身まではわからないけどね。
お誕生日目前、もうすぐ44歳なんてね~
最近の40代はかなりイケてます

ご挨拶は
「今回、堤さんはロッククライミングに挑戦されていますが」との話題で
「時間がなかったので、あまり練習もできず、
 登れと言われたから、登りました。もう二度とやりません」
と、話していました

でもね、映画の本編みたら、スゴイのよ。これが!
俳優さんって、本当に時には生死にかかわるスゴイ、ハードな仕事も
やらなきゃならない大変な仕事だ…とつくづく思いましたよ
高所恐怖症のロバみみは見てるだけでアウトな絶壁でした

「とにかく見て、何かを感じてくれればいい」
と、言っていた堤さん。
「真剣に仕事をする人の顔ってこんななんだ。
 と、映画の中の自分を見て思った」
と、言っていた堺正人さん。

その言葉どおりの素晴らしい映画でした
日航機墜落を追う、地元新聞社の記者たちの物語なんですが、
みっしりと「人間」が描かれています

人の心の、人の思いが生々しく激しくぶつかりあい、
見ているロバみみの心にヒシと伝わってきました。
監督が「撮りたい。伝えたい」と思って撮ったんだろうな…と
感じられる作品ですね。

金儲け目当てのチャラリとしたお手軽作品とは、ちょっと違う。
日航機墜落という、シリアスかつナーバスな事故を主軸としてるわけで、
人の生き死にを至近距離でとらえた人たちの真剣勝負が
もう、ガンガンに伝わってくる。

やりきれなさとか、情熱とか、悲しみとか、嫉妬とか。

新聞社の中の政治的な思惑の錯綜とかもすごくおもしろかった。
伝えたいもの、伝えなきゃいけないものを誌面に載せられない
悔しさとか、堤さんや堺さん、他の役者さんからにじみ出てた

監督が、新聞社の社員はエキストラを使わず、
全員オーディションをして、
一人一人に仕事内容とかキャラ設定まで持たせてこだわったと
おっしゃっていましたが、本当にすごかったです

ちょっとしか出ないエキストラでもよさそうな役に
舞台女優さんが起用されていたりと、ちゃんとしてるって感じでした。

そして、とにかく、堤氏がめっちゃカッコいい
本当に惚れ惚れした

「群馬有力!」

そう叫んだ真剣な顔を見た瞬間、ゾクッとしました
他にも、たくさんたくさん、真剣な男の顔の素敵さを見せてもらいました。
堺さんも、本当によかったです
「川上音二郎」の舞台の時も思ったけど、
本当にいい俳優さんだなぁ~

とにかくですね。
「大人が観るに耐えうる映画」です
同じお金を出すなら、こんな映画に使うのもいいですよ
オススメです

・小栗旬映画祭

2008年04月12日 | ・ロバみみシネマ
出世したなぁ~、旬くん…
TOHOシネマ六本木を一晩貸しきって
「小栗旬映画祭」が開催されました

どうしようか迷ったんですが、チケットが取れたので
23時の初回に参加してきました

でもね、普通の舞台挨拶となんら変わりありませんでした。
もっと特別なことやんのかなーと思ってましたが、
映画のエピソードをしゃべって、
三池監督たちがやってきて、写真撮影があって、
抽選で1名様に記念品が当たって、
場つなぎの質問コーナーがあって…。

エピソードは、「ロボコン」の時、どうしてもOKの出ない
シーンがあって、仕上がりを観たら
ばっさり、カットされていたとか、
「クローズゼロ」は当時ムカついてても、
「役作り」って言われてよかったとか…。

晴れがましい、こんなに旬くんが、
とりたててもらってる企画なのに、
なんか、ロバみみの心は正直遠かったなぁ~

もう「芸能人芸能人」してて、
まあ、多分旬くん本人は変わってなくて、
まわりが「ドル箱・小栗旬」をほっとかないって感じが、
ロバみみは哀しい…
人気者の宿命ですね

今年初のナマ旬でしたが、テンションって感じではなかったかも。
「イベント付き」って謳い文句だったから
もうちょっと、何か趣向をこらしているのかと思ったのに
あえてフツーだったしね。

「いつもは宣伝でここに立って、目的があるんだけど、
 今日はまるまる自分のことなので、恥ずかしい」と言っていた旬くん。
そういう目線でいてくれることが
唯一、長年のファンの救いだったりします…

・『陰日向に咲く』舞台挨拶

2008年02月12日 | ・ロバみみシネマ
やるじゃないか、ひとり!
って、原作を読んでないので、もしかしたら金子ありささんの
脚本がよかったのかもしれません…。

奇跡的にチケットが入手できたので、
前から観たいと思っていた『陰日向に咲く』の
舞台挨拶に行ってきました
(以降、ネタバレご注意下さい)

まず、映画。
泣けました
それぞれに、いろんな気持ちや事情を抱えた人たちの話なんですが、
最後はじんわり…と温かい気持ちになれます

岡田くんは、ギャンブルがやめられないダメ男なんですが、
なんか、蹴飛ばしたくなるんですよね。ロバみみ
岡田くんがやるダメ男って「やればデキる子」「本当は全部わかってる子」
って感じのダメさなので、
「うりゃぁぁぁ!しっかりしいやっ」と言いたくなる

それに比べて剛くんの演るダメ男は、
「仕方ないの。私だけは最後まで味方でいるから」と
思わせる切ない系なんですよね~

…あ、脱線…。
いやいや、でも、この冬、剛岡コンビには、泣かされましたね。ホント。

話を元にもどしますと、
ストーリーの構成も上手くて、最後にみんながつながっていく感じが
ケツメイシの主題歌と重なって、イイ感じです
ヲタクチームのストーリーは、岡田くんにはからんでませんが、
ロバみみはすごく好きな展開でした
しかし、塚本くんみたいなカッコいい、ヲタクは果たしているのか…?

もうすぐ100万人の動員数に達する見込みということで、
「大ヒット御礼」として急遽行われた舞台挨拶。
当初は岡田くんだけの予定でしたが、
サプライズで宮崎あおいちゃんも登場
若妻ちゃんは、まるで黄色組の応援をするチアリーダーのような
かわいらしさでした

岡田くんは、あおいちゃんの姿を見ると、
驚いて「ハタ」と、止まっていました
黒ジャケに白シャツ、ダメージジーンズ姿の岡田くんは、
映画の短髪より髪が伸びて、キラキラッでした
「かっこいい~…」とつぶやく声が聞こえてきたほどです

皆が手にしていた、黄色いチューリップの造花を見て、
「みんな、なんか持ってる…」と不思議そうに。
さとりさんが
「大ヒットということで、スタッフ・キャストからの
 プレゼントなんです」と説明すると
「何も知らなくて、すみません」と恐縮してました
忙しい最中、連れて来れられたわけですから仕方なしですね。

劇団ひとりさんからのビデオレターとか、
大ヒット記念ケーキとか、次々サプライズがあって、
とまどいつつも終始笑顔の岡田くん
ひとりさんが、「ダンディ坂野」をイメージした猿渡くんに
「近づけるように頑張ります」と言ったそうですが、
私は「東京タワー」の岡田くんより味があって好きでした

しかし、作品に恵まれた人だ。
さすがV6の稼ぎ頭。事務所の次期エース!
これからも、全部同じ演技になりがちな、
役を本人に近づける作品ではなく、
本人が役に近づく作品に出て欲しいなと思いました

・『魍魎の匣』舞台挨拶

2007年12月22日 | ・ロバみみシネマ
行こうか行くまいか悩んでいましたが、結局行ってきました。
今年、最後の堤氏かな…と思って。

お昼の回に参加しましたが、舞台挨拶、長かったです
堤さん、阿部ちゃん、椎名さんって、同い年なんですね

今年、何度も見た、伊藤さとりさんの
「一番びっくりしたことは?」の質問に、堤氏は
「椎名くんがこんなにおしゃべな人だとは思わずに、ビックリでした」と。
そして、阿部ちゃんに至っては
「二人(堤さんと椎名さん)が今日、スーツで来るなんて、それがビックリでした。
 俺なんて、ジーンズで来ちゃったのに…」とポソッ

なんか、大人のかっこいい人たちってイイですね
余裕もユーモアもあるけど、生活感はなくて、
すごくステキです
今年最後の堤さんは、やっぱり、とてもかっこよかった

京極夏彦先生は、なんとも説得力のある、
「ザ・京極スタイル」みたいな和服姿で、ロバみみの度肝を抜きました

でも、田中麗奈ちゃんが
「父が、地元での試写に行ったそうなんですが、
 東京に来た時に、目をキラキラさせて、
 オマエ、あのメンバーの中で、なかなかカッコよかったぞ。
 最近の映画は、若い人たちに向けて作られたものばかりで
 自分たちの世代が、わくわくしながら映画館に行ける作品がないんだ。
 だから、すごく楽しかったと言ってくれたのが嬉しかった」と
言っていました

本当に、確かにそうだと思います。
この『魍魎の匣』は、大人が楽しめる作品になってて
すごくいいと思いました

舞台挨拶は、お決まりの俳優陣が客席に下りての
スチール・ムービー撮影がありました
今回のやらせ的アクションは、

さとりさん 「箱を開けたら!」
客席 「大ヒット!」

ってヤツです。
堤さんは、何度も振り返って
「すみませんねぇ…」みたいに、客席サービスをしてくれました

さてさて、映画本編ネタバレは、

堤さんが、
「本当にこの話は難しいです。
 でも、あきらめずに頑張ってついていって下さい」
と、言っていたとおり、やはり難しかった~

前半に、登場人物それぞれの行動をバラバラに見せていて、
時間軸が行ったり来たりするので、ついて行くのに必死。
事件にかかわる人物の名前を覚えるのも大変
その関係を頭の中で理解しようとしている間に、
どんどん話が展開して行ってしまうので、苦労しました

でも、ロバみみが恐れていた、エグいシーンも
薄目でクリアできるくらいだったし、
話自体は面白いし、テンポもよかったです

大人の俳優さんたちの、淡々とした会話の中にちりばめられた
笑いのセンスが、とても光ってました。
やりとりとか、細かい演技が、すごくおもしろくて、
おどろおどろしい映画と思いきや、結構笑えます

和服姿の堤さんは、本当にステキで、
なんども心の中で「かっこいい~」と呟いてしまいました

ちょっとね、研究所の要塞みたいなのが
やりすぎ感があって、現実味がなかったのが残念。
そこまで大袈裟にする必要があるのか
いささか疑問でしたが、まあ、目をつぶりましょう

点と線がつながっていくように、ナゾや、人物のつながりが
見えてくるんですが、最後の教授とクドカンの関係性が
イマイチ説得力にかけた気はしますが、
まぁ、そこもいいとして、

とても楽しめる映画でした
脳トレより、頭の体操になるかもよ?
どうぞ、映画館で脳内年齢、下げちゃってくださいな