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『ロバみみ』

言いたい!でも言えない…。ならば、穴を掘ってでも叫びたい! そんな想いから綴り始めた独り言のようなブログです。 

・『朧の森に棲む鬼』

2007年01月22日 | ・ロバみみの芝居小屋
染五郎さん主演の『朧の森に棲む鬼』に行って来ました
楽しかった!よかった!

新橋演舞場、チケット代高いよ…と思いましたが、
見ごたえありましたよ~

ストーリーは、朧の森で魔物に出会ったライ(染五郎さん)が
魔力のかかった剣を授かり、巧みに嘘を重ねながら、
戦争する二つの国を操り、王の座にのし上がっていく…というもの。

「アテルイ」を観るまで、染五郎さんのどこがいいのか
よくわからなかったロバみみ。
今回の舞台を見て、再確認!
やっぱり、素晴らしいです。染五郎さん。

所作が美しいので、殺陣がドタバタしてないし、
今回は正義の味方じゃなくて、悪党役だったんですが
気迫がすごくて、吸い込まれました

スクッと立って、剣を天にかざす姿だけ見ても、
なんだろう、圧倒的なんですよ。ホント。
めった刺しにされても、あがきもがくと言うよりは
瀕死の蝶々が、空にはばたこうとしているような、
最後の最後まで美しく、舞うように死んでいくような、
そんな感じなんです

もちろん、脇の役者さんも目が離せませんよ。
阿部サダヲさんは、本当に愛すべきバカであったし、
古田新太さんは、憎みきれない悪党でありました。

伏線も効いてて、構成もよく出来ているし、
シリアスと爆笑の繰り返し。
でも、全体的にはしまってて、
エンターテイメント力がスゴイ!
いいぞ!劇団新幹線

この日は、ビデオ撮りだったのですが、
かなりいい映像が撮れてたのでは…と思います。
ゲキシネとかで、いずれやるかもしれません。
WOWOWとかでもやったりするのかな?
今回、ご覧になることのできない方は、是非観て欲しいな~

来月は、妹さんの松さんの『ひばり』が待ってるロバみみ。
すっかり、染たか兄妹には魅了されっぱなしデス

・『ロープ』

2006年12月19日 | ・ロバみみの芝居小屋
野田マップの「ロープ」を観て来ました
「よかったけど、どぎついよ」と友達からメールが来たこの舞台。
どれどれ?と、思いましたが、よかったよ。

プロレスラーの青年(藤原竜也くん)が、正義の名の元に
暴力が肯定されるロープで囲まれたリングの中で、
誰かの声に踊らされて筋書き通りに闘ううちに
全ての殺人が正当化され、「やられるくらいなら、やれ」と、
どんどんエスカレートしてしまう…みたいな話。

これが正当化されるなら、その先にあるのは
戦争という名の人殺しに行き着くんだ。
戦争は人を殺しても殺人罪にはならないんだ…。
と、いう今の世の中を批判する声が聞えてくるかのような舞台でした。

もちろん、野田さんですし、
素敵な役者さんがたくさんなので笑えます
すごい笑っちゃった。ロバみみ。

宮沢りえちゃんも、本当にかわいい
純粋ですっとんきょうで、そして強い平和へのメッセージを
放つキーになる役どころを、嫌味なくやっていたし、
何より、竜也くんが、前回の野田マップの「オイル」より
断然よかったー

チカラの入った役どころなんですが、
前回の観てるロバみみの眉間にシワがよるような力み加減からしたら、
本当にいいチカラの入れ具合で、
とぼけた役でもないのに、ちゃんと笑いのツボもついてて、
大事なシーンは「さすが」の説得力

クライマックスは、本当に聞いてるだけで
いたたまれなくなるようなセリフのオンパレードで
確かにエグかったですが、野田さんの
メッセージがまっすぐ伝わったきた作品でした

次回は、先行予約の日を忘れないように気をつけようっと

・キャラメルボックス『少年ラヂオ』

2006年12月13日 | ・ロバみみの芝居小屋
久々にキャラメルの舞台を観て来ました。
お疲れ気味だし、おなか壊れたし、どうしよっかなぁと思いましたが。

内容はスリ少年が主役のお話でした。
スリなんて、すさんだ話かなぁーと思いましたが、
でも、そこはキャラメル。
ハートフルなお話に仕上がってましたよ

ちゃんと笑わせて、ちゃんと温かい。
西川さんが出演してなかったのが、とても残念でしたが
内容はよかったと思います。
キャラメルらしくて。
ちゃんと、一人一人のキャラが立ってるのがいいですね。
大きい舞台だと、主役バーン!
脇はメイン料理についてくるパセリみたいだったりする
場合もありますが、キャラメルはちゃんとしてる。

大きな舞台もいいけど、こういうアットホームなのも
いいですね
また行こうっと

・「転球入魂Special変幻自在」⇒小栗旬くんシナモンツリー点灯式

2006年12月10日 | ・ロバみみの芝居小屋
「魔界転生」を観て、一番気になっていた役者さん、
福田転球さんのワンマンライブを観て来ましたー

しかし、急遽発表された、小栗旬くんの
クイーンズスクエアでのツリー点灯式とかぶってる!!!
もう、終演時間調べたり、電車の乗り継ぎ調べたりで
大変でした

まあ、ギリギリ間に合いそうだったので、
恵比寿までGO!

まったく、初めてのロバみみは、転球さんのライブは
未知なる領域…。
何やんのかなー?と思っていました。
あけてみると、平たく言えば、コント風一人芝居?

最初は、寒かったり痛かったりしたらどうしよう…。
と、思っていましたが、いつの間にやら爆笑してました
THE転球ワールドですね

個人的には、ミュージカル風、
「ノンフィクション転球物語」が一番ツボでした。
特に「宮本亜門に嫌われ~♪」あたり。

いやいや、じわじわキテ欲しいですね~。
剣玉占いで「売れる」と出たわけですから、
是非、ブレイクして欲しいっす。

そして、終った瞬間に劇場を飛び出すロバみみ。
先日の豊洲の映画館から渋谷の劇場まで走ったことを
思い出しながら…

・『木更津キャッツアイ』舞台挨拶⇒『タンゴ冬の終わりに』続編

2006年12月03日 | ・ロバみみの芝居小屋
バタバタしてて、続きを書くのが遅くなりました

ぶっさんに「ばいばい」した後、ロバみみ、猛ダッシュしました。
豊洲のららぽーとの中を一心不乱に走りましたよ!
18時15分に舞台挨拶が終って、
渋谷のシアターコクーンに19時までに滑り込まなきゃ
ならないわけですからー
冬なのに、汗ダラダラで走ったかいもあって、
開演5分前には無事到着!
噂に聞いていた、オープニングの演出も無事に観ることができました。

ロバみみ、かなり堤歴が長いんですが、
この「タンゴ冬の終わりに」は、素晴らしかった!!!

俳優を引退した男が、狂気の中で生きる様と
彼を愛する二人の女の話なんですが、
堤さん、最高です

ぼさぼさ頭で、ヒザを抱えて微笑む姿は、
まるで少年。
でも、そこに漂う哀愁と色気…。
二人の女性が愛さずにはいられない、
言い知れぬ魅力が実によく伝わってきました。

哀しい愛の物語。
彼は幸せだったのか、不幸だったのか…。
狂気の中の正気。
タンゴを踊る堤さんの、もの言わせぬ美しさと
胸に迫る情熱…

久しぶりに、舞台をみて切ない気持ちでいっぱいになりました。
本当に素晴らしかった!!!
おもしろい舞台はたくさんあるけれど、
胸に迫る、感情が揺さぶられるものはやっぱり少ない。
蜷川さんは、演出家と言う名の芸術家だと思いました

カーテンコールでは、立ち上がらずにいられなかったロバみみ。
始めは、まわりの人は立ち上がっていませんでしたが、
最後のカーテンコールには、結構皆さん立ち上がっていました。

前回の「労働者M」が、ロバみみ的に
「あれ?」という感じだったので、今回は大満足!
さすがに評判だったんでしょうね。
客席には、大竹しのぶさん、三谷幸喜さん、
岡本健一さん、海東健さん(多分…)、内田滋さんなどの姿が
見られましたよ

小難しいことは、わからないし、必要もない。
ただ、胸いっぱいに広がるこの切なさが
その舞台の良し悪しの全て…なんです。ロバみみにとっては。
また、こんな芝居に出会うために、
ロバみみは、劇場へ足を運び続けるのだと思います…

・大人計画『ウーマンリブ先生』

2006年11月11日 | ・ロバみみの芝居小屋
大人計画事態の舞台を観たのは初めてかも…。
松尾スズキさんとか、古田新太さんとか、クドカンが出ているお芝居は
もちろん足を運んだことがあるけれど。

さすが、人気な劇団ですね
男の子率が高い。

なんだろう、毒っ気がいいのかな。
多分、同じセリフでも、客が笑うのは
「笑うぞ」と思っているのと、それが古田さんや松尾さんが
吐くセリフだからな気がする。

笑えるし、おもしろいし、クドカンらしい切り口で
なるほどな構成なんだけど、
ロバみみにはちょっとクドかったなー

内容が、エロ小説家を軸に回って行くから
セリフとかが下ネタに終始してるんだよねー
それが悪いとは言わないんだけど、
ちょっとおなかいっぱいだった。
この作品がたまたまそうだったのかもしれませんが…。

同じようにシニカルでブラッキーなら、
私はケラさんの作品の方が好きかなー。
エグイんだけど、どこかしみじみと物悲しい…みたいな情緒がないと
あの毒が、ただの毒で終ってしまう。
まあ、もう一作品くらい見てみないことには
なんとも言えないけどね。

でも、セリフのテンポのよさとかはサスガ、クドカンって感じ
軽妙でおもしろいんですよ。やっぱり
ツボだったのは、荒川良々さんのセリフ。

「俺の名前は飴玉じゅん。署じゃ皆、俺のことをキャンディって呼ぶぜ」

サイコーです


  ↑
撮ってみました。なくとなくー


・『魔界転生』

2006年09月09日 | ・ロバみみの芝居小屋
新橋演舞場へ「魔界転生」を観に
思ったより、面白かったです。

歴史背景とか、あらすじとか何も勉強していかなかったんですが、
島原の乱で徳川家に殺された天草四郎(成宮くん)が
その恨みを晴らすべく転生し、
この世に悔いを遺すツワモノ達を同じように蘇らせて
徳川家への復讐を企てる。
それを阻止する為に、7人の剣士と共に柳生十兵衛(橋之介さん)が
命がけで闘う…という話。

いやいや、成宮くんは妖艶でしたよ。相変わらず
ロバみみ的には「マダム・メルヴィル」の時の、
くるくると表情のかわる少年…みたいな役が好きなんだけど
まあ、確かに、あれだけの泥臭い男の戦いの中、
妖術を使う天草四郎は、ああいう色っぽいキャラにしたいのもわかります。
真っ赤なマニキュアまでしてましたよん

殺陣の多い、アクション時代劇なんですが、
結構笑いを誘う場面もあったりして、
わりと大衆的って感じ。

前にやはり、染五郎さん観て感服したロバみみですが、
やはり、歌舞伎役者さんって、立ち居振舞いが美しいですね☆
殺陣の場面でも、ドッスンバッタン…て感じじゃないんですもん
橋之介さんも、主役オーラ放ってましたよ

しかし今回は、その弟子の7剣士に大注目だったロバみみ。
後から気づいたんですが(遅いよね)、
ジョビジョバの坂田さんもいたんですねー☆

で、ずっと、
「どこかで見たことある、この役者さん…。ダレだ、ダレだ…」と
悩んでいたロバみみ。
あの、キレイな顔だち、しゃべり方…。

そうだっ!
「間違いの喜劇」でヒステリックな奥様役で、
旬くんと共演してた役者さんだっ
「間違い~」では女装、今回はヅラ、
よくわかったなー、あたし。
ひらめいた途端、芝居中に、ああっと叫びそうになっちゃいましたよ

死に際で、橋之介さんに抱きかかえられた時、
ズラ、ずりおちそうになってましたけど、大丈夫でした?
内田滋さん

そして、今回のロバみみの心に残る役者さんは、
7剣士のイケメン・山崎雄介さんも気になるところですが、
じゃーん、オトボケ剣士役の福田転球さんです
観客を味方につける役者さんって、本当にスゴイですよね。
また何かの機会に観れたらいいなー

て、ことで、まとめますと、
新橋演舞場のお芝居は、少々値も張り
時間も長いので、なかなか行く機会も少ないのですが
なかなか楽しめました


・コンドルズ『ELDORADO』

2006年08月31日 | ・ロバみみの芝居小屋
新宿シアターアプルでのコンドルズの公演に行って参りました
近藤さんって、絵になる男だ
近藤さんを見てると、
「歴史上の人物にいた気がする。こんな感じの人」
と、思い出ってしまうロバみみ。
近藤勇とか、坂本竜馬とかかな…?

そんなことはさておき、
内容は、この間の埼玉公演の方がツボだったかも

観客の若い女の子が、
「おもしろいものを観に来たんだから、笑うぞ」的な義務感で
そんなにおかしくないのにケタケタ笑ってるのが
ちょっとねぇ…って感じだった
おもしろい前提で、笑いのハードル下げないでよね。
ギャルたち!

ロバみみは、おかしいと思わなきゃ笑わないさ
計算されたバカバカしさ
A級のB級をこよなく愛してるんだからね

そのバカバカしい点で、今回の合格点は
「3年Y組ミュージカル」でした
いいよ、いいよ、そのアホらしさ!
ホルン男もイカしてました

日本一を目指す柔道家も、好きだったな

まわりの人にも勧めたいんだけど、
「学ラン姿で踊るコンドルズって知ってる?」
と、聞いても知らない人ばかり。
もったいないねぇ…、と思いつつ
無理には勧めないロバみみ。

興味とか、好奇心って、持ってるもん勝ちだから、
アンテナ張ってる人が楽しい時間をゲットできるって
気がするんです。
皆、自分にあった方向に何かを見つけてるんなら
それでよしってね

・『第32進海丸』

2006年06月25日 | ・ロバみみの芝居小屋
V6、三宅健くん主演「第32進海丸」に言って来ました
「グローブ座」の「ジャニ芝居」は、
基本的にあまり心惹かれるものがなく、
グローブ座でお芝居を見るのは始めてのロバみみ。

「ジャニーズ演劇部・発表会…みたいなもんでしょ?」
…なんて、ちょぴりバカにしてたところもあった。

すごく期待をしたなかったせいか、
結構観られたんだよねぇー!これが

まず、ずっと一場面であるということ。
それに感心。
セットチェンジもなく、そこで10人のキャストが
出たり入ったりで進んで行く物語。

ロバみみはてっきり、荒れ狂う海を進む
進海丸のセットが、舞台装置に組み込まれているとばかり
思っていましたが、船乗りと、船に乗りたい青年の
陸の上でのお話だったのね

途中、主役であるはずの健ちゃんに一言もセリフがなく、
「主役なのに蚊帳の外???」的な時間帯はありましたが、
楽しめました

友達はイマイチ入り込めなかったと申しておりましたが、
健くんの、泣きの芝居に、思わずウルリときたロバみみ。
客席からもずいぶん、鼻をすする音が聞こえていました
思わず、そんなに遠くなかったのに
双眼鏡出しちゃったもんね。
残念ながら、健くんの背中側だったから
萌えな、泣き顔は見れませんでしたが
ポロポロッと零れ落ちる涙は見れました。

基本的に、ほんわかした気持ちになれるものが好きなので
行ってよかったですね。
派手さはありませんでしたが、
小劇場の素朴な手作り感がありました

そして、何より、健ちゃんがカワイイ

テレビで見る10倍はかわいいんだよね健ちゃんて!
キラキラしてるの。
お姉さん、萌えたわー!

グローブ座前の「萌え」な大看板です
   ↓



・「ヴァージニアウルフなんて怖くない」

2006年06月18日 | ・ロバみみの芝居小屋
雨の降りそぼる中、シアターコクーンへ。
大竹さん、段田さん、吾郎くん、ともさかさんの4人芝居です。

今回のステージは、劇場の真ん中にあって、
回転する仕組み。
ろばみみは、特設席の前から2列目におりました。
舞台脇ですから、そりゃあもう役者さんたちがよく見えました。

内容は、煙にまかれっぱなしでした。
大竹さんと段田さんは特にセリフも多くて
大変だったろうなー。
でも、さすが…って感じで

ともさかさんって、ものすごーく痩せてるんですね。
アレで一児の母とは思えない

吾郎くんは、ドラマの撮影と舞台のお稽古、
ダブってたんでしょうか?
国民的アイドルって大変だな…と。
そして、吾郎ちゃんのファンの方たちって
本当に大人の女性ばかりなんですねぇー

なんつーことばかりに気が行って
舞台の内容に関するコメントができず…。
でも、そんな感じなんですよねー
特に作品に関する感想ってなかった…。

適度に笑いあり、適度にシニカルで
適度に激情的で…。
あまり深く考えて観る舞台じゃないかな…と

今のところ、ケラさんの作品は
「カメレオンズ・リップ」と「砂の上の植物群」が
ずばぬけていいかなー

なので、今夜はBS2で放送される
小栗旬くん主演の「間違いの喜劇」に
全神経をそそぐ、ロバみみなのでした

・『メタルマクベス』

2006年05月24日 | ・ロバみみの芝居小屋
激戦チケットと名高かった「メタルマクベス」。
シェイクスピアの「マクベス」をクドカンがアレンジ

長かったねー。
お尻が痛くなっちゃったよ。
でも、おもしろかったけどねー。

物語は、一枚のCDが現在と過去をつなぐ小道具に使われ、
過去の「メタルマクベス」というメタルバンドの曲が
現代(未来?)の戦乱行く末の予言となっていて
物語が進んでいくというもの。
劇中歌も、結構笑えるものアリ。
しかし、内野さんのヘヴィメタ、ちょっと意外でした。

そして、松さん。
相変わらず、やっぱりイイです
狂気の中で「地獄は寒い」と語りだした時、
ハートわしづかまれました。
あまり書けませんが、見せ場は見せ場として
本当に素晴らしいものを見せてくれます。

あと!森山未來くん!
踊り、うまいわー
とても目をひきました。
ゲンきよし、最高でした

まあ、いろいろとコネタ満載で笑いあり、歌あり、殺陣あり。
心臓の弱い方は、あの大音響、ご注意…といった感じですが、
素直に楽しめました。

しかし、チケット、¥12,000は、高いよなぁー。
そして、18時開演は、早いよなぁー
会社って17時半に終るとこ多いじゃないですか。
ロバみみ、半休しましたよ。
遅れて入ってくる人、たくさんいたもん。

できれば、社会人に優しい開演時間でお願いします

・コンドルズ公演~勝利への脱出~

2006年05月13日 | ・ロバみみの芝居小屋
何年か前に気になって手帳にメモった名前。
「コンドルズ」。
学ラン姿で踊る男性ばかりのパフォーマンス集団(?)です。

ずっと気になっていたコンドルズの公演。
機会があって、やっと観て来ました
面白かった!!!!!

ああいうのロバみみ、ツボにはまっちゃって
大笑いしちゃうんだよねー
バカバカしいんだけど、すごく計算されたバカバカしさで
ものすごくパンチが効いてるのよ

もちろん、ダンスもかっこいいです!
うまいのか、そうでないのかは、ド素人なんで
判断つきかねますが、「押し」の強いムードがありますね。
なんか、納得させられちゃう。
それが、ステテコ姿であっても…

でも、やっぱり、近藤さんはオーラある感じですね。
素敵でした。

実は、この公演、ロバみみったら
最前列のド真ん中!にいた訳です
もう、ドッキドキですよ。

「観客のノリとか全然わかんなくて
ついて行けなかったらどうしよう」…とか
「コンテンボラリー、バリバリやってますっみたいな
人々ばっかりで浮いたらどうしよう」…とか
「最前に座って、観客いじりで、とんでもないことが
この身に降りかかったらどうしよう」…とか…

まぁ、観客いじりはあったものの、
壇上にあげられて一緒に踊らされたりはなかったし、
観客が一同に踊り狂う…なんてこともなく
心から素直に楽しめました

一週間前には、「タイタス・アンドロニカス」で
シェイクスピアの血生臭い舞台が行われていたステージ。
今日は「コンドルズ」が体ひとつで飛び回る…。
なんか不思議なキモチでした。
観てる人の心に、感情の波を起こす作業は一緒なのに
大きなセットと豪華な俳優陣の蜷川作品。
かたや身ひとつ、衣装は学ラン、小道具も手作り感たっぷりで
ダンボールの切れ端に文字なんてのもあるコンドルズ。

チケット代も段違いですが、
劇場を後にするロバみみの満足感は一緒。

あっぱれ、コンドルズ。
ハマりそう…です

・『タイタス・アンドロニカス』

2006年05月07日 | ・ロバみみの芝居小屋
蜷川作品、「タイタス・アンドロニカス」東京(埼玉?)楽日でした。
まず、一言!

ブラボー!!!!

やっぱり、よかったです。
まず、作品に重みがある。
シェイクスピアって、すごいおっさんだな…と
素直に今更ながら尊敬…。

そして、旬くん。
悪役、よく頑張ったね!
「宇宙で一番速い時計」「JOKER」の
舞台役者駆け出しの頃の旬くんが、
思わずロバみみの脳裏を横切るほど
その成長振りに驚くばかりのロバみみ。

「こうなったら、エアロンよ…!」

このセリフの抑揚を聞いたロバみみは
恐怖からではなく、これからの旬くんの計り知れない
可能性を思い、その未来の姿にゾクッとしました。

今までは、王子様的な役が多くて、
もう、衣装を着ただけで、ある程度は完成品…みたいな、
旬くんのルックスが、ずいぶん助けになっていたところが
あったんだと思う。

でも、今回は残酷と悪知恵でできた汚れ役。
ごまかしがきかない役どころをよく演じたと思います
目線、顔の角度の変え方、セリフ回し。
本当、目が離せなかった。

真っ白のセットの中で、
悪巧みで腹の中を煮えたぎらせ
「こうなったら、エアロンよ」
そうつぶやいて、その欲望を吐き出す、旬くん演じるエアロンは、
「黒い悪魔」というよりは、「漆黒の宝石」でした…。

もちろん、スゴイんですよ。
鋼太郎さんとか、麻実れいさんとか。
麻実さんとか、本当に、本当に
「絶対に、イギリスの目の肥えた観客にも負けないだろうな」と
思わせる、圧倒的な魔力持ってますよ!

あと、子役の子も、蜷川さん好みの
スゴイ子だなぁー…って思いました。

鳴り止まないカーテンコール。
何度も何度も出てきてくれた役者さんたち。
鋼太郎さんにマントの裾を踏まれて、旬くん
のけぞっちゃったね
最後は、上半身裸で出てきてたけど

蜷川さんが登場しなかったのだけが、残念でしたが
ブラボーです!
素敵な舞台をありがとうございました

<おまけ>
ロビーにセッティングされた衣装や小道具です。
衣装とセットは白(旬くんは赤)で統一されていました。
 

・ドラキュラ

2006年03月05日 | ・ロバみみの芝居小屋
スタジオライフの公演を観に天王洲へ。

相変わらず、99%が女性の客席。
スゴイです。

今回足を運んだのは、かの有名なドラキュラ伯爵の話。
わかりやすいっちゃあ、わかりやすい。

でも、今回、ある役者さん、
ロバみみの笑いのツボをついてしまいました…

スタジオライフといえば、役者さん全員が男性。
なので、女役は男性の女装なわけですが、
芝居もいよいよ、クライマックス、
ドラキュラ伯爵との対決シーン。

ドレスを身にまとった、女役のある俳優さんが
ドラキュラ伯爵の胸に杭を刺そうと
ドラキュラに突進しようとしてかわされる…。

「ああっ」と悲鳴をあげ、倒れる…のか正解だったと思う。きっと。

しかし、そのとき事件は起こった。

突進してきた俳優さん、
テンションが上がりすぎたのか、
何かにけつまずいたのか、
思わず出てしまった。

「おぅっ!」

…という、野太い声
ロバみみも隣に座ってた後輩ちゃんも、思わず大笑い…

結構前の方に座ってたせいか、ハッキリ男に戻った瞬間を
聞いてしまったので、もう、申し訳ないんだけど
笑いが止らなかった…

あるんだねぇ、こういうことが。
しばらく下をむいて、肩を震わせていたロバみみをよそに
舞台の上の役者さんたちはさすが、
ペースを乱すことなく、ドラキュラ伯爵と戦っておりました

さすが、舞台はナマモノです。
珍しいハプニング、堪能させて頂きました

・「労働者M」

2006年02月27日 | ・ロバみみの芝居小屋
豪華キャストでお贈りする、ケラさんの「労働者M」。
頑張ってチケットとって行ってきましたよ。

ロバみみの「いい男殿堂入り」の堤真一氏。
キョンキョンに松尾スズキ氏。

面白いんですよ。
所どころのセリフのやりとりは。
堤氏も3枚目こなすし、松尾スズキさんは
本当にあの空気どっからもってくんの?っつーくらい
いい空気身にまとってるの。
すごくおかしいし、情けないし、笑えるし。

でも、久々にロバみみ、疑問を胸に劇場をあとにしました。
ケラさん、何を伝えたかったんですか?
雰囲気を読めって言われたら、それまでなんですが
ド素人のロバみみには難しかったな

「砂の上の植物群」はロバみみ、最前列で死ぬほど笑ったけど、
今回は、ちょっとしょっぱい感じ…

拍手も大喝采じゃなかったよね
カーテンコール、ダブルで出てこなかったもんね。
うーん…。

まあ、舞台はナマモノですから、こんなこともあります。
やるほうも賭けでしょうが、チケットを買う側だってバクチです。
だから、はずれることだってあるんだよね。
次回に期待…ってことで

今回、ロバみみは、観にいらっしゃってた
蜷川さんに「間違いの喜劇」の感想言いたかったー
「世界の蜷川」、ロビーにいるとフツーのおじさんぽくて
いつも声かけたいのに、ためらっちゃうんだよね
いつか、必ず、巨匠に声かけるぞっ!

ちなみに、ロバみみの見間違いじゃなければ
マギーさん(司郎じゃないよ。ジョビジョバのマギーさんだよ)と
鈴木蘭々ちゃん(激しく自信ないけど)と、
これまた勘違いじゃなければ
前に月9「不機嫌なジーン」で竹内さんと一瞬付き合ってた
小学校の先生役やってた男の子…が観劇に来てた気がします