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『ロバみみ』

言いたい!でも言えない…。ならば、穴を掘ってでも叫びたい! そんな想いから綴り始めた独り言のようなブログです。 

・『URASUJI』

2008年01月04日 | ・ロバみみの芝居小屋
今年一発目の観劇、「URASUJI」。
スズナリで観て参りました

とても好評だった舞台の再演ということで、
楽しみにしていました
チケットも、ご用意して頂いた席だったので、
とてもよい席で、満喫しちゃいました

いやぁ、笑いましたね
話は分かりやすいし、皆さんノリノリで、楽しい舞台でしたよ~
笑い初めって感じ

あの小さなステージに、結構な人数の役者さんが出演されていましたが、
今回、ロバみみ的には、定吉と殿役の二役をやられた
草野徹さんがグーでした
四十路を迎えられたそうですが、いいですよ。
なんだかとても。
さりげなく、味があって、もっと観てみたいと思いました。

あとね、ガレージシャンソンショーの二人が
超カッコよかった
雰囲気があって、そりゃもうステキでした
あの和がらの燕尾服、いいなぁ~と思ってたら
初演の時に贈呈されたモノだったんですね~

もちろん、深沢さんもサスガだったし、
紅役の藤田さんも最高でした~
杏子さんの歌も生で聴けて、お得感たっぷりです

途中、あまりの熱気で、場内の空気に酔って
座ったまま貧血を起こしそうになりましたが
なんとか意識を失わずに、最後まで笑っていられました

そうそう、スズナリを出たところで、年配の男性が

「テレビに出る役者だけが、役者じゃない」
と、おっしゃっていて、ロバみみ、深く頷きました
テレビに出る役者さんを、否定はもちろんしません。
それは、運や縁や、タイミングや、様々な力関係に恵まれた
出るべくして出ている人達だと思ってるし、
ちゃんと自然淘汰されていく厳しい世界だと思うから。

でも、「もっと、たくさんの人たちに見せたい」と思う
役者さんもいっぱいいらっしゃるのも事実。
チケット代の差は、知名度の差だけで、
内容は引けをとることなんて全然ないですよね

「日本には役者が少ない」と旬くんは言ってたけど、
「一般受けする一部の役者ばかりが使われる」が、正しいのかもね。

皆、儲け主義だからさ、客を呼べなきゃ使わない…ってことなのかな。
でも、そんな頭打ちの状況の中で頑張れるって、
やっぱり好きだからなんでしょうね

そのパッションで、ロバみみはこうして楽しませてもらってます!
今年も楽しい作品にたくさん出会えるといいなぁ~

・『恐れを知らない川上音ニ郎一家』

2007年12月29日 | ・ロバみみの芝居小屋
正月休み第一日目。
本日は、今年最後の舞台、「恐れを知らない川上音次郎一家」を観に
シアタークリエに行って来ました。

映像では観たことはあるんだけど、
三谷さんの舞台を生で観るのが意外にも始めてのロバみみ。
わくわくわくわく
席も前から4列目
わくわくわくわく

幕が開いてから、賑やかに話は進んで行きました。
ユースケさん演じる、女好きで、行き当たりバッタリの川上音ニ郎と
彼を取り巻く人々との人間ドラマです。

アメリカ興行で窮地に立たされた一座が、
一晩のうちに「日本版ヴェニスの商人」を軸に
問題やホンネが浮き彫りになって、でも、すったもんだのうちに
解決していくハッピーエンドの物語。

三谷さんて、すごいです。やっぱり。
あの構成力、見事すぎる。
伏線の張り方、セリフの活かし方、ひっかきまわしているようで
ラストにむかって計算されたテンポのいい作り。
素晴らしいね

たくさん笑って、最後に温かい気持ちになって、
気持ちよく劇場を後にできる作品でした

でね、堺雅人さんて、すごくいいな~って思いました
ドラマとか映画で観てた時は、別に何も思わなかったんですが、
今回の役、すごくよかった!

なんだろう、間のとり方が絶妙で、表情もとても上手い。
音ニ郎が主役なんですが、劇中劇を取り仕切っているのは
堺さんの役なので、すごく重要なんですよね~。
彼の演技がダメだと、全部に影響しちゃいそうな役どころなわけです
そこを実に、うまくやってた。

あと、瀬戸カトリーヌちゃん
なんていうか、あの突き抜けた演技、最高
声もよく通るし、嫌味がないのね。お芝居に。
また、違う役、違う演出家で観てみたいです

まあ、戸田さんをはじめ、皆さん、芸達者で味があり、
脚本がおもしろいから、かなり引き立ってました。
笑わせて頂きましたよ~

今年最後の観劇、気持ちよく締めくくれてハッピーです

【おまけ】
 客席には真矢みきさん、吹石一恵さんがいらっしゃいました。
 

・『カリギュラ』~東京楽

2007年11月30日 | ・ロバみみの芝居小屋
約4週間に及ぶ、「カリギュラ」の東京公演が最終日を迎えました
幸せなことに、初日も楽も入ることができました。
まあ、楽は2階席だったので、初日とのギャップありすぎですけど

2階席にいた方が、旬くんのセリフが
よく聞こえてきたような気がしたのは気のせい?

でも、やっぱり難しいですね。セリフを理解するのが。
もし、カリギュラが友達だったら

「あんたの言ってる意味がわかんない。
 もっとわかりやすく言ってくんない?」

って、言ってしまいそう…

あんなに月を手に入れたいだの、不可能を探しに行っただの言ってて、
彼が手にしたという「自由」って、どんなことだったのか
ロバみみにはよくわからなかった
セゾニアは死の間際にわかってたみたいだけどね…

だって、苦しかったんじゃないの?
周りの人間が、死と対峙してないことが許せなくて。
だから、ワーワー騒いでたんじゃないの?
そして、死さえ支配できないなんて権力じゃないと
自分が人々の運命を握る男になろうとしたんじゃなかった?

結局、殺される運命のカリギュラは、
自分の死は支配できなかったのに、自由になれたんでしょうか?

ロバみみは、矛盾した行動と気持ちに
さいなまれていたそんなカリギュラに、
悲しみと同情を抱いてしまった感じです。

この一ヶ月、ロバみみはセゾニアだったんです
だから、舞台の上のセゾニアは、ロバみみの中のセゾニアとは別人だった。
ロバみみの中から生まれた彼女は、
もっと違う表情をしてたんですよね

数々の舞台を観ましたが、そんなことは初めてです。
だいだい、目の前で動き、しゃべるキャラクターに
同調しながら観てるんですが、今回だけは別だった。
初めての経験で不思議な感覚だった
原作を読んで行ったからかなぁ?

とにかく、いろんな意味でおもしろかった芝居でした

千秋楽、あきらかに今までと違ってしまった客層に
なんかシミジミしながら
「旬くんが遠い…(物理的にも)」と哀愁を漂わせていたロバみみ。
でも、カーテンコールで見せた一瞬の旬くんの笑顔は
「ああ、やっぱり、前から私が見てきたあの笑顔だ」って思えて
切なくなりました

まあ、言っても仕方ないか
旬くん、大阪も頑張って下さい

【オマケ】
  2階席だったので、把握しきれてないけど、
  瑛太くん来てましたね~
  あと、クドカンさんと多分だけど、池内くんも。
  もし、自分が俳優さんだったら、人の舞台を観ながら
  「俺ならこう演る」とか思っちゃうだろうなぁ
  職業病間違いなし、ですね

・『カリギュラ』

2007年11月22日 | ・ロバみみの芝居小屋
本日の観劇は、中央より少し後ろの列でした。
全体が見渡せて、ストーリーに集中するにはよい席でした

ロバみみは、2幕のセゾニアとのシーンからラストまでが
すごく好きな場面なんですが、
やっぱり、あの食事のシーンもいいな…と思います

あのカリギュラの冷たい視線がいいんです。
貴族達をもてあそぶ表情がすごくいいんです。
「ああ次にくるのは、残虐か、あざけりか、戯れか…」と
観ている観客のロバみみの心をキュッとしぼってしまうようなあの目。

確かに、セリフはまだまだ聞き取り辛かったりするんです。
ゆったりとして、随分わかりやすくなりましたが、
冒頭の一番最初にカリギュラがキレるセリフは
いまだ何と言ってるのか不明…
6回も観ているのにね。

体や表情は、本当に鋭く心に突き刺すように
役の心情を伝えてくれるに十分なんですよ
それだけに、本当に惜しい!

他の舞台では、他の役者さんでは、あまり気にならないけど
つい、旬くんに集中しちゃうからなのかなぁ

横田さんのエリコンと、長谷川さんのケレアが対峙する場面とか
本当に客席の空気がグッとしまるのを感じてしまうくらい
素晴らしいので、ちょっと比べてしまう

でも、やはり、最後の死に逝くカリギュラは
本当に美しいです。
胸が痛くなります。

「俺はまだ、生きている!」

そうです。
生きているんです。カリギュラは。舞台の上で。
鮮烈な印象を私達に残すことで、生きているんです。

ちゃんと、ちゃんと、まっすぐに
旬くんの演技を受けとめたいです。
だから、ロバみみは、観る目を養っていきたいな。
観劇歴はもう随分長いけど
これからも、いろんな世界をのぞいてみたいです

まだまだ、先へ行けるぞ、小栗旬!
私もステージのこちら側から、進化せねば!

【おまけ】
 今日は三浦春馬くんを発見!
 そうです。「アンフェア」で雪平に射殺される青年役で
 「ロバみみに巻き戻しさせた男」と、ロバみみの周りに言わしめた若手俳優さんです。
 「恋空」にも出演してますね~。出てきた、出てきた。
 旬くんたちが、卒業した年齢の役を今後担っていく、
 ブレイク前夜の俳優さんたち、頑張れ~

 あと、鋼太郎さんもいらっしゃいましたよね?
 ニット帽かぶっててわかりづらかったけど…。
 「タイタス」で鋼太郎さんが立っていたポジションに
 今、旬くんが立っているのかと思うと、感慨深かったです

・『カリギュラ』~5度目の観劇

2007年11月21日 | ・ロバみみの芝居小屋
Vコンの余韻を引きずったまま、シアターコクーンへ…。
今日は、会社も午後半休。
良席は今日が最後だっつーのに、「IZO」のチラシ見てウットリ…

さてさて、本日の『カリギュラ』はビデオ撮影日だったんですね
WOWOWで放送するみたいですが、放送日は未定だとか。

なんか、1週間ぶり?だったんですが
すこーし、セリフの言い回しの雰囲気が変わった気がしました。
そう思ったのはロバみみだけかな?
いきり立った感じではなく、聞き取りやすくなってた

そして、最後の刺殺シーン、
旬くんの血まみれの顔がすごく、壮絶でイッちゃってて
息を飲んでしまいました

やっぱり、舞台は日々進化していくし、
毎日同じだなんてないですねー
今日、よかったな~

しかし、終演が17時20分で、夜公演が19時から。
大変だよねー

他の誰かじゃダメだ、あたなでなければダメだと言われる仕事をしている人。

ロバみみは素直に尊敬します

カーテンコールで真ん中でスックと立つ旬くんを見て
「大人の男の顔になったな」
と、思いました
どんどん、どんどん、先へ先へと進んでいるんだなぁ~
しみじみ…


・『カリギュラ』~4度目の観劇

2007年11月14日 | ・ロバみみの芝居小屋
今回、とれたチケットの半数くらいが
「ああ、あの辺の席で観てみたいなぁ~」と
かねがね思っていた席だったんですよね。ラッキーなことに
だから、どうしても手放す気になれず、
いろいろな角度から観てみることにしたロバみみ

とはいえ、今日はたまげましたね!
成宮くんがいるんだもん
他にも、高岡蒼甫くんとかいたし…。
あと二人くらいはいたんだと思うんだけど、誰かはわからなかった…。
「りの君」もまだ一話も見てないから、そのメンツだったとしても
ロバみみには知るよしもないです。

ちなみに、何故こんなに旬くんが好きなのに
「りの君」をオンタイムで見てないのかというと、
悲しくなっちゃうからです
「ああ、今、この旬くんの表情に、世の中の女子はキャーキャー
言ってるんだろうなぁ~。またファンが増えるのか…」とか
いらないことで心を痛めて、集中できないからです
過ぎたものなら、「今は平穏」と自分に言い聞かせられるので
落ち着いて観られます。(暗いね、ロバみみ…

話をもとに戻しますと、ロバみみと同列で成宮くんは観劇。
帽子をかぶってやってきました。

「ああ、あの帽子、脱がないのかなぁ。芸能人だから。
 でも、劇場の帽子は、ロバみみ反対派なんだよね…」と思っていました。

でもね、舞台が始る寸前、成くんはちゃんと帽子を脱いでくれました

「なんていい子なのー!」

と、バカ単純なロバみみは感動
そのあと、頭をクシャクシャクシャッと手でくりくりする姿が
なんとも愛らしくて、横目でのチラ見を我慢できなかったロバみみ

舞台中は、なんだか無邪気にわははって感じで笑ってましたよ
特に、「許せますか?私のことを愛しいオマエと呼ぶなんて」
というセリフに反応していたような…。

もちろん、ヴィーナス姿の旬くんに、
高岡くんたちも爆笑モード入ってたらしく、笑い声が響いていました

旬くんといえば、彼らが観に来ていたからなのかどうかは知りませんが、
気合がすごく入っていたような気がしました。
もう、冒頭の部分で体力使い切っちゃうんじゃないかと思うほどの気迫!!

ドラはものすごくいい音で鳴り響き(叩き方がうまくなってる)、
荒れ狂う様は、舞台で跳びあがる程で、ロバみみ、目をみはりました

しかしながら、今日は少し食事のシーンで
モノを口に入れすぎだったのでは…???
ケレアのお皿から行儀悪く、食べ物を素手でつかみ
食べる段取りも、もぐもぐしたままケレアを一瞥しただけだったし、
ゲップのかけあいも、ゲップがでないくらい
口がいっぱいだったような

ま、そんなことは舞台のすじを乱す問題ではないからいいんですが、
「おやおや?」と思ったので、書いてみました。
感想というより、小話程度のコトっす

ロバみみは、回を重ねるごとに
カリギュラが刺されるシーンで切なくなります。
そうされて当然な男なのではありますが
壮絶な死に様がロバみみの心をかきたてて仕方ありません

美しく、残酷で、悲しいカリギュラ。

哀しい物語です。



・『カリギュラ』~3度目の観劇

2007年11月13日 | ・ロバみみの芝居小屋
最近、社会現象的になってきてる旬くん人気…。
本当に、戸惑います…
世間って、テレビって、マスコミって怖いなぁ~と思う今日この頃。
そんなロバみみの心痛をよそに、頑張り続ける旬くん。

今日はサイドブロック前方にいました。ロバみみ。
だいぶセリフも耳に届くようになってきましたが
内容がすんなり入ってこない時があるんですよね

セリフの応酬でも、何を言ってるのかがわからないんじゃなくて
どうしてそういう応えになるのかわからない…って感じ

カリギュラにくってかかるシピオンの言い分がどうにも…。
シピオンの反論が、なかなか入ってこないんですよね
その理屈がよく理解できない。
一回つまづいちゃうと、見失ってしまうのが
舞台のイタイところです
って、ロバみみが足りないのかしら…。やっぱり

映像と違って、巻き戻しも、リピートもできないわけですから。
本なら読み返すこともできますが、
そうはいかないのが舞台のいいところでもあり、緊張するところです

まあ、そもそも、スピリチュアルなものは浸透し始めていますが
古代ローマ帝国の人々があがめていた神々なるものの
存在の意義や重さを、ロバみみがわかろうというのが
至難の技なわけです…

ともあれ、間近で見るカリギュラの冷酷な視線には
寒ささえ覚えました。
本当に、近寄りがたく、何をしでかすかわからない
底知れぬ恐怖を感じさせるに十分な目ヂカラ。

コートのすそをひるがえしながら、飛び上がるカリギュラは
それはそれはとても大きく、獲物をしとめる美しい野獣のようです

今日も痛くなる胸をおさえつつ、劇場をあとにするロバみみ。
私も頑張らなくちゃ
旬くんの頑張りに負けないようにね

・『カリギュラ』再び

2007年11月09日 | ・ロバみみの芝居小屋
激戦チケットのため、なかなか日にちまでは思うようにいきませんね。
おととい初日に行ってきたんですが、また行ってきました

初日より、冷静に観ることができたかな。さすがに
二回目ということもあってか、
旬くんのセリフも初日よりは耳に入ってきた感じ。
ただ、超お疲れ寝不足モードのロバみみは
睡魔と闘うのが大変でした

それでも、覚醒する瞬間っていうのがあって、
その場面って、きっとロバみみの心に届くシーンなんだろうと思うのよね。

やっぱり、2幕かな。うん。
ジェットコースターのように、カリギュラの気持ちが
上へ下へとめまぐるしく変わるので、目が離せない
もちろん、あの話題のヴィーナス姿もかなり/kaeru_en1/}

ロバみみが今、思ってるのは、
シピオンって同性愛?
ってことです。

原作を読んだ時には、そんなこと思わずに
芸術家の魂が反響しあう二人…って、そんなところが
ロバみみの落としどころだったんですが、
蜷川さんの演出観ると、いやにツヤっぽいからみなんですよね
まあ、そのほうが、納得もしやすいんですけどね…。

そんなことに思いをめぐらせつつ、
コクーンをあとにするロバみみ

少しずつ、半券のもぎられたチケットが手元に増えていくことを思うと
今から淋しくなっちゃうロバみみなのでした


・『カリギュラ』初日

2007年11月07日 | ・ロバみみの芝居小屋
はい。幕が無事に上がりました!
小栗旬くん初のタイトルロールですね
今回は、ロバみみ、ちゃんと事前に原作を読んで勉強していきました
席もB列という、これまたステキな席だったもんで
すごく楽しみだったんです

近親相姦の妹を亡くして、自暴自棄となった若き皇帝カリギュラが
残虐の限りを尽くし、死の恐怖に国民を追い詰め、
最後には暗殺される…というのが簡単なスジなんですが、
一言で「暴君」と言ってしまうにはあまりにも
複雑で、狂気で、純粋なカリギュラの魅力を
旬くんが、どう演じるのかにスゴク期待ワクワクでした
では、レポっつーか、感想いってみましょー

ネタバレネタバレネタバレネタバレ

まず、セットに驚きましたね。
ロックなノリっていうのかしら?
鏡なんですが、ネオンがチカチカしてるっていうか…。
ロバみみは、正直、もっとシンプルでクラシカルで
月明りの似合う宮殿の間に鏡…みたいな方がよかったなと

暴君なので、パンキッシュにしたかったのかな?
音楽使いも「劇団新感線か?」って思っちゃった

ただ、旬くんの鬼気迫る演技はすごかったですね。
目がいっちゃってます。
客席が引くくらい、イカれた皇帝になりきってました

ただ、ロバみみはどうしても、旬くんの強くて速いセリフが
つぶれちゃうのが気になるんだよね
タイタスあたりから、随分よくなってた気がするんだけどね。
ロバみみは原作読んで行ったから、内容はわかってたけど
予備知識なしで、難しいセリフとクレイジーなカリギュラの言い分、
皆ちゃんと理解できたのかなぁ????

愛する人を亡くして、投げやりなっちゃうのはわかるけど、
何もそこまで?ってくらいやりすぎなんですよ。カリギュラって
でも、原作を読むと、
「なるほど。だから、人を死の恐怖の淵に追いやるのね」っていう
カリギュラの理論と哲学に納得させられちゃうんだけど、
そういうの、伝わりづらかったんじゃないのかなぁ~。
その辺は気になるところです

ただ、2幕のセゾニア(カリギュラの年上の愛人)との場面は
本当に素晴らしかったです
残虐の限りを尽くしたカリギュラが
心の一番奥に隠してしまった人間らしさを垣間見せる
切ないシーンです
あの弱さや無垢さを知っていたからこそ、
カリギュラを取り巻く人たちが、結局彼を愛し、苦しんだと思うので
それを心にドカンと届けてくれた旬くんの演技!
このシーンはロバみみ、大満足です

「あなたを想ううちに、私はこんなにも心が広くなってしまった」
セゾニアのこのセリフが大好きです

そして、ステキなのは、旬くんを両脇から支える
ケレア役の長谷川さんと、エリコン役の横田さんです
ほんっとに、いいですよ!
声も演技もものすごくよいです
あのお二方がいるから、もう、旬くんは自由に大暴れしても大丈夫!って
母心・ロバみみは安心して観てました

これから、どんどん進化をとげていくんだろうな。
最後にはどんな「カリギュラ」になっているのか見届けるため、
ロバみみはせっせとシアターコクーンに通います

余談ですが、旬ママを発見。
ロバみみの後方、わりと近くにいらっしゃったのかも。
終ってから気づいたんですけどねー






・『聖コンドル女学園』in 学習院女子大

2007年11月04日 | ・ロバみみの芝居小屋
衝撃の舞台挨拶のあと、またしてもダブルブッキングのロバみみ

学習院女子大へコンドルズの公演を観に行きました
学習院なんて、学生時代、友達たずねて遊びにいったっきり…。
んでもって、早稲田が学際らしくて、あのへんいったいは
学生であふれてました。

この公演は、学習院女子大学の「感劇市場」という企画の
一プログラムって感じでした
大学構内のホールでやったんですが、
普通に講義受けるような、なんつーか、視聴覚室的な教室って感じで。
座席の前からは、机がビョーンて出てきたりして
なんか、学生時代を思い出しちゃった…
よく居眠りしたなぁ~って

さてさて、内容を、ネタバレしまっせ

なんていうか、前にやったネタをかいつまんで一つにまとめたって
そんな感じの構成でしたよ
ダンスも影絵もコントも、お、コレ、前に見たなって

ロバみみが初めてみたネタは、
女子高生の格好をした顕作さん、勝山さん、橋爪さん、オクダさんが
チアリーダーになってたやつ
「C!O!N!DORS!コンドルズ!」って
おもしろかったですよー

コンドレッズのフーリガンネタも、何がうっぷんか
ぶっつけでネタやるんですが、
顕作さんは
「あたい、この学校来たの初めてなんだけどー、
 生徒さんとすれ違った時、ごきげんようって言われたのよ!
 で、あたい思わず、あ、おはようございますって返したら
 フン、平民か…って!うっぷんー!!」
と、はじけてました

時間は1時間半くらいだったのかなー?
終演後はやはりメンバーが売り子さんやってました。

「どんどん、写メとっちゃって!
 ミクシィにアップしちゃって!」とか
「買ってくれたら、何でもしますよー」とか
この規制のゆるさに、なんとも言えない味を感じ
昼間の騒ぎとのギャップを感じつつ、学習院女子を後にしたロバみみ

客いじりで、顕作さんを間近に見れて
嬉しかったです


・『オセロー』

2007年10月21日 | ・ロバみみの芝居小屋
「オセロー」の千秋楽に行ってきました
席がよかったので、ものすごく役者さんの気合の表情が見えましたよ。

嫉妬に狂ったオセローが、愛するデズデモーナを
殺してしまう悲恋の物語。

高橋洋さん、カッコよかったですよ
ロバみみは、「卒塔婆小町」の高橋さんが好きなんですが
今回の汚れ役もなかなか。

そして、鋼太郎さんっておいくつ???
しまったいい体なんですよね。

「ジム行ったのかな。この役のために…。
まさか、ビリーのキャンプに入隊…!?」

と、芝居中、いらんこと考えてしまいました

デズデモーナの蒼井優ちゃんは、なんとも愛らしかったです
「美しい」というよりは「かわいい」って感じで
セリフでは皆に「美しい」「美しい」と言われてたのが
ちょっと違和感だったんですよね。実は。
凛とした美人で、なおかつしなやかな女性って
イメージがロバみみの中に大きく生まれてたんで

でも、最後の殺される夜にデズデモーナの見せ場があるんですが
そのシーンが、まったくもって素晴らしかった!
泣いちゃったよ…
客席はデズデモーナの切ない思いで満ちていました。
まったく、不思議な女優さんですね

「今夜は婚礼の晩に使ったシーツを敷いておいてね。
 もし、私がおまえより先にいなくなったら、
 そのシーツで私をくるんでちょうだい…」

ここで、もうこらえられず…
この何かを予感させるセリフ、すごくよかった。
オセローへの愛しさと、離れていった彼の心への悲しみが一度に伝わって。

他もイアーゴのセリフだったかな

「貧しくても、満たされた生活を送っていれば、それが幸せだ。
 逆に金持ちでも、いつ貧乏になってしまうかと怯えて暮らしていれば不幸だ」

っていうのも印象的でした。
なんか、最近、そんなこと思ってたんで

長かったけど、見ごたえのある舞台でした。

そうそう、「anego」に出てた、赤西くんのセンパイ役で
出てた俳優さん。濃くて苦手系美男子だと思ってましたが、
舞台で見ると、あら、ステキって感じでした

あと、ロビーで見かけた、今度「カリギュラ」に出演の長谷川さん。
やっぱり、実物はカッコいいんですね
スラッとしてて。

そして、ここで報告っす!
カーテンコールでスタンディング・オベーション中、
「満場のスタオベって、舞台側から見るとどんなだろう?」と
振り返って見ると、そこには、なんと!

喰いタンな東山紀之氏

おお!この殺人事件は刺殺および、絞殺ばかりですよ?
何も食べてないですよ!
涼介くんはジムチョで留守番ですかっ?

と、思わず言いそうになりましたが、
一足先に出ていかず、一般ピーと一緒にスタオベ。なんか、好感~
今度、蜷川作品出るんで、観にいらしたんですね。きっと

さ、次の蜷川作品は、いよいよ「カリギュラ」です!
気合入れていくぞ~




・『真心一座 身も心も』

2007年10月20日 | ・ロバみみの芝居小屋
赤坂レッドシアター、初めて行きました。
こじんまりとしていて、いい劇場ですね。

さてさて、なにやら、独特な芝居でしたよ~
シリアス?
ええ、ある種シリアス。
シュール?
ええ、その瞬間は時折やってきました

高田さん、すごいっすねぇ~
いやもう、釘付けでしたよ。
一座の座長!
あの赤パン一丁の姿、椅子から落ちそうになりました
相島さんも、テレビで見るより、ずっとステキですねー。うん。

ロバみみは、小林顕作さんお目当てだったんですが、
なんか肌キレイだなぁ~と、しみじみ見入ってしまいました
この芝居で、何気に大変なのって
ガヤの役者さんたちなんじゃないかなぁ~?

だって、いろんなキャラを演じ分けなきゃならないし、
衣装替えも大変でしょ?
一つの役についてれば、そのキャラにどっぷりハマってれば
いいわけだから…。
ま、なんにせよ、皆さん濃い…

突然、ワニ投入で、これが
「グレート・ハンティング」なわけね
ってな感じの芝居でした

続編も、もちろんあるんだろうな~


・『キャバレー』

2007年10月18日 | ・ロバみみの芝居小屋
松尾スズキ氏のミュージカル「キャバレー」を観て来ました
おもしろかったです。
でも、「犯さん哉」の果て無きバカバカしさへの爆笑が
ロバみみの中では勝ってしまった(実はDVD購入も考えている…)

ミュージカルって、実はちょっと苦手なんですよね
歌よりセリフ回してくれって思っちゃうんで
松尾さんだから、サダヲちゃんだから観に行ったって感じは否めません。

感想は、セリフとか、松尾節で楽しかったし
サダヲさんの客いじりもおかしかったです
で、やっぱり、すごいのは秋山さんですね
もう、最高ですよ~
おもしろいし、うまいし、圧倒的~
笑わせて頂きました。

でも、ストーリーは、どうなんだろう。
これには、原作があるって聞いたけど、
観ていて誰が主役なのか、ロバみみはよくわかんなかった…。
最初は森山未來くんなのかと思ってたけど、
実際、ナチスの弾圧を恐れて婚約破棄するのは秋山さんだし。

最後もなんか、尻切れトンボみたいで消化不良だったのは
ロバみみだけでしょうか…

ヒトラーの政権がはじまって、この先、この登場人物たちが
どんな人生をを送るのか…
ハッピーエンドなのか、アンハッピーエンドなのか、
想いをめぐらせているうちに、
未來くんがドイツからアメリカに帰るところで終ってしまった

元々そういう話なの?
途中、おもしろかっただけに、なんか残念感が残るなぁ~

そして、そして、未來くんには
もっと踊って欲しかった
ちょっと楽しみにしてたから、「あれ?」って拍子抜けしちゃったよ

全体時には楽しめたけど、ロバみみ的には
「もう一声!」って感じでございました

・『犯さん哉』

2007年10月18日 | ・ロバみみの芝居小屋
パルコ劇場、何年ぶりだろ~?
三谷さんの舞台とか、いっつもチケ完売で
パルコにはあまり縁がなかったのよね…
ひょっとして、健ちゃんの舞台以来かも。

そのパルコ劇場で観たのは、「犯さん哉」。

うもぉぉぉぉぉぉ!
超笑った

最高スキ
あのバカバカしさがたまりません!!!
ストーリー?
そんなの聞かないで下さい。
あるようでないような、ないようで、ないような(笑)

テンポのいいセリフと、役者の味。
くだらないあのバツグンのセンスが最高よ~
ネタばれするよ~

ブリーフ一丁の古田さん。
「古田新太、14歳!」の連呼から、笑えるんだけどもさ、
ロバみみは大倉さんの
「Iカレー」のTシャツが既にツボ

笑いすぎて、あんまり覚えてないんですが、実は
一番の爆笑は、大倉さんの
「この肛門はホグワーツに続いているんだ!!」
ってくだりです。椅子から落ちるかと思った。笑いすぎて

本当、「根拠はないから」って、まさにそんな感じですよ
でも、相当ヤバイ。
久々、ケラさん、きたね~
やりたい放題ですよ。
3部完結なのに、3部は予告ですよ!?
それがまた、超おかしいったら
「ケツ侍」ってなに~

合間に入った、映像の「井上ひさし先生」の似顔絵もツボ。
子供の落書き的な。

ああ、チケットとってよかった。
2時間笑いっぱなしって、めったにないよね。
ケラさんは、最初テンポよく笑わせて、あとからジワジワ
ブラックに責める感じだけど、
今回は笑いで突っ走ったね
最高でした
もう一回観たいかもー


・コンドルズ『沈黙の夏』

2007年09月24日 | ・ロバみみの芝居小屋
友達主催のBBQに、ちょこっと顔を出した後、
向うはシアターアプル。
連休真ん中の一日は、ダブルブッキングで
コンドルズの『沈黙の夏』へ

今回は気持ちダンス多め?
なんか、シアターアプルって、いつもそんな気がする。

でも、やっぱり顕作ラブです
「最新のファッションに身を包んだ恋愛体質の女」、
名前は「白い恋人」、最高
女装した顕作さんが、御題を出すと、4人が
それをネタに書道で半紙に書きなぐるというもの。

最後の、「いつ、どこで、誰が、何をした」の

「月夜の晩に」「やぶ医者が」「チェルノブイリで」「自分探し」

に、爆笑

夏休みの絵日記も、好きでした~
「ナツナツナツナツ、ココナッツ!」
「アイアイアイアイ、アイランドッ!」
って、笑える~

でも、めちゃ寝不足のロバみみ。
疲労困憊で、気を抜くと睡魔が…
劇場って、暗いから、つい夢の世界に行きそうになっちゃうんだよね…。

戦い抜いた2時間。
近藤さんはカッコいいし、顕作さんはやっぱりステキ
カーテンコールで、客席に向って吠えていた顕作さんが、
客席が「ワーオッ」って応えた瞬間にフッとみせた
嬉しそうな笑顔にヤラれました

また、来るぞ!、と思わせるワザですな
でも、今度は気持ちコント多めを所望。
って、ダンス・カンパニーなんだよね…?