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『ロバみみ』

言いたい!でも言えない…。ならば、穴を掘ってでも叫びたい! そんな想いから綴り始めた独り言のようなブログです。 

・『URASUJI・Ⅲ~寵愛』

2009年01月25日 | ・ロバみみの芝居小屋
行って来ました。下北沢のスズナリ
おもしろかった~

「恨み晴らします」と、
バービーの杏子さん(福耳のほうが今は有名?)率いる
裏街道の仕事人4人組が悪党と戦う痛快娯楽歌劇…
とでもいいましょうか

笑えるし、人情味も溢れてて、
起承転結、悪玉善玉がハッキリしていて、
観ていて爽快です

先日の「冬の絵空」が消化不良だっただけに、
なんか助けられた感じでした

いやぁ、杏子さんが1年前にくらべてお芝居が上手くなってて
(私が言うのも僭越ではありますが…
驚きました

そして、この「URASUJI」ではお決まりの悪役のお二人!
深沢さんと藤田さん
もう、最高です~
こんなに愛されてる悪役も珍しいのでは?
客席が皆二人の登場を待ってるからね~

西太后の陰謀と復讐劇というスケールのでかい話を、
よくあの狭い舞台で、判りやすくおもしろく仕立てましたよね。
笑わせて頂きました

でも、前回に比べて藤田さん扮する紅の出番が少ないような気が…。
もっとたくさん、やっちまって欲しかったです

芝居が終って外に出ようとしていたところ、
ふと横を見ると劇場外で物販に参加しようと出てきた杏子さんが!

「杏子さん、カッコよかったです~」

と、思わずロバみみが声をかけると、

「ありがとー」と
軽やかに応えて下さいました
あんず姐さん、素敵っす

あとチケットが100枚くらいだそうですので、
興味がある方は是非
杏子さんの歌声も聞けて、お得ですよ~



・『冬の絵空』

2009年01月22日 | ・ロバみみの芝居小屋
何かのチケット発売と重なっていてあきらめた作品ですが、
ディスカウント価格で譲って頂けたので行ってきました
いのなきに三茶に芝居観に行ったって書いてあったけど、コレかしら~?

【ストーリー】(正直、深くは理解できませんでした
とりあえず、赤穂浪士の討ち入りの話。
天野屋(生瀬さん)は、討ち入りを渋る大石内蔵助(橋本さん)を
たきつけるため、人気役者・宗十郎(藤木さん)に、
娘・おかると結婚を許すことを条件に
大石内蔵助を偽り世直しをすることを引き受けさせる。
おかげで大石の評判はうなぎのぼり。討ち入りのムードは最高潮。
しかし、肝心のおかるは宗十郎が演じる大石に心を奪われてしまい、
宗十郎は嫉妬に心を痛めるのだった。

一方、大石は、殺された浅野の殿が実は影武者で
ホンモノは生きていることを知る。
討ち入りは必要ないと、阻止しようと奔走するが、
あだ討ちにノリノリの赤穂浪士たちには
「宗十郎こそ、ホンモノの大石だ」と欺かれてしまう。

存命の殿様も「こいつこそが影武者」と斬られ、
大石の願いもむなしく、討ち入りは果たされ、
赤穂浪士と宗十郎は切腹し、命を絶ってしまう。

残された大石は、大石内蔵助として存在することもできず、
漂うように生きるのみ…


こんな感じですかねぇ…
なんか、作品の雰囲気に一貫性がなくて戸惑いました。
「微妙」。この一言がずっと頭の中でぐるぐる

忠臣蔵のパロディなら、はじけちゃっていいと思うんですが、
軽いノリとシリアスな雰囲気が半々くらいで、
どう持っていきたいのか、ちょっとわからなかったです
テーマから言うと、シリアスに赴きを置いた方がよかった気がする…。

主役は藤木さんだと思ってたんですが、
多分実際そうだと思うんですが、
途中からロバみみは大石内蔵助だと感じました
だって、ラウンドプレーヤーが大石なんだもん。
物語をひっぱっていくのが彼なので、客席の目線は大石目線でしたよ。
宗十郎にいまひとつ感情移入できませんでした

時々思い出したように
「大石内蔵助ですっ」「大石内蔵助ですっ」と
連呼するだけなんですもの
「そんなぁ…」って感じでした

確かに藤木さんは美しかったけれど、
自分の存在さえ消されてしまった悲哀は、
まぎれもなく大石のものであるわけで…。

ラーメンズの片桐さんの「犬のシロー」の行動も読めなかった…
天草四郎なんですか…?あれって…。

何故、商人の天野屋が討ち入りに執着するのかも、
何故、シローが大石に切りかかったのかもわからず、
ロバみみの頭の中は「?」でいっぱいでした

とにかく、世間は自分を映す鏡だとかいうセリフがありましたが、
個々の存在を、その人たらしめるのは、世間がそう認めるからであり、
なんてあやうく不確かなものなんでしょうね…という悲哀を
表現したかったのかなぁと思うのがせいいっぱいでした

唯一、よかったのは、討ち入りに出かける堀部安兵衛(内田さん)と
妻の加藤貴子さんとのシーンですね
字の手習いをしていた堀部に
「あと5文字、最後まで書いていったらいかがですか」と
引き止める場面には、切なさが溢れていました
あの夫婦のやりとりは、すごくよかったです

なんか、プロットの段階ではすごくおもしろい
アイディアだったんだろうという気がしただけに
惜しいなぁ…と思わずにはいられない作品でした。
ま、あくまでロバみみの主観ですけどね


・『グッドナイト スリイプタイト』

2008年12月28日 | ・ロバみみの芝居小屋
今年最後の作品は去年と同様、三谷作品でした
実は25日のクリスマスに行ってきました
でも、いい席でした。舞台正面の

今までの三谷テイストを期待していくと、
「あれ?」って感じかも…。
中井貴一さんと戸田恵子さんの二人芝居なんですが、
ドタバタコメディというよりは、もっと深いオトナの話。

夫婦の離婚の日と、二人の幸せだった時代の
いくつかのエピソードに時間軸が移動しながら
物語は進んで行きます。

楽しかったこと。
もめたこと。
幸せたったとき。
すれ違う心。

セットのベッドルームのベッドの距離で、
過去と現在の二人の距離を表現していてウマイと思いました。

結婚している人としていない人では、感じ方も違うんだろうな。
20代、30代、40代…。
世代によっても、受け止め方が違うんだろうな。

ロバみみは未婚ですが、既婚の友達の色々な悩みとか聞いていたりするので、
きっと、この舞台の上で繰り広げられる芝居は
どの夫婦にも「わかるわかる」と思う場面があるんだろうな…と
思いながら観ていました

三谷さんが独身だったら、生まれなかった作品かも…?
別にあの二人が三谷さんと小林さんがモデルだとは思いませんが
でも、夫婦の機微みたいなものって
実際、結婚してないとわからないだろうなーって

ちょっと切ない舞台でしたが、今年をしめくくるいい作品でした
ミニオーケストラの音楽も素敵でした。
そして、戸田さんがおキレイでした~

戸田さんが朗々と歌い上げた
「コスモ保険~♪」は最高でしたし、
中井さんのダンス、
「さんどカサで、お控えなすって♪」もおもしろかったです
先日ドラマでガンを患っていたなんて思えない
軽快なステップでした

三谷作品は、チケットを入手するのがなかなか大変ですが、
また観に行きたいです~




・『君の鼓動が聞こえる場所』

2008年12月24日 | ・ロバみみの芝居小屋
メリーな人も、アンメリーな人も、今日はクリスマス・イブです
ロバみみはどちらかというと、アンメリー派

イブねぇ…。
別に普通の水曜日とかわらないけど、まっすぐ家に帰って、
ロバ母の同情と落胆と、そして皮肉の眼差しに耐えるよりは
どこかに行くか。ひとりで

そんなことを逡巡していてふと頭をよぎったのが
「キャラメルボックス」

「ボクたちは、いつもここにいます」

カーテンコールの西川さんのいつものこの一言が
ロバみみの心を決めました
バカップルで溢れかえる池袋目指してGO!
チケットぴあのお姉さんの
「こいつ、一人でイブに芝居かよ」という心の声に耳をふさぎつつ、
『君の鼓動の聞こえる場所』を観に行ってきました

【ストーリー】
地道な脚本家・典彦の元へ突然尋ねてくる14年前に別れた娘・いぶき。
彼女は自分の小説を出版するのに力を貸してくれという。

突然目の前に現れた娘に翻弄される典彦。
小説がいぶきの書いたものではないと皆が疑いはじめた頃、
別れた妻に連絡をする典彦。
彼女の口からは意外な言葉が。

「いぶきは目の前にいる」

いぶきは病院で生死の合い間を彷徨っていた。
では、典彦の前で「いぶきだ」と名乗るこの少女は誰なのか…?

死の淵にあるいぶきは、小説の作者石狩スズネの体を借りて、
父親である典彦に会いに来ていたのだった。
いぶきの想いは、疑っていた典彦の心に届く。
そして典彦は、ベッドに横たわるホンモノのいぶきの元へ駆けつけ、
二人は本当の再会を果たすのだった。

うーん、相変わらずハートウォーミング
裏切らないです。キャラメルは
そして、西川さんがメインキャストの舞台が久々に観れて嬉しかった

いぶき役の黒川智花ちゃんも、背伸びのない等身大の演技で
好感が持てました

イブは何かしないと、誰かといないといけない雰囲気の世の中。
キャラメルボックスに救ってもらいました
別に一人で家に帰ってもよかったんだけど、
いちばん怖いから。ロバ母のあの冷たい視線が…

そして、キャラメルボックスから客席全員にクリスマスプレゼントが

はい。
キャラメルボックスのキャラメル~



役者さん全員が一人一人に手渡しです。
なんて温かい

そういやぁ、「IZO」の時のおせんべ撒きは、
本当に死を招きそうな争奪の風景でしたが、
オトナだわね。キャラメルの客席は

「お願いがあります。
 お渡しした瞬間、あ~、あの人にもらいたかったのに…
 という顔は、どうかしないで下さい」

西川さんはおっしゃってましたが、
ロバみみは西川さんからもらいたかったです

なにはともあれ、メリー・クリスマス

・『舞台は夢 イリュージョンコミック』

2008年12月23日 | ・ロバみみの芝居小屋
今年最後の堤氏かな?
2008年もいい仕事しましたねぇ
昨日、雨の中、新国立劇場へ足を運んできました。
ここは、なんかちょっと他の劇場と空気が違うように思います。
カジュアルさがなく、ちょっとかしこまった感じ。
キライではないです

舞台は360度ステージでした。
シンプルで幻想的な舞台。

【ストーリー】
物語は、家出した息子(堤氏)の
その後の人生を父親に見せるという形で進みます。
家を出て、どんな人に仕え、どんな娘に恋をして
どんな恋のトラブルに巻き込まれるのか。
やがて成功し、そして訪れる悲劇…。

非業の死を遂げた息子を見て嘆き悲しむ父親。
しかし、それは全て舞台の上で見せた夢物語。
父親が見ていたのは現実ではなく、
役者となった息子が演じていた芝居だった…。

ま、一言でいうならば、大人のラブ・コメメですね
セリフが古典的なんで、男女のすったもんだが
「ジュピターがどうのこうの」みたいで回りくどくて
ちょい眠くなりましたが、実力派の俳優さんたちは、
ロバみみを眠らせはしませんでした
ちよこちょこと絶妙な演技と間で笑わせてくれました

やっぱり、段田さんって、芸達者ですね~
「サヴァ、バッテェラ~」には笑いました

あと、高田聖子さんは最高っす
あの独りよがりなセリフのオンパレードの一人芝居。
客席を飽きさせないパワー
笑わせて頂きました

秋山さんもプライドの高いお嬢様役、似合っていました。
でも、「タンゴ冬の終わりに」の時の秋山さんが今でもNO.1

坂田さんは貴族役より、
召使の牢獄の見張り番の方が好きでした

そして、堤氏
ロバみみ史上初の「いい男殿堂入り」だけあります。
若かりし頃に比べたら、お顔のシャープさが消えた感がありすが、
久々3列目の良席で見た堤氏は、アゴのラインもまだまだスッキリ
指も細くて長くて素敵

40過ぎの男性に、不適切かもしれませんが、
独房で手錠をかけられて嘆く堤氏にひたすら萌え
貴族の衣装もまたお似合いで萌え

ファン歴も言えないくらい長くなってきましたが、
堤さんのお芝居を観ることは、いまやロバみみのライフワーク
来年もついてゆきます


・『フライパンと拳銃』

2008年12月12日 | ・ロバみみの芝居小屋
チケットは申し込んでなかったのですが、
「え?これG2じゃん!」と、あとから気づき、昨日、急遽観劇
コン事務ではなく、G2サイドでチケットを手配したので、
「長野くんを見に行く」のではなく
「作品を観に行く」といった気持ちでグローブ座に向いました

後から取ったチケットでしたが、まずまずのお席で
センターよりだったので、お芝居を観るにはグッドでした
ネタバレで行きますので、お気をつけあそばせ!

【ストーリー】←あくまでロバみみフィルター
イタリアンレストランのオーナーシェフと、
暴力団幹部の2つの顔を持つノリアキ。
物語はノリアキの父親のニセ葬儀から始ります。
葬儀がニセなら、オヤジもニセ。
失踪したニセオヤジの人形葬儀を執り行い、
この際、奥さんのシズカについた嘘も葬ってしまおうという…。

婚前、シズカを好きになってしまったノリアキは、
自分の身上を偽ってカタギのシズカと結婚。
しかしながら、ヤクザの抗争に巻き込まれて亡くなった
シズカの弟は、自分の流れ弾に当たって死んだのでは…と
ノリアキは心を痛めていた。

さて、一方の妻・シズカ。
これまたクセ者。実はノリアキの抗争相手の山田組組長の娘。
カタギのフリをして、ノリアキ同様、ニセの母親を雇ってまで
ノリアキとの結婚生活を取り繕っていた。

そして、葬儀の日。
さすがに人形の葬儀はマズイっつーことで、
身代わりにと盗んできた死体をめぐり、
刑事や山田組組員が現れたり、おまけに失踪したニセ親父まで舞い戻り、
てんやわんや、冷や汗の嘘の綱渡り…。
やがて、ノリアキの嘘とシズカの嘘がドタバタの中で、
しだいに明るみになり、夫婦の関係を新たな気持ちで
見つめ直す二人…。

みたいな。

いや、すごく面白かったです
たくさんの伏線が、ラストにむかって一つに束ねられている感じは
ロバみみ、とても好きなんで

特に、身代わりの遺体が、コロコロと入れ替わって
皆が右往左往しながらストーリーが展開していくところが見事でした

でも、よくわからないトコもあったな。
ノリアキにしろ、シズカにしろ、
ニセの親を仕立てた必要性みたいのが感じられなかった
いくら本当の仕事がヤクザでも、父親が組長でも、
「死んだ」ということにして、「天涯孤独同士の結婚」で
別によかったんじゃん?みたいな…

でも、それを言っちゃあ、おしまいよって感じかな。
そもそも論ですから、物語が幕があかないですもんね

あと、シズカを迎えに来た山田組の組員とノリアキは初対面っぽかったけど、
その抗争の時、会ってないの?って思った
ノリアキが幹部なら、相手の組の若頭の顔くらい知ってるでしょ。
フツーは

まあまあまあ、それは置いといて。
テンポよく、笑いをふんだんにちりばめながら、
そしてじんわり温かい物語。
G2プロデュースらしい、素敵な作品でした

長野くんもよかったよ
いい意味でも、悪い意味でもアクのナイ人なので、
ジャニ芝居…という印象が薄かったのがよかったかも

でも、さすが、ロバみみの「娘の婿にしたい男NO.1」長野氏
(注:ロバみみは独身です。子供もいません。妄想の話っす
旦那様役、素敵でした。

そして、そして、クルンと身をひるがえして、
「お母さん!危ない!ゾンビです!」の、シーンは最高でした

あと個人的には、町金融社長の子分さんがイイ味だしてました

「もしもしー?ボクですかー?」
「何やってんだ!?」
「自分の胸に電話してんだよっ!」
が、かなりツボでした

基本的に、一枚の板の上にジャニタレが二人も立つのは反則技かなと思い、
敬遠してしまった舞台ですが、
思い直して足を運んでよかったです



・ギンギラ太陽's『BORN TO RUN さよなら初代0系新幹線』

2008年12月07日 | ・ロバみみの芝居小屋
ドタバタの毎日の隙を縫って、昨日、池袋まで観に行って来ました☆
ギンギラ太陽's
福岡の劇団の「地方公演」です(笑)
興味が湧いたら即実行!チケット入手して観劇です

かぶりものをした役者さんたちが、ハイパーなB級ギャグで
突っ走るギンギラ太陽's!
笑わせてもらいましたよ
ネタバレで行きます

先月でしたっけ、新幹線ひかりがラストランで引退しましたよね。
あれをモチーフに、年老いたじいさん新幹線達が、
最後にもう一度東京駅に行きたい!…と、
終電後の東海道を爆走するというストーリー

途中、SLと平走したり、邪魔されそうになったところを
大阪万博の遺産(?)・太陽の塔に助けられたりして、
常識をぶっとばしながら進んでいきます。
笑えます。
特に、東京駅で現れた助っ人「ひよこ侍」にはシビれました

でかいヒヨコ(あの茶色い有名菓子です)のかぶりものをした侍が現れて、
じいさん新幹線を助けるんですが、最高なのですよ。これが

「東京銘菓がなんの用だ!」
「東京名物と思われがちだが、実は九州の生まれ。
 最近じゃあ、『これ、東京みやげ』と渡されることも多くなったが
 あの福岡の空を忘れちゃあいないぜ!」(←雰囲気)

みたいな(笑)

「頭から食べるのもよし。 しっぽから食べるのもよし。
 だが、中身だけ食べて皮を残すのは我慢ならねぇ」(←雰囲気)

とか(笑)

ロバみみのツボを鋭くついてくる、最高のB級キャラだわっ
大好き、こういうのー

新幹線の引退ストーリーの合い間に、サービスなのか
福岡の「女ビルの物語」っていう小芝居もあって、
それがまた面白かった
大丸と玉屋の女ビルの生き様を、
ビルのかぶりものした女優さんがやるんだけど、いいのよ。これがまた

ただ、ロバみみは地元じゃないんで、すごい悔しかった
玉屋なんちゅーデパートは初めて聞いたもんで
あのストーリーのバックボーンがわかったら、
もっと笑えたのにー

でも、きっと福岡出身の方がたくさんいらっしゃったんだと思います。
会場は笑いの渦でした
いいなぁ~

思ったのは、単純におもしろおかしく作られたセリフでも、
書く前に調べないと出てこないセリフがたくさんあるなってこと。
そのデパートの歴史とか、繁盛していた時の時代背景とか、
事業戦略とか…。
そこはすごく深いなぁ~、と感心しました

パワーがあって、おもしろい劇団でした
洗練されて、隙のないエンターテイメントもいいですが、
こんな土の匂いのするような、温かくて元気な芝居もいいものです

チケット代も、いつもロバみみが観るような
有名演出家、俳優さんの作品にくらべたら半額くらいのもんですが、
お持ち帰りしてきた、ほっこりした気持ちは同金額に値しましたよ

「楽しませたい」という思いが伝わってくるもの、好きです
そこが原点だと思います
大きな舞台を仕切る方たちにも、
忘れて欲しくないなぁ~と思いながら、
池袋を後にしました





・『昭和島ウォーカー』

2008年11月17日 | ・ロバみみの芝居小屋
剛くんへの愛しさが爆発しっぱなしの剛コン1週間後の今日、
イノッチの舞台、「平和島」…あれ?間違った!(愛、薄すぎだろ?)
「昭和島ウォーカー」に行って来ました

なんとまあ、「プロデューサーズ」に続き最前だよ
コン事務の力加減がいまだに理解できない…
ロバみみは「森田」に○してFCに入ったんです。
もちっと、気ぃ使ってくださいよ
でもまあ、イノびいきのロバみみではあるんですが…。

本当のことを言うと、キャストを見て、「行く」と即決したロバみみ。
転球さんは「魔界転生」以来気になって、「転球劇場」も行ったし、
粟根さん、中山さん…と来たら、演劇ファンとしては行くでしょう

感想、行ってみます。
ネタバレありなので、ご注意ください

【ストーリー】
舞台はとある工場。
ロボットが人間の労働にとってかわろうとするご時世、
大手企業の下請けで、そのロボットアームをライン生産する工員達。

そこへ帰ってきたのが亡き先代の息子、小鉄(イノッチ)。
「ここで働く!」と言い出したものの、おっちょこちょいの小鉄は
生産ラインをぶっ壊して行く。

しかし、その壊れたことが幸いして、ラインの効率化スリム化が実現。
やる気のなかった工員たちにもいつしか活気が…

だが、開発されたロボットにより、工員たちはリストラに追い込まれるハメに。
「どうせ、クビなら、仕事がないなら、俺たちのロボットを作ろうぜ!」
小鉄の呼びかけに賛同する工員たち。

しかし、その夢のロボットは、実は仲間の手によって、
水面下で開発されていたわけで…。
結果、先代の死の真実もあかるみになり、
その実験段階のロボットと共に、夢の扉を開ける小鉄と仲間たち…。

みたいな
おおざっぱにいうと、ストーリーはこんな感じ?

うん。おもしろかったです
終始、笑わせてもらいました

ただ、前半はちょっとツラかったかな。
皆がワーワーわめいていて…。ドタバタなのはわかるんだけど
会話のノリだけで進んでいくので、工員たちの心の中が見えなくて
「このままだと、しんどいかも…」と思っていたロバみみ

だけど、後半の追い上げはすごかったね
展開が楽しくて、驚きもあって、盛り上がります。
勢いあるなーって思った。

ただ、やっぱり、登場人物が多いだけに、
もっとキャラ設定を頑張ってほしかったなー…。
作業員たちは、なんとなくわかるんだけど、
「おじさん」と呼ばれる技術者達のキャラが惜しい気が

ひとつのセリフをとっても、「誰がいってもいいセリフ」になってる。
キャラ設定がしっかりしてると、このセリフはこの役の人って
ちゃんとハマる感じなんだけど、わーわーと口々に出るセリフが
「ノリで乗り切れ的」
どうして、彼の口からその言葉が出たのかの根拠のなさが、キャラの薄さ。
役者さんの雰囲気のみでかもし出されていて惜しかったかな~

とはいえ、粟根さんとか、やっぱり存在がしまってる感じ
中山さん、ちょっと太った?
あのヨタヨタした声がすごく好きで、体型もヨタヨタしてる方が
ロバみみは「クスッ」としちゃうんだけど…

でも、中山さん扮する工場長の
「人間だって人を傷つけるくせに、
 人を傷つけないロボットを作るなんて無理なんだ。
 人間にできないことを、ロボットに求めるな」(←雰囲気)
みたいなセリフがあるんですが、
ロバみみは、この2時間でこのセリフが一番好きでした 

さて、今回のダークホースは、マリカちゃんでしょう!
すごくよかったです声がすごくいい~
野田さんの舞台で是非見たいです。彼女の舞台。
蜷川さんでも、ケラさんでもなく、絶対野田さん!
かわいいし、どこか異次元的でいいわ。うん。

イノッチも頑張ってました
キャラ的にピッタリで、ムードメーカーな感じでした

ただ、カーテンコールのイノッチファンの方には
正直、ロバみみ引いたよ…
ここは劇場で、コンサート会場じゃないからね…。
いのっちは優しいから、手を振ってたみたいだけど…
他の役者さんの手前、あまり座長のメンツはつぶさないように
したいものですね

そして、今日は健ちゃんもご来場~
ほんっとに、この子は、この子ったら
「よーし、よし」と、ムツゴロウさんみたいに、頭ナデナデしたくなりますねっ!
でも、暗闇から現実世界に開かれたドアの向こう、
光の中に消えて行く後姿は、なんかちょっと素敵に見えました

えーと、とにかく、おもしろい芝居でした。
欲を言えば、正面で観たかったかな~
ま、贅沢ですよね





・『女教師は2度抱かれた』

2008年09月06日 | ・ロバみみの芝居小屋
今さら~?って感じでしすが、Vコン寸前に観たんですよ。実は。
だから、書いてみよっかな…と
本当に、コンサート前ってダメなのよね。
何にも手につかないし、全てのことが邪魔くさくて…
チケット探しに集中したいんです。
飲み会ですら、早々に切り上げるロバみみ
でも、これは自分で観たくてとってチケットだったんで、
ソワソワしながらも行って来ました

単純に、すっごくおもしろかったです
前に観た松尾さんの「キレイ」より好きでした

染五郎さんをはじめ、阿部サダヲさん、大竹しのぶさんなど
顔ぶれがすごいんですけど、
今回、ロバみみがしびれたのは、浅野和之さんですね~

なんなの?おもしろすぎ!
「銃で撃たれる鹿」を披露したんですが、
それが最高にウケた

パッと名前を聞いても、もしかしたらピンとこない方もいるかもしれませんね。
最近でいうと、「ROOKIES」に教頭先生役で出られてました
ちょくちょく、いろんなドラマや舞台でお見かけします。
多分、知らない人いないと思うんだよね。

でも、あんなにおもしろい役者さんだとは思いませんでした
もちろん、サダヲさんもおもしろいんだけど、
意外性で今回は浅野さんに軍配が…

そしてこの日は、染五郎さんの妹君である、松たか子さんが客席に
基本、ロバみみ、女優さんを見かけても
「きれいだなぁ~」とか「顔ちっちゃ!」と思うだけで
ドキドキしないんだけど、さすがにドキドキしました

松さん、好きなんですよね
この間の「SISTERS」も、最高によかったし

「うう、この大切な次期に3時間公演か。あいたたた…」と
思っていたロバみみですが、
ちょっとお得な観劇になりました

・『五右衛門ロック』

2008年07月26日 | ・ロバみみの芝居小屋
「痛快娯楽活劇」って言葉がピッタリだった
さすが新感線!
楽しい舞台でした~

人気公演。そして、18時コマ開演とは、平日はNG。
土日のチケットはもちろんとれるはずもなく…
でも、譲って頂けたので無事に観ることができました

天下の大泥棒、石川五右衛門が釜茹での刑をすり抜け
宝の島で大暴れ。
そこに個性あふれるアクの強いキャラたちが係わって…。

まあ、派手で賑やかで、大掛かり。
¥12,500のチケット代になるわな。
あのつくりとかキャスティング見たらね

主役の古田さんは、まあコメントする必要がないほど、
「待ってました」感が客席に漂ってたねぇ。

ロバみみは、森山未來くん、いいなぁ~と思って観てましたよ
ダンス上手いよね。
俳優さんって、やっぱり引き出しが多いければ多い程
重宝がられるというか、いつ何時何が役立つかわからない職業なのね。

あとは、橋本じゅんさん、キタキタキタ
そのはじけっぷりがスキなのよ
粟根さんとの対決も見ごたえあったわ
夫人役の「あしたまにあーな」な濱田マリさんも、
キャラが濃くって、歌もうまくて
すごいいいコンビでした

そして、半年の間に2度も舞台でお目にかかろうとは
夢にも思わなんだ。江口さん
立ち姿は2枚目。キャラは適度に3枚目。
よかったんではないでしょうか

松雪さんも素敵でしたね
スタイル抜群なのだな。これが!
まあ、ルパン3世の不二子ちゃん的存在なんですが、
「URASUJI」で観たバービーの杏子さんが
この役やったらどんなかなー…と思いながら観てました
またキャラが変わって、面白そうだなー

高田さんもサスガだし、欣也さんの歌にはビックリ。
欣也さん、カーテンコールでは大きな拍手もらってたね~
川平さんも、前に何かのミュージカルで観た役より
こういうすっとんきょうな役のほうが
親近感がもてて、よかったです

とにかく、ザ・エンターテイメントです
なんも考えずに楽しめます
登場人物が多いせいか、場面があちこちに飛ぶので、
感情移入したところで違うシーンになったりと、
ちょっとブツ切れ感を感じましたが、
終りよければ…

剛くんは観に行ったのかな~?
こんなすごい劇団の別公演で声かけてもらえる剛くんは
本当に幸せモノです
ファンはもっと幸せです

今度、こんなノリのものにも挑戦してみて欲しいなぁ~
是非ボイトレして備えて欲しい。わくわく。

あ、また話それた…
とにかく楽しくて、夏休みにピッタリの作品でした


・『SISTERS』

2008年07月17日 | ・ロバみみの芝居小屋
よかった~
長塚圭史さん作・演出、松たか子さん主演の「SISTERS」。
突然の飲み会の誘いには、この「SISTERS」のせいで行けませんでしたが
悔いなしって感じです

ネタバレネタバレネタバレネタバレネタバレネタバレ

暗い過去を背負った女・馨(松さん)。
シェフである旦那(田中哲司さん)について行った
とあるホテルで、ミドリという少女(鈴木杏ちゃん)に出会う。
ミドリは小説家である父親(鋼太郎さん)と近親相姦の関係。
二人は愛しあっていた。
ミドリを死んだ自分の妹と重ねあわせ、彼女を父親から引き離そうとする馨。
ぶつかり合う感情の狭間、次第に明るみになっていく馨の哀しい過去。
馨とその妹・ナツキはミドリ同様、父親と性的関係を持っていた。
しかし、馨にとっての最愛の父親は、馨ではなく妹であるナツキを選び、
二人で心中を計っていた。

平たく言うとこんな感じね。
もっと奥がふかいんだけどね

最初は、え?何?なんなの?
って、皆が何かを含んだ感じのセリフとか行動で進んで行くんだけど、
どんどん、人物が係わりあって、感情がぶつかって、
馨の悲しい心が浮き彫りになっていきます

確かに、近親相姦を扱っていますが、
ロバみみが思うに、近親相姦を見せたかったのではなく、
やっぱり、そこにある「愛」を伝えたかったのかな…と

小さな世界で、たったひとつ、甘美で残酷な秘密で結ばれていた
いびつな父親との愛。
その全てを、妹が持っていってしまった。

「何故、私じゃないの?お父さん…!」

松さんの叫びに胸が痛かったです

ロバみみ、松ファンだからさ。
即観に行くって決めて、席もセンターのすごいいい席で満足
ネットの感想とかちょっと微妙な感じだったんで、
ヤバイのかと思ったら、素晴らしかった

ロビーで誰かが、「気持ち悪かった」ともらしていましたが、
まあ、確かにどこかのシーンで誰かがそう思っても仕方ないですが、
ロバみみには切なくていい作品として胸に届きました

行き過ぎた性的演出が出てきたらグロすぎて、内容がブレるな…と
危惧してましたが、おさえめだったし、
セリフもよかった!
直接的な表現ではなくて、でもあますところなく伝わってきて

狂気ととりつくろった理性の間を行き来する松さんの演技、
すごいよかったです
あと、バスルームから出てきた時の杏ちゃんの顔を見て、
「女優だ」と思わず思ったロバみみでした。

他の役者さんもよかったです
少人数で、しっかり仕事をこなす芝居、本当に好き

演出も見事ですよ
小道具までもちゃんと生きてる。

なんで舞台に水なの?
雰囲気作りにしては、大袈裟じゃない?

って思って不思議だったけど、最後で納得。
すごいキレイなシーンになってましたね
それまでも、水のさざめきが舞台全体に揺らめいて
幻想的な感じがストーリーを一段と引き立てていました

あまり好きじゃないと思われる方もいるかと思いますが、
「人は皆、愛されたい生き物なんだ」と思って観ると
かなり切ない物語として、受け入れられると思います。
是非、是非、観て下さいな

さて、余談ですが、森山未來くんを発見
「今って、五右衛門ロックだよなぁ。見間違いかな」と思いましたが、
昼公演のみだったので、パルコに来られたんですね~

そして、ロビーに我らが三宅の健ちゃんからのお花が届いていました
「あれ?なんで?」と思いましたが、
金子みすゞで一緒だったのね!と思い出しました!
ドラマの中で、奇しくも、実姉であるみすゞとの
淡い恋心のエピソードも描かれていましたね~

「なんで?どうして好きになっちゃいけないの?」

まっすぐな三宅青年のあのセリフが今でもすごく心に残っています。
本当だよね。人を好きになるのに、どうしてダメなんだろうねって
一緒に素直な気持ちで思ったのを覚えてます

あ、話がだいぶそれましたが、
笑いを追求したり、シュールでコアな世界もいいですが、
たまにはこんな深い話もいいものですよ~



・『第17捕虜収容所』楽前

2008年06月07日 | ・ロバみみの芝居小屋
先月に引き続き、『第17捕虜収容所』の観劇
前回は2階席にいましたが、今日は2列目から
熱い視線を送っておりました

ストーリー展開などは、先日書いたので割愛
2回目だったので、落ち着いてじっくり観ることができました

今回、ロバみみの注目は頭モジャモジャの役者さん。
前回から気になってたので、今日は要チェキ!
うん、やっぱりよかった
理由?
そんなんはないですよ。
気になった、よかった。それだけ
感覚的なものです
でも、それって大事じゃないですか?

健ちゃんは、もう、キラッキラ
こんなにかわいい28才、ありえません
演技について書かなきゃ。
でも、まず、そのキラキラぶりを言いたくて…
キュンとするね。ホント。
生健、なめんなよ?(何故ケンカを売る?)
ってか、マジ、テレビで見るより数倍カワイイんだってば
わかってよぉぉぉ

おうちに連れて帰ったら、さぞかし癒されるだろうなぁ…

不謹慎にもそんなこと思いながら、ラブビーム出してました

マジメな話をすると、今度はどこかの劇団に客演して欲しいな。
グローブ座の主演っての、ロバみみはどうジャッジしていいものやら
正直わかんないんだよね

もちろん、作品はキチンとしているし、健ちゃんもよくやってるし、
脇を固める役者さんたちも素敵なので仕上がりはいいんだけど、
「ジャニなめんなよ」と言い切れるほどの決め手が
わからんのです

有名劇団でもいいし、下北あたりで話題の劇団でもいいから、
主役じゃなく脇役で健ちゃんを観てみたい。ロバみみは
その方が、「役者」としてのポイントが上がる気がするんですよ。

グローブ座の主演だと、どうしたって、一般客が入らない。
だから、頑張ってもジャニ芝居の評価以上が難しい。
健ちゃん、お芝居ヘタじゃないし、案外声も通るから、
普通の観劇ファンに「意外といいね」と言われる余地が
あると思うんだよね

前に野田さんの作品をやったけど、今度は「野田地図」に
出るってのもいいな
わりとハマる気がする

脇で存在感。

ロバみみ、そういうの好き
今度はコクーンあたりで、いっちょもまれてる健ちゃんが観たいです


・『黒蜥蜴』

2008年05月31日 | ・ロバみみの芝居小屋
すごい世界だ。美輪ワールド
きらびやか

ストーリーは、美輪さん扮する「黒蜥蜴」と高嶋兄の明智小五郎の
まあ、ラブロメンが核なのかなぁ。
宝石と宝石商の娘を手に入れて、はく製にして
自分のコレクションにしたい黒蜥蜴の欲望と恋の物語。

原作は江戸川乱歩なんですが、この舞台の時代はいつなんですかね…。
どっぷり大正・昭和くらいのムードなのに、
電話はコードレスや携帯も出てくるし…。
現代にしては宝石商の娘の服のセンスはヤバイし…
でも、設定は昔だよね?
「接吻」とか言ってたし

思ったのは、平成であり、21世紀の世の中って
複雑で多様化してるんだなぁってことです。
犯罪とかも、手が込んでいたりするじゃないですか。
この「黒蜥蜴」のストーリー展開は
だからちょっと、単純すぎて稚拙で、
現代に黒く染まった現代人のロバみみにとって
楽しむべき要素は美輪さんの妖艶なお芝居のみだったな

っつーか、美輪さんじゃなければ観てれないってのが正しいかも
あの高笑い、セリフ回し、身のこなし。
美輪さんだからですよ
若い役者さんは、ちょっと正直観てて恥ずかしくなった。こっちが

でも高嶋さんは、美輪さんに追随してました。さすが
あと、「緑の蛙」(あれ?それじゃ普通か)の称号をもらってた
あの女優さんも、雰囲気出てたね~

とにかく、冷静に観たら突っ込みどころ満載ですが、
純文学の舞台とはこういうものなのかもしれませんね
ロバみみは、美輪さんのファルセットな声が心地よくて
居眠りそうになりましたが、美輪信者は熱かったです
掛け声と共にみるみるスタンディングオベーション。
隣のおばちゃんも和服姿で熱い拍手を贈っていました。

これ、パロったら最高いいものができそうな作品な気がするな(失礼?)
オカマの「黒蜥蜴」という設定で古田新太さん。
ゆるくて仕事不熱心な探偵・明智という設定で、松尾スズキさん。
もう、これだけで「観たい!」と思う不埒なロバみみ

いやいや、もうこの辺でやめとこ。
怒られそうだもの

とりあえず、オーラは見えませんでした
あ、あとロビーの花の量はスゴかったよ
一応、ご報告まで(なんで?)

・『第17捕虜収容所』

2008年05月28日 | ・ロバみみの芝居小屋
先日、舞台を観に行った時、隣の女子たちが
この『第17捕虜収容所』のチラシを見てこう言っていた。

「これ、興味あるんだよね~」
「でも、ジャニーズ」
「でも、V6だよ。もう落ち着いてんじゃない?
 嵐は落ち着いてるらしいよ」

やっぱ、そんな風に言われちゃうんだな
興味あるなら、是非行ってくれぃ…と心の中で叫んでいたロバみみ。
昨日、予定外だったんですが、急遽足を運んで参りました

ネタバレ注意ネタバレ注意ネタバレ注意ネタバレ注意

平たく言えば、密室劇。
収容所に入れられたアメリカ兵たち。
その中にスパイがいて、脱走計画なんかがバレまくり
そのスパイをあばいて行くストーリー展開。

健ちゃんはクールな男で、生き延びるため、
物々交換で私服を肥やしているため、情報を売っていると
イの一番にスパイだと疑われる役です

腹に一物ありそうな役どころで、多くを語らないから
セリフ少ないのね
でも、ロバみみは、ベッドの柱とかクツにマッチをこすりつけて
火をつける仕種が好きでした

まあ、さんざんスパイは誰だって疑ってたわりに、
あっさり客席に犯人がわかっちゃう点とか、
健ちゃんがスパイを突き止めるシーンでは、
筋肉バカみたいな役の人が、「目を離さない」とか言ってたのに
「全然離れてんじゃん!健ちゃん、単独行動してんじゃん!」
…と思わず突っ込みそうになりましたが、
全体的には、楽しめました

でも、もう少し、健ちゃんが動き回って、
少しずつスパイのシッポを掴んでいく方が、主役の格は出たかもな。
あの、口のきけない人が、最終的に口を開くキーマンだってのも、
最初から読めちゃってたし…

あ、こんな風に書くと批判的に聞こえるかもしれませんが
密室劇って本当に難しくて、
場面が切り替わらないから、カラクリを隠し辛いし
間延びして、ダラダラしたりしがちだけど、
そんな中で、きちんとオチまで引っ張れる
男所帯の役者さんたちは、素敵な演技でしたよ

最後のオチは、「ちょっとヤルじゃん」的な、
にくいあんちくしょうって感じだったしね

今回は、ホームだったので(?)安心して観られました。
ただ、健ちゃん、カーテンコールで笑顔ナッシングなのね…
ニヒルな役どころだからなのかもしれませんが、
ロバみみは、悪役の人がカーテンコールでニコッとした瞬間、
夢から覚めてホッとしたりするんで、
是非、健ちゃんにも笑って欲しい

あそこは、もうストーリーとは別の現実世界です。
その瞬間、「おかえり!」って、思うから。ロバみみ。
それに、笑顔は客席にとっての素敵な「礼」だとも思うよ
まあ、「ジャニ芝居」みたいになっちゃうのが嫌なのかもしれないけど、
伝わるから。気持ちが。
ま、これは、勝手なロバみみの希望なんで、
本人的には色々考えもあるのかもね~

次は、楽前に行きます
良席なので、昨日とはまた違って楽しみ~