リミテッド・アニメーション(Limited animation)
フル・アニメーション(Full animation)と対極に位置するアニメーションの表現方法の1つで、制作コストを抑える目的で使用される。
通常、日本では連続して3コマづつ撮影する事から「3コマ撮り」と呼び、1秒24コマに8枚の絵を使用する。 同様に連続して2コマ撮影するものを「2コマ撮り」、1コマ撮影を「1コマ撮り」と呼ぶ。
原画マンは絵コンテに指定されたアクション指示、秒数に従い担当シーンの原画を割り、タイムシートにタイミングを記述し、レイアウト(背景原図)を描き上げる。 作監のチェックでリテイクがなければ、原画は動画マンに回り中割りの作画とクリンナップが行われる。
原画で動きの主要ポイントを決定する際、等間隔になるとは限らない。
すなわちそれは誰にでも思考可能だったという事実を物語っている。
やるかやらないかは別として「3コマ」が基本ではあるものの、タイミングとして「2コマ」「1コマ」もあったという訳で、陽気なラテンの血がそうさせたのか金田さんは等間隔で作画するのでなく、コマ数に変化を加える事であの絶妙なタイミングを試行錯誤の中で生み出したのでした。
そして、独特な作画とコマ数に変化を加える事で我々の目に留まったのです。
どういう事かと申しますと「加速度的に動く物体は残り、最初から終わりまで等速運動で動く物体は消える」という事。
武術的には「あらかじめ反射を殺してから間合いに入る」等、色々あります。 運動神経が良いヒトの場合、すばやい動きに反射的に身体が動く事によって無意識的に間が合ってしまう事がある。 そういう相手と対峙した際に等速度運動で動くと「視認しても身体が反応しないので動けない」そして更に先に「消える」が確かに存在するのです。
「何故だか判らないけど、こうなる・・・」(ロバくん)
「ああ、何故だか判らないけどね!」(金田伊功)
「アレは何でしょう?」(ロバくん)
「何だろうねぇ?」(金田伊功)
お互いに「薄らとは判っているんだろうな・・・」みたいな事を感じながら、それ以上先の話はしませんでしたが、共通の型みたいな、形みたいな、思考みたいな何かが存在するのです。
日常の中の非日常・・・。
誰でも出来るけど、出来ない事・・・。
強いと弱い、早いと遅い、巧いと下手・・・。
その差というのは、それ程大きくないという事・・・。
違いは越えるか越えないか・・・。
金田さんは、半歩下がる事で、チカラを抜く事で越えたのでした。
肩のチカラを抜き、肩甲骨の重さで「モビール」のように吊り合いを取りながら描き続ける事で・・・。
「チカラを抜くから、チカラが出る」そういう事なのです。
一見、別物に見えるが共通の事柄。
「別のルートで登っても、行き着く頂(いただき)は唯一つ」
だから、共感出来る、協調出来る、そういうものがある。
▼東映動画『タイガーマスクⅡ世』より(原画:金田伊功)
この頃、スタジオNo.1に奥様の動画机はまだ無かったので、
御結婚直前だったと思われる。(タイミングに注目!)
フル・アニメーション(Full animation)と対極に位置するアニメーションの表現方法の1つで、制作コストを抑える目的で使用される。
通常、日本では連続して3コマづつ撮影する事から「3コマ撮り」と呼び、1秒24コマに8枚の絵を使用する。 同様に連続して2コマ撮影するものを「2コマ撮り」、1コマ撮影を「1コマ撮り」と呼ぶ。
原画マンは絵コンテに指定されたアクション指示、秒数に従い担当シーンの原画を割り、タイムシートにタイミングを記述し、レイアウト(背景原図)を描き上げる。 作監のチェックでリテイクがなければ、原画は動画マンに回り中割りの作画とクリンナップが行われる。
原画で動きの主要ポイントを決定する際、等間隔になるとは限らない。
すなわちそれは誰にでも思考可能だったという事実を物語っている。
やるかやらないかは別として「3コマ」が基本ではあるものの、タイミングとして「2コマ」「1コマ」もあったという訳で、陽気なラテンの血がそうさせたのか金田さんは等間隔で作画するのでなく、コマ数に変化を加える事であの絶妙なタイミングを試行錯誤の中で生み出したのでした。
そして、独特な作画とコマ数に変化を加える事で我々の目に留まったのです。
どういう事かと申しますと「加速度的に動く物体は残り、最初から終わりまで等速運動で動く物体は消える」という事。
武術的には「あらかじめ反射を殺してから間合いに入る」等、色々あります。 運動神経が良いヒトの場合、すばやい動きに反射的に身体が動く事によって無意識的に間が合ってしまう事がある。 そういう相手と対峙した際に等速度運動で動くと「視認しても身体が反応しないので動けない」そして更に先に「消える」が確かに存在するのです。
「何故だか判らないけど、こうなる・・・」(ロバくん)
「ああ、何故だか判らないけどね!」(金田伊功)
「アレは何でしょう?」(ロバくん)
「何だろうねぇ?」(金田伊功)
お互いに「薄らとは判っているんだろうな・・・」みたいな事を感じながら、それ以上先の話はしませんでしたが、共通の型みたいな、形みたいな、思考みたいな何かが存在するのです。
日常の中の非日常・・・。
誰でも出来るけど、出来ない事・・・。
強いと弱い、早いと遅い、巧いと下手・・・。
その差というのは、それ程大きくないという事・・・。
違いは越えるか越えないか・・・。
金田さんは、半歩下がる事で、チカラを抜く事で越えたのでした。
肩のチカラを抜き、肩甲骨の重さで「モビール」のように吊り合いを取りながら描き続ける事で・・・。
「チカラを抜くから、チカラが出る」そういう事なのです。
一見、別物に見えるが共通の事柄。
「別のルートで登っても、行き着く頂(いただき)は唯一つ」
だから、共感出来る、協調出来る、そういうものがある。
▼東映動画『タイガーマスクⅡ世』より(原画:金田伊功)
この頃、スタジオNo.1に奥様の動画机はまだ無かったので、
御結婚直前だったと思われる。(タイミングに注目!)
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