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鹿児島県阿久根市の出直し市長選

2009-05-31 00:29:11 | 竹原信一-元阿久根市長
 31日実施の鹿児島県阿久根市(有権者数は2万191人,23日現在)の出直し市長選は,再選を目指す竹原氏と、反竹原派議員の間で展開された一連の争いに決着をつけるものとして市民の関心も高い。出直し市長選の大勢判明は同日夜遅くに大勢判明の見通し。

 昨年9月の市長就任以降、議員定数削減などをめぐり議会と激しく対立した竹原氏は、議会の反発から不信任決議を可決されると,それに対抗して議会を解散。その出直し市議選では反竹原派議員が過半数を握り,市長職を追われた。

 こうした経緯のもとで,竹原氏は「阿久根市に“革命”を起こす」とし,改革の必要性を訴え,論点を市職員の人件費に絞り、「高すぎる人件費の適正化で生まれる10億円を、給食費無料化や低所得者への生活助成、巡回バス運行など市民のために使う」と訴える。
 田中氏は,「竹原氏の政治姿勢は対立と混乱を招くだけ」と批判,「ただ壊すだけではダメ。市の将来像を示すべきだ」とし,「農林水産業の基盤整備を図り、活性化させる」と地域再生策を強調している。


 
 今回の前市長竹原氏の動きは,地方の首長が仕掛けた選挙騒動として,長野県知事田中康夫氏(現参議院議員 新党日本)の長野県議会が解任,さらには3選を目指した2006年知事選を彷彿させるものがある。

その1:リーダーシップを発揮しての改革断行--独り合点とも受け取られかねないその言動
 田中康夫氏は,県知事就任後、「脱ダム」宣言や脱・記者クラブ宣言、車座集会など、歯に衣着せぬ発言や革新的な提案で県内外からの大きな支持と注目を集める。

 しかし,公共事業費や公務員人件費の削減と,立て続けの急進的な政策は評価を受ける一方,県議会や業界団体の反発を惹起し性急な独断専行との批判も浴びた。
 竹原信一氏の,「市役所改革」を掲げ,市役所の過剰な人件費を削り、給食費無料化や保育料補助など福祉政策を充実させる」「市議会議員の定数削減」などの施策は,賛否両論,とくに当事者からは厳しい批判を浴びている。

その2:マスコミとの確執
 田中康夫氏は,読売新聞や信濃毎日新聞などの県内外の大手マスコミとの確執を招いた。竹原信一氏も地元メディアとの対立を深めている。従来から取材拒否をしている新聞社記者に対して「あっかんべぇ」をしたことを記事で暴露され、市議会で「品位に欠ける」などとして問題化している。竹原市は、メディア側の取材姿勢を批判した上で、「メディアは利用し、選別するもの」などと、メディア観を語り,対立を深めている。

その3:支援者の離反  
  田中康夫氏の言動は,八十二銀行の頭取だった茅野實さんの陣営離反など,有力支援者との確執を招いた。同様に,竹原信一氏も今回の市長選に関連してブログに書き込んだ支援団体との“分裂劇”がさまざまな憶測を呼ぶ事態ともなっている。



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