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コスモス薬品のコアコンピタンスはシステム力-6~11月は売上高7.6%,営業利益6.0%増

2016-01-18 22:57:10 | 九州経済(地域経済)

コスモス薬品/6~11月は売上高7.6%増,営業利益6.0%増

 コスモス薬品の2016年5月期第2四半期決算は,売上高2165億7800万円(前年同期比7.6%増)、営業利益91億5100万円(6.0%増),経常利益101億7500万円(8.0%増),当期利益61億3700万円(14.6%増)となった。

  自社競合による一時的な収益性の低下もいとわず,積極的に新規出店を推進している。同時に,新商勢圏への店舗網拡大も図っかっている。新規出店は,中部地区に1店,関西地区に6店,中国地区に8店,四国地区に5店,九州地区に25店の合計45店を開設した。スクラップ&ビルドにより4店を閉鎖したことで,期末店舗数は697店となった。

 通期は売上高4400億円,営業利益174億円,経常利益191億円,当期利益117億円の見通し。

 コスモス薬品の第1の特徴は,54.8% (2015年5月期) に上る一般食品の売り上げ構成比の高さにある。いまや,ドラッグストアにとって,食品は集客力を高めるためになくてはならない商材になっている。コスモス薬品は、食品スーをしのぐ品揃え,価格,オペレーションの構築に力を注いできた。棚替えは毎月実施、旬の商 品や売れ筋一番人気商品は絶対外さない。冷凍食品の品揃えは食品スーパーを上回る。。

 第2の特徴は,同社の販売管理費比率は14.9%というローコストを生みだすオペレーションの仕組み。マツモトキヨシHDは25.2%,かかつけ薬局を目指すウエルシアHDは26.8%。ディスカウント性の強いサンドラッグでさえ18.5%と,コスモス薬品にはかなわない。この低い販管費率に裏付けされたローコスト経営で,一般のドラッグストアが租利を稼ぐ医薬品,化粧品も安く売るという独自のビジネスモデルの確立で,業績を伸ばしている。

 第3の特徴は,きめ細かな接客とクリンリネス(清掃)の完璧さである。 接客は丁寧,子連れの母親の買い物の荷物を駐車場まで運ぶサービスまで行っている。

 なお,見逃してはならない点が,物流体制の構築に代表されるようシステム指向にある。コスモス薬品は,自前の物流センターや本部の指示がスムースにチェーン全店に行き渡るしくみ作りなど,システム作りにも力を注いでいる。このシステム力こそが,同社の真のコアコンピタンスといえよう。

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