5人が死亡した焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件で,運営会社「フーズ・フォーラス」(金沢市,解散・清算手続き中)は2月10日,生肉の仕入れ先の食肉加工卸業者「大和屋商店」(東京都板橋区)を相手取り,総額約6億9000万円の損害賠償を求める訴訟を起こす方針を明らかにした。
フーズ・フォーラス社は,富山県が10月にまとめた中間報告や独自調査などをもとに,えびす各店に納入される前に肉が腸管出血性大腸菌O(オー)111に汚染していたと主張。集団食中毒を起こした原因は大和屋側にもあるとし,「欠陥のある商品を卸した点で,大和屋側にも重大な過失がある」としている
フーズ・フォーラス社の代理人弁護士によると,提訴は3月中旬の見通し。請求額は,食中毒被害者約200人が同社に求めた補償額の合計と同額。賠償金は補償に充てる考えで,被害者にも原告団への参加を呼びかけるという。
なお,金沢地裁は2月10日午後,同社の特別清算の開始を決定した。
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