2010年4月に三越鹿児島店を引き継いでオープンの「マルヤガーデンズ」(地下1階,地上8階建て,売り場面積1万8700平方メートル)。複合商業施設「マルヤガーデン」として再出発しました。新店舗のコンセプトは「Unitement」 (すべてをつなぐ)。テナントとコミュニティを有機的に結びつけ,「天文館のオアシス」を目指す。
◇グッドデザイン賞を受賞
「マルヤガーデンズ」は,財団法人日本産業デザイン振興会主催の 2010年度のグッドデザイン賞(まちづくり・地域づくり部門)で,グッドデザイン賞を受賞。 「売り手と買い手,住民のつながりを大切したデザイン,地域活動の場を提供し地域で育てるこれからの商業施設の在り方を示した」が受賞理由です。
◆「マルヤガーデンズ」誕生までの経緯--三越鹿児島店の跡地
09年5月に閉店の三越鹿児島店の土地建物の約6割を所有している丸屋は,テナントを誘致し,複合商業施設「マルヤガーデン」として再出発しました。マルヤガーデンズには,書籍販売の大手「ジュンク堂」や,ブライダルに対応のレストランなどが入居しています。
◆「マルヤガーデンズ」は,戦略的赤字施設
http://hisa21k.blog2.fc2.com/blog-entry-56.html
民間都市開発推進機構都市研究センター研究員久繁哲之介氏は,ブログ「久繁哲之介の地域力向上塾」の2010/12/18付けで,“交流と賑わいを育む”戦略的赤字施設”鹿児島市「マルヤガーデンズ」”と題して,を取り上げています。ここでは,マルヤガーデンズのように,赤字覚悟で地域全体の豊かさ(利益)を創出する施設を”戦略的赤字施設”である,と位置付け,その社会的役割を考察しておられます。
『日本版スローシティ』,『地域再生の罠』の著者でもある久繁哲之介氏のブログでは,地域再生,商店街再生に関して示唆に富む考察,提言をしています。
⇒⇒鹿児島市役所:「鹿児島市中心市街地活性化基本計画」について
http://www.city.kagoshima.lg.jp/_1010/shimin/3machidukuri/3-6toshiseisaku/_24442.html
▼ブログ・バックナンバー
・マルヤガーデンズ」開業-購買動向調査から鹿児島の商業を考察・2 -現状分析
・九州・激動の小売業界-その1
・九州・激動の小売業界 その2
・九州・激動の小売業界-その1
◆私の著書,『「身の丈」を強みとする経営-「新リージョナルマーケティング」-』では,鹿児島市の三越鹿児島県撤退後に改装オープンしたマルヤガーデンズのグッドデザイン受賞を事例に,成熟期における店舗の役割と,あるべき姿を考察しています。(p36~p43)
◆関連HP マーケティング&マニュアルゼミー |