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JR九州の社長交代 - 新・現社長の一問一答 & JR6社の経営を概括

2014-05-28 00:00:01 | JR九州

                                                 (本稿は,2014-05-27 06:27:52の第2稿

 ※ 青柳俊彦専務

 JR九州は6月27日付で,唐池恒二社長(61)が代表権のある会長に就き、青柳俊彦専務(60)が社長に就任する。新体制で,本業である鉄道事業の安全向上や収益改善に注力し、中期経営計画に掲げる2016年度までの株式上場を目指す。

 青柳氏を登用は、JR九州が目指す2016年度までの株式上場(完全民営化)に向けて、赤字続きの鉄道事業の収益改善と安全性の向上にあるとみられる。

 特に、安全性をめぐっては、JR北海道の不祥事で国が実質的に株を持つJR四国やJR九州を巡る評価は厳しいものがある。いま,JR九州の株式上場に向けて政府の最大の関心事は,同社が実績をあげている「収益性」よりも,なにより「安全性」の徹底にあると思われる。

 こうした環境下にあって,鉄道事業に精通する青柳氏が社長としてのリーダーシップを発揮し,さらなる安全性の向上に努め、政府はもとより利用者からの信頼感を得ることに傾注することは,上場を確実にする得策であろう。

 

>>>社長交代会見 -23日午後から、JR九州本社での社長交代の発表会見の模様。

 唐池氏は、外食事業の海外進出や農業参入などを手掛けるとともに,観光特急の導入,わけても豪華寝台列車「ななつ星in九州」で,JR九州のブランドイメージを高めた。その後を引き継ぐのが唐池氏と旧国鉄の同期である青柳氏。JR九州常務鉄道事業本部長などを経て12年6月から専務鉄道事業本部長兼北部九州地域本社長。

 

◆社長唐池氏談-株式上場前の社長交代について
 唐池氏は、株式上場前の社長交代について「私は5年間やった。こんなところでしょう。『この仕事をやり終えたから』というのではな い。上場に向け、原点に戻って鉄道事業を安全に遂行しなければと思った」と説明。後任に青柳氏を選んだ理由は「鉄道事業で、改革や進化に挑戦できる人。安 全を確保しながら収益を改善するという二つの大きな課題を進められるのは青柳さんしかいない。1年以上前から心に決めていた」と述べた。
 また,石原進会長(69)が相談役に退くことに関連し唐池氏は「(財界など)社外活動は、今後も石原会長 にお願いしたい。私は主に株式上場を中心にお手伝いして、実現に力を注ぎたい」とした。

◆5代目社長となる青柳氏談
 5代目社長となる青柳氏は「唐池社長とは中期経営計画などをつくり、サポート役としてやってきた。同じような方向性で、決めたことを全うするよう頑張りたい」と述べた。技術系出身の社長は、初代以来、2人目。

 

 

 ⇒⇒ YouTube  5月23日、JR九州社長交代会見1
     https://www.youtube.com/watch?v=XoLijM0miFI#t=45




⇒⇒ YouTube ⇒ 5月23日、JR九州社長交代会見2
       https://www.youtube.com/watch?v=gHAoPM7TCT8#t=48

  国鉄が分割民営化され26年,旅客を扱うJR6社それぞれ個性を打ち出してきた。

 日本国有鉄道(国鉄)は,1987年に民営化され、 6つの地域別旅客鉄道と貨物鉄道会社に分割された。そのうち,独立法人、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)の100%子会社であるJR北 海道、JR四国、JR九州の3社は当初から大幅な赤字体質であったことから,国は3社に経営安定化基金を設置、この運用益で赤字補てんが行われてきた。

  JR北海道の基金は6822億円、JR九州は3877億円、JR四国は2082億円、合計すると1兆2781億円に上る。ただ、これらのお金は、あくまで もこれを運用し、赤字の穴埋めをするためだけに使われる。金利は当初7.3%。運用利回りは1年間でJR北海道は498億円、JR九州は283億円、JR 四国が151億円である。

 いま,JR北海道とJR九州の明暗は、大きく分かれる。JR北海道は列車事故をきっかけに、線路異常などの整 備不良が発覚。そのずさんな経営体質に国土交通省からは2度の改善指示を受け、経営は悪化する一方。対して,JR九州は九州新幹線開通をはじめ、独自で進 める観光特急が大きな話題となり、経営も軌道に乗りかけている。


 

JR九州の新幹線

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  流線型でかわいらしさのある外観が特徴の「つばめ」。九州新幹線の初代車両800系の最新版は、2011年の九州新幹線全線開通を見据え、博多~鹿児島中央の区間に投入された。デザインは、水戸岡鋭治氏である。

  内装では800系でも使用されてきた鹿児島産樟(くすのき)の壁、八代産イグサの縄のれんに加え、川辺仏壇に使われる技法である木彫りや金箔、久留米がす り留米餅、博多織など、本物の九州伝統工芸・素材をふんだんに用いている。ブラインドや荷物棚、肘掛けなどに木材が多用されているのも特徴。

 指定席・自由席とも横4列(2列+2列)のゆったりした配置で、西陣織やゴブラン織りなど、車両ごとに異なる座面も楽しい。電光表示 装置を車両の両端だけでなく中央部に配置したり、座席のリクライニング角度を大きくするなど、機能面の配慮も効いている。

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金箔や蒔絵のある壁 桜材のブラインド
   


 

YouTube ⇒⇒ 九州新幹線全線開業CM集  http://youtu.be/g5kU6mImUh0

関連⇒⇒九州新幹線グッズ      http://plaza.rakuten.co.jp/80percent/004001

  旅行ガイド【九州】 九州の温泉・お風呂マップ

 



★━┓

┗━★ 「JR」6社を概括 - 経営の現状 ー

◆JR北海道  http://www.jrhokkaido.co.jp/
・鉄道事業の赤字を経営安定基金で穴埋めする厳しい経営を強いられている。
・トラブルや不祥事が続く。

◆JR東日本 http://jr-central.co.jp/
・安定した黒字経営。
・沿線での街づくり、駅ビル開発などで収益性の高いJR東日本。

◆JR東海  http://www.jreast.co.jp/
・安定した黒字経営。
・リニアの開発などで技術力が高い。

◆JR四国   http://www.jr-shikoku.co.jp/
・鉄道事業の赤字を経営安定基金で穴埋めする厳しい経営を強いられている。
・2013年度は,13件の車両故障が起きるなど,車両故障が相次いでいる。

◆JR西日本 http://www.westjr.co.jp/
・黒字経営ではあるが,過疎地を多く抱え、経営基盤が弱い。
・地域と現場重視で再出発を図る。

◆JR九州  http://www.jrkyushu.co.jp/
・JR九州は、観光に力を入れている。九州では福岡を除く,佐賀,長崎,大分,宮崎,鹿児島県とも観光立県を目指していることから,JR九州の存在感は大きい。

 


世界から集客! JR九州・唐池恒二のお客さまをわくわくさせる発想術

 


全国からお客さまを呼ぶための観光列車・デザイン列車の企画にいち早く着手、鉄道ビジネスの新たな成長分野を、常にお客さま目線で発想、実現し続けてきたのが、JR九州・現社長の唐池恒二である。

本書は、ユニークな発想とともに、スピード、行動力の人でもある唐池社長が目指すJR九州の未来戦略、成長戦略についてまとめた一冊。
・ 蒸気機関車「あそBOY」の復活
・ 全国に知れ渡った優雅な観光列車「ゆふいんの森」の発案
・ 高速船「ビートル」が走る、博多釜山の国際航路の開拓
・ 東京・赤坂で超繁盛中の居酒屋新業態「うまや」ブランドの開発
・ 実現間近の夢の「九州一周豪華列車」構想

などなど、お客さまを喜ばせ続けるアイデアを次から次へと打ち出す唐池流発想法のなかには、全国からお客さまを集客し続けて、”九州全体が元気になるためのヒント”が隠されている。
  ぱる出版



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