来春の九州新幹線の全線開通を手放しでは喜べません。鹿児島・熊本両県と沿線市町などが出資する県境を越えた第3セクター鉄道の肥薩おれんじ鉄道は,客数の頭打ちで運賃収入が伸び悩み,約8億円の累積赤字を抱える苦しい経営です。
九州新幹線が全線開業で在来線時代は4時関近くを要した新博多―鹿児島中央間が80分で結ばれるようになれば,ストロー現象による中間地点の地盤沈下は避けられないところです。
少子高齢化による沿線住民の減少,それに伴う利用客減少という根本的問題への対応に,おれんじ鉄道が地域のマイレールとして定着できかどうか,どうかのカギがあります。これからが,おれんじ鉄道は正念場を迎えます。
◆肥薩おれんじ鉄道平成20年度 決算
九州新幹線が全線開業で在来線時代は4時関近くを要した新博多―鹿児島中央間が80分で結ばれるようになれば,ストロー現象による中間地点の地盤沈下は避けられないところです。
少子高齢化による沿線住民の減少,それに伴う利用客減少という根本的問題への対応に,おれんじ鉄道が地域のマイレールとして定着できかどうか,どうかのカギがあります。これからが,おれんじ鉄道は正念場を迎えます。
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