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向田邦子の心をとらえた-鹿児島サンロイヤルホテル
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鹿児島サンロイヤルホテルは,錦江湾をはさんで桜島の雄姿を望むリゾートホテル。昭和の人気作家・向田邦子のエッセイ,「眠る盃」文中にも登場し,このホテルから眺めた桜島の姿に,向田が感動した様子が描かれています。
特に,最上階の展望大浴場からの眺めが見事。天然温泉に浸かりながら,名作家の心を捉えた美景が視界いっぱいに広がります。和食懐石や洋食フルコースなどより選べる夕食は,近海直送の海の幸や地物の素材を用いて料理されています。大型ホテルならではの快適な空間で,薩摩の味覚を存分に味わえます。
春霞に包まれてぼんやりと眠っていた女
の子が、目を覚まし始めた時期なのだろ
う。(略)うれしい、かなしい、の本当
の意味が、うすぼんやりと見え始めたの
だろう。この十歳から十三歳の、さまざ
まな思い出に、あの味がダブってくるのである。
向田邦子 ~『父の詫び状』(薩摩揚)の一節
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さつまあげの由来は,諸説あります。その一つは,弘化3年(1846年)頃、琉球より伝わったとされています。当時,琉球にはチキアーギと呼ばれる魚肉のすり身を油で揚げた食べものがありました。それを薩摩に持ち帰り,独特の製法でつくり上げたのがさつまあげのはじまりと言われています。
もう一つの説は,薩摩の名藩主と呼ばれている28代藩主「島津斉彬公」が紀州のはんぺんや,てんぷら等を見て独自に研究し,海の幸として当時豊富な資産を持っていた薩摩藩ならではの魚料理の一つとして定着したのとの説です。
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○ 鹿児島では,「薩摩揚(さつまあげ)」とはいわず,『つけあげ』と呼んでいます。
薩摩揚は、イワシ・サメ・カツオ・サバ・ホッケなど、2種類以上の魚のすり身を混ぜて,それに塩・砂糖などで味付けし, 厚さ1~2cmほどの丸形、小判形あるいは,角形,棒形などに形に整えて油で揚げたものです。
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