りすぐみ!の新潟日記

2007年4月に三国山脈を越えてきた「りすぐみ一家」が、新潟からアルディージャを応援する日記です。新潟探検の記録も。

徒然1~鉄道少年、いつの日かの自分。

2006-03-14 | 徒然
昨日は川崎に出張でした。

いつもより遅い時間に家を出て、常磐線に乗って上京。

しばらく走ると利根川を渡る鉄橋の脇で、カメラを抱えた中学生の男子を発見しました。

「ああ、鉄道マニアだな。あんなところで狙うなんて気合入ってるナー」

と、もうしばらく行くと今度は駅のホームに初老の紳士。ビデオカメラを三脚に載せて万全の体制。次の駅では何人ものカメラ小僧達が鈴なりになって待ち構えていました。

「おやおや、なんぞ珍しい列車でも走るのかな」

実を言うと、自分も昔は『鉄チャン』でした。

鉄道好きは『鉄道マニア』とひとくくりにされてしまいますが、その中身は多様です。もちろん複合的なマニアの方もいらっしゃいますが、敢えて分類してみますと...

①車両派
形式や路線毎の塗り分けから地方私鉄で走る古車両達の遍歴までに至るまで、車両に関するデータに詳しい。D51等の機関車や路面電車の静態保存に取り組む方々も。自分はほとんど足を踏み入れませんでした。

②鉄道写真派
列車や駅、鉄路をモチーフにした写真に凝る芸術家。鉄道関連雑誌ではコンテストもありますね。昔、『夕日に映える川越線』(題名はうろ覚え)という作品が入賞していて、印象深かったなあ。身近なテーマでもいいんだって思ったんですね。でも思っただけで、応募用の作品を撮りに出かけたことはありませんでした。

③鉄道模型派
線路幅によっていろいろあるんですが、一般的にはNゲージですよね。つづいて一回り大きいHOゲージ。模型やジオラマを自作するのが醍醐味でしょうか。中には庭に人が乗れるミニ鉄道を敷設しちゃう方もおられます。りすぱぱは...工作が苦手だったもので...

④グッズ収集派
切符、入場券、記念切符、変わり切符などの紙物や鉄道用品の収集。紙物の方では車内での検札印や途中下車印(昔は駅員さんに頼むと押してくれました。今は自動改札に席巻されてますが、どうなんでしょう?)を集めるということもやりましたね。用品の方は年に何回か鉄道会社が不用品の放出をやっていました。買ったことはありませんでしたが。中には列車走行中に車両のトイレの窓から手を出して、行き先を記した鉄板を盗む不届き者もおりました。

⑤時刻表派
毎月時刻表を買い、細かなダイヤ改正を見つけて狂喜する。スジと呼ばれる列車運行表にデータを落として、特急が普通列車をどの駅で追い抜くのか、単線区間ではどこの駅ですれ違いが出来るのかなどに思いを馳せる。そうそう、昔の交通公社の時刻表ではダイヤ大改正の際に、日本早周りクイズっていうのがあった。国鉄を利用し、東京駅を出発して沖縄を除く残り45都道府県の県庁所在地駅(時刻表巻頭の路線図に明示されていた)を通っていかに早く東京駅まで戻るか、その経路を時刻表で探すというものです。締め切りまで没頭したものです。数ヶ月後の発表が待ち遠しくてね。でもやっぱり自分で考えた路線よりもはるかに短時間の経路を考えた人がいて感心するやらガッカリするやら。...思えばヒマだったんですね。

⑥鉄道紀行派
これは実際に列車に乗ることが趣味というものです。国鉄では昔、運営する全路線をすべて踏破しようという「チャレンジ2万キロ」キャンペーンをやっていました。各線毎に区間が指定されていて、その両端の駅で自分と駅名が写っている写真を撮ることが証明になりました。このキャンペーンとは直接関係ありませんが、故宮脇俊三さん著の「時刻表2万キロ」は、自身が国鉄完乗に至るまで経緯が綴られた一級品の鉄道紀行です。種村直樹さんの本もよく読んだなあ。

っと、思わぬ長文になってしまった。


それで、くだんの写真家諸氏はいったい何を待っていたのでしょう?

結局、上野駅に貼ってあったポスターで判明したのですが、彼らはこの18日のJR東日本のダイヤ改正で常磐線から引退する「103系」電車を狙っていたのでした。

ほら、昔は山手線なら緑一色、中央線快速ならオレンジ一色、京浜東北線なら水色一色、総武線なら黄色一色の電車が走っていましたよね。あれですよ、あれ。

これで首都圏からはほとんどなくなるそうです。

あんなに走っていたのにね。