Risa’s 音楽雑記

ピアニスト 山形リサのブログです。
音楽の話を中心に、日常の出来事などを気ままに綴っています。

本質

2020-09-10 18:51:00 | Weblog



今年も某コンクールにて審査員をさせていただきました。

賛否両論、いろんな意見があると思いますが、この日の率直な感想。

「この時期に、今日の参加者はホールで演奏できて幸せだなぁ〜」

工夫することも大切だし、それはそれで大事なことですが、バーチャルはバーチャルでしかなく、たとえ僅かな時間だとしても本物の経験には敵わない。

まさか音出し一つにこんなに苦労する時代がこようとは…です。
自由に演奏、練習できていた日々が懐かしい。

声楽や管楽器はまだまだ厳しい状況で、コンクールの管楽器部門の開催予定ホールから「全員マスクを着用して演奏すること」とのお達しがあったという話を聞きました。

うーーーーん…

マスクをしてフルート…
マスクをしてオーボエ…
マスクをしてトランペット…

本気で演奏できると思ってらっしゃるのですからこれまたビックリ。

もしかしたら、すごーく頑張ったらちょっとは音が鳴らせるかもしれませんが…

「マスクで音出せました賞」とか「マスクで演奏できました賞」のレベル。

そんな話をまた別の音楽関係者としていたところ、管楽器用のマスクというものがあって、今、大人気なんだそうです。

え?と思いながら、検索してみたら、まさかのまさか。
口部分にスリットが入っているものでした!!





「もうマスクじゃないじゃん!!」

と心の中で突っ込みながら、

いや、でもしかし。

鼻と口周りに布があるから、無いより良いのか?

つけずにはいられない。
そんな気持ちもわかってしまうザ・日本人。



本質はどこに???



※管楽器マスクは、口部分にスリットがありつつ、その上にさらに口元を隠す布がついていたり、音の出口につけるカバーがあったり、多種多様みたいです。