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親業のこと

【事例紹介】 パパもママも心のオアシスに②

2016年02月16日 | 親業のこと
《①からのつづき・・・・》

講座で学んだ聞き方や伝え方は
「なるほど!」と、思えるものでした。
またそれを実際に講座の中で練習することや、
自分の子どもに対して実践していくことの重要性にも気づきました。

ある日、
長男と遊びに行った帰り道、
長男がぐずり始めました。
いつもだったら、ずっと泣き続けて手に負えない場面です。


               子 : お昼、食べたかった
               父 : お昼食べたかったんだねぇ
               子 : フードコートで食べたかった 食べたかった うぇ~ん
               父 : そっかぁ。ゆうまはフードコートで食べたかったんだね。そうだったんだ・・・・
               子 : ・・・・
このときは気持ちを込めて、
子どもの気持ちになった気で聞いたように思います。
泣きやんで無口になり、
不思議に落ち着いて、寝てしまいました。
決して、言葉で答えが返ってきたわけではないけれど、
子どもの気持ちが落ち着いたのが驚きでした。
それまでは能動的な聞き方をしても、
どこか自分の求めること、
言ってもらいたいことを言わせるために誘導していた気がします。
でも、このときはゆうまの気持ちがわかったような気がしました。

講座を受ける前の自分は、
大人のなり方、
親のなり方を教えてもらったこともなく、
見聞きしたことを
何のためらいもなく真似していたに過ぎなかったのだと思います。
2ヵ月という受講期間は長い人生の中ではほんの短い期間でしたが、
親業という芯のあるものを学び、
やっと一人の人間として、
大人として、
親として、
目指す一つの姿が見えたように思います。
自分の『気づき』を大切にされ、
受け入れられたことも貴重な体験でした。

講座中に長男の発達障がいが分かりました。
動揺しながらも、
「焦らず子どもに接していけば、
きっとこの子も自分で『気づき』を得、
問題だって障がいだって自分で解決していけるだろう」
と、非常に心強く思えました。

《つづく・・・・・》
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【事例紹介】 パパもママも心のオアシスに①

2016年02月16日 | 親業のこと
親業訓練協会が年4回発行している季刊誌
「ヒューマンリレーションニュース(HRN)2015冬号」から
事例をご紹介します↓↓

【小土井三希子さん&小土井大貴さんご夫妻】
「気に入らないことがあると泣き続け
手に負えなくなる長男の子育てに
疲れ果てていましたが
夫婦で親業訓練一般講座を受講し
子育てに光が見えました」


私が親業を受講しようと思ったきっかけは、
長男ゆうま(3歳)の「反抗期」と
弟が生まれた後の「赤ちゃんがえり」でした。
何かにつけグズグズ言いだし、
思うようにならないと扇風機を投げたり、
ガラスの置物を投げて割ったりと、
3歳とは思えない暴れ方で
家庭内暴力状態でした。
気持ちの切り替えがうまくできず、
こだわりが強い長男を、
以前からどこか育てにくい子と感じていて、
子育てを一度も楽しいと思ったことはありませんでした。
二男出産後は、夜の授乳に、
長男の夜泣きや早朝5時半起床が重なり、
私の睡眠時間が減り、
肉体的にも精神的にも追い詰められていました。
そんな私は暴れる長男を力で抑えることしかできず、
格闘の末、
私も長男も泣いてばかりいたのです。

こんな毎日ではいけないと思っていたある日、
ふと以前に参加した親業の講演会を思い出しました。
講演会で、
子どもの気持ちになりフィードバックする
ことを聞いていたので、
暴れ出した長男に対し、
「寂しかったんだね。ママに甘えたかったんだね」
と話しかけてみました。
すると「うん」と返事が返ってきたのです。
長男の怒りのエネルギーが消えていくのを感じました。

長男は、
次男が生まれ自分にだけ向けられていた愛情が弟にも向けられるようになり、
不安で戸惑い、寂しかったのだ。
そんな気持ちをどうすることもできず、
暴れていたのだ。
「子どもの気持ちをくみ取って伝える」
こんな簡単なことだったのか。
今まで私は何をやってきたのだろう・・・・・
と思うと、
涙が出てきました。

わらをもすがる思いで親業訓練一般講座のも仕込みをしましたが、
下の子が生まれたばかりだったので、
離乳食が始まるのを待ってから私は受講することにして、
先に主人に講座を受けてもらいました。

《つづく・・・》
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