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親業のこと

子どもの心の扉を閉めないで

2015年02月22日 | 親業のこと
子どもがイライラやモヤモヤを抱えているとき、
本人が心の扉を開けて、思いを自由に言葉にできると、
気持ちが楽になるようです。

例えば、友達を攻めたいほど、気持ちが高ぶっているとき・・・・。
感じるままを誰かに分かってもらい、
否定されず、安心していられるかどうか。
それによって、高ぶりを解消できるかどうかが違ってきます。

親ができる手助けのひとつに、
能動的な聞き方」があります。
子どもが言ったことをくり返したり、言いかえたり、気持ちをくんだりしながら、
子どもを受け止めていくこのこの聞き方は、
ゴードンメソッドの各講座の中で訓練できます。

       




以下は、「親業」(大和書房)の第4章にある失敗例です。



   【事例】
     テディは10歳の男の子。何だかしょげているので、母親が力を貸そうとする。

     母   : なんだかショボンとしているのね(能動的な聞き方)
     テディ : フランキーが僕のことを押したんだ
     母   : 嫌だったのね(能動的な聞き方)
     テディ : うん、今度あいつの顔の真ん中をガンとやっつけてやる
     母   : まあ、それはよくないことよ(評価)
     テディ : よくなくったっていいよ。
           こんなふうにパンチを食らわせてやるんだ(強く手を振る)
     母   : テディ、お友達とうまくいかないからって喧嘩するのはよくないわ(教訓)
           行って仲直りしたいって言ったら?(忠告、解決策の提案)
     テディ : 何言ってんだい

   扉はテディの目の前で、音高くピシャリと閉められてしまい、コミュニケーションも切れてしまった。(以下略)


以上のようなやり取りは、親子間でよく行われます。
でも、こういうやり取りの積み重ねが、
親子間のきずなを壊していくことにつながります。

親は、正しいことを教えようとしているだけなのに・・・・。

では、どのような言い方が、子どもの心の扉を開ける言い方、
つまりは、心を開くコミュニケーションとなるのでしょう?

この答えは次回に・・・・。



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再確認~「寄り添う」ということ~

2015年02月16日 | 親業のこと
先日、次女が学校からの帰り道、弱った猫を見つけました。
この寒空の下、あまりにもかわいそうで、
とりあえず我が家で面倒をみることにしました。

毎日病院へ連れて行き、
薬や栄養分を点滴で体に入れ、
何とか元気になるよう手当をしましたが、
不治の病だったため、
うちへ来て10日目の夜、小さな命のともしびが消えてしまいました。

たった10日ほどですが、
毎日、面倒をみているうちに、
家族みんながその猫を愛してしまっていたのでした。
だから、
みんながとてつもなく深い悲しみに暮れました。

特に、長女の悲しみは深く深く、
私は、どう声をかければいいのかわからず、
とまどってしまいました。
結局、
黙って長女の肩をかかえ、
さすってやるくらいのことしかできませんでした。

それまでぐっとこらえていたのか、
長女はポロポロと涙を流し、
静かに、それでいて激しく、
泣き続けました。
それで、はっと気づきました。

私は「言葉」を探していました。
相手に寄り添うこと、
それは「言葉」がなくてもできることなのに、
そんなことを忘れていた自分が情けなかったです。

相手に寄り添うこと(共感)とは、
相手の気持ちを理解しようとする態度を示すことで、
決して、スキルだけでできるものではありません。
心あって、はじめてそのスキルが生きてくるんだ、
ということを再確認したのでした。
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