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【事例紹介】能動的な聞き方~大学受験の科目選択~

2016年11月21日 | 親業のこと
10月下旬より親業訓練一般講座を開講しています。
受講生の方は、毎回、熱心に学ばれていて、
新しい疑問や状況に出くわす度に、
私も改めて気づかされることもあり、
本当に毎回毎回学び深い時間となっています。

さて、
HRN2016秋号より、事例を紹介します。
【事例】大学受験の科目選択のことで、娘、高校2年の冬。
3年になった時の科目選択の締切が迫っている。

子:このまま国立文系コースでホントにいいのかなぁ。
母:(そばに行く)
子:部活は夏まで続くのに、科目数が多くて、
何もかも中途半端になってしまいそう。
母:することが多くて手が回らないと思うんだね。
子:うん。頑張ろうとは思うんだけどね。
母:頑張るつもりではいるんだ。
子:だって、今さら変えられない。
結局、楽な道を選んだってことになるから。
母:楽な道を選ぶことはしたくないんだね。
子:うん。今までも大変だったけど、数学を捨てずにやってきたし・・・。
数学を2年生で取らなかった私立文系コースの子は
「楽勝!」って言って結構遊んでたけど、
その仲間には入りたくなかった。
母:国立文系コースで頑張ってきて良かったと思うのね。
子:うん。ただ、どうしても国立の大学に行きたいかっていうと・・・
すごく行きたいかどうかは分からなくなってる。
もちろん少しでもお金がかからないようにしたいけど。
母:志望校にも迷いがでてるんだね。
子:そう、2年生になる前のコース選択のときに先生から
「この成績で部活を続けて国立大を目指すのか?
私立の○大くらいで満足できないのか!」
って言われたとき、すごく悔しくて、
言い方もひどいと思ったから、
何が何でも大変な方を選んでやろうと思ったんだ。
もう、意地だよね。
母:そうか、意地でやってやろうと思ったんだ。
子:うん、とてもじゃないけど、
素直にも冷静にもなれなかった。
でも、これから夏の試合が終わるまで、
部活はますますハードになるのに、
英数国理社の全部を抱えて、何のために頑張ってるの?
って考えたときに、
先生への意地のためだってなったら、
それはおかしいよね。
母:理由が何か違うって思うんだ。
子:その上、結局手に負えなくて、
どの科目も十分にできなかったら、
自分は意地を張って何をしているんだろうってことになる・・。
自分の進路のことなのに・・。


この後、しばらくして
「私立文系コースに変更して、的を射た勉強に集中する!」
という結論に至りました。
やる気に満ちた笑顔の娘を見て、
本人が決めることの大切さを実感しました。




コメント
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