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親業のこと

【事例紹介】 親子関係を温かくする魔法!

2016年02月24日 | 親業のこと
HRN2016冬号より 【事例紹介】 です


大学受験のために浪人生活をしている息子・伸也(19歳)。
「最近はどう?」などと聞いてみても、
彼は忙しそうで返事がない。
勉強に励んでいるのだから見守りながら応援しよう、
と思いながらも、何か気持ちがすっきりしない私。
なぜだろう?
と自分に向き合ってみると、
「淋しい」という言葉が見つかった。
それで、思い切って、息子に伝えてみることにした。


                 私 : 最近、伸也と話をしないから、私、淋しいんだ
                 子 : ・・・・・話したら、自分が壊れそうで話せない
                 私 : そうなんだ・・・・・

息子から言葉が返ってきたことに驚いた。
と同時に、その内容が「悩んでいるの?」と思われるものだったので、
能動的な聞き方をする場面だと思った。


                 子 : 今のままじゃだめだから、もっともっと自分に厳しくしなきゃ
                 私 : 今のままじゃだめだと思ってるんだ
                 子 : うん・・・・。毎日、寝る前に「今日は頑張った」と納得してから寝たい
                 私 : 毎日、振り返りをしているんだ。そのとき納得したいんだね
                 子 : うん。
                     友達関係でも・・・、楽しいこともあるけど・・・、
                     いやなこともいろいろあるし・・・
                 私 : 友達のことで悩むこともあるんだね・・・ 
                 子 : うん。
                     でも、僕は自分を嫌う人がいて去って行ったとしても、
                     いいと思ってる
                 私 : そう
                 子 : 妥協した人生は送りたくないから・・・
                 私 : 自分の人生を妥協しないで歩みたいんだね
                 子 : うん。でも人に認められたい気持ちもある・・・・
                 私 : 認められたい気持ちがあることも確かなのね
                 子 : そうなんだ・・・

―1時間以上話し続けた―



【感想】
はじめて、私の気持ちを「わたしメッセージ」で伝えたら、
それをきっかけに、息子がどんどん話すので、本当にびっくりしました。
これまでの「どう?」といった質問では起こらなかったことでした。
最近は、「親業(の講座で学んだことの実践)は、
親子関係を温かくする魔法だよ!」と
友達に薦めています。
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自分らしく生きるということ

2016年02月22日 | 親業のこと
親業とはコミュニケーション学なのですが、
コミュニケーションを学ぶ、
というとちょっと漠然とする人も多いかもしれませんが、
コミュニケーションが、
いかに人間関係はもちろんのこと、
人間形成にまで関わっているかをお伝えします。

私たちは日々、
いろんな人と関わり合い、
そしてそこには必ずコミュニケーションを取りながら、
人生を生きています。
自分らしく生きるということは、
自分の人生を支配し、
自分の欲求を満たす責任を自分が負うことから始まります。

この、
自分を支配し、
自分に責任を持つために、
重要なコミュニケーションの技法(スキル)の一つは、
自己表現(アサーティブネス)
です。

自己表現とは、
相手の自尊心を傷つけずに、
自分の気持ちをはっきりと正直に表現する、
という意味ですが、
具体的にどうするのかというと、
簡単に言ってしまうと、
「わたし」を主語にして、自分の感情、欲求を伝える技法です。


                          「(私は)とってもうれしいよ」
                          「(私は)感動したわ!」
                          「(私は)本当に助かったよ」
                          「(私は)すごくつらいのよ」
                          「(私は)悲しくて胸が張り裂けそうよ」
                          「(私は)苦しいの」 などなど

これらは全部「わたし」を主語にしている「わたしメッセージ」で、
自己表現の技法です。

先日、スーパーで買い物中の親子のこんな親子のやり取りを見かけました。
姉(4歳くらい)と弟(3歳くらい)がケンカのようなことばかりしていた時の
お母さんの姉へのひとこと。


                           母 : もう、我慢できなくて子どもなんだから!!
                                (といいつつ頭をポカっとたたきました)

きっとこのお母さんは、
「(私は)落ち着いて買い物がしたい」と思っていたんだろうけど、
そうは言わないんですよね。
口から出るセリフは上のようになってしまう・・・。

これが、
人間関係(親子関係)の悪化はもちろんのこと、
この姉(4歳)の自己肯定感にまで影響を与えてしまうのです。

他の大人たちが見ているところで、親に頭をたたかれた姉は、
案の定、他の大人の目を気にしながら泣きだしました。
きっと面目もつぶされ、弟も悪いのに自分だけが叱られ、
頭も叩かれ、理不尽な思いでいっぱいだったんでしょう。

こんなコミュニケーションを続けていると、
お互いを尊重し合うような心のかけはしなんて
かかりません。
お母さんのやりたいこと、考えていることも伝わりません。

つまり、お互いに信頼関係を築くことができず、
また、
言われた子どもの方は、
自分はダメな子なんだと思ってしまいかねません。

日々のやり取り(コミュニケーション)が
人間関係や人間形成にいかに大切か
ということなのです。



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Villa Reborn

2016年02月20日 | 日々のこと
今日はオトナの隠れ家へ行ってきました!
Villa Reborn (再生)

とにかく、ステキ過ぎる空間に、
たっぷりと癒されました。

気の合う人と、お酒を飲んだり、音楽を聴いたり、
映画を観たり・・・・。
非日常的な時間を過ごしてRevornする。
そんなコンセプトのところです。



















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【事例紹介】 パパもママも心のオアシスに④(終)

2016年02月20日 | 親業のこと
《③からのつづき・・・》

また、こんなこともありました。
朝の支度をしているとき、
私が準備した靴下が気に入らず、


                  子 : パトカーの靴下がいいよぅー。これイヤだ!
                  母 : パトカーの靴下がいいんだね。かっこいいもんね
                  子 : うん
                  母 : ママね、パトカーの靴下、買ったばかりで名前をつけていないの。
                      保育園にはいて行って、もし無くなったら戻ってこなくなるからママ困るなぁ
                  子 : ・・・・
                      黄色の靴下出して~
                  母 : はい、どうぞ

パトカーの靴下をはくと言い続けるのかと思いましたが、
本人なりに考え、答えを出したので嬉しかったです。

「もう愛せないかもしれない」と思っていた長男が、
親業の講座を受講して、かわいい我が子に戻り、
子育てに少しずつ楽しみを感じられるようになりました。

雨の日もあれば晴れの日もある。
いつもニコニコママではいられないけれど、
子ども、主人、そして私自身の心に寄り添い、
心のオアシスでいられるように過ごしていきたいと思います。
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【事例紹介】 パパもママも心のオアシスに③

2016年02月19日 | 親業のこと
《②からのつづき…》

主人は既に長男の心のオアシスとなっていましたが、
受講前の私は長男の発達障がいがわかると、
焦りや不安が強くなりました。
長男のできないことばかりに目が行き、
どうしたらよいかわからず、
「長男をもう愛せないかも」と思う日々でしたが、
受講していくうちに、私自身、
落ち着きを取り戻していきました。

長男も私の変化を感じたらしく、私が出かける日、
初めて「ママ~行かないで~」と泣いて見送る長男を見て、
私も長男の心のオアシスになり始めているのだと嬉しく思いました。

ある日、泣き始めた長男と目が合い、
私の膝もとに来るので、覚悟を決め、
能動的な聞き方をしてみました。
彼は今どんな気持ちなんだろう、
彼の気持ちをどう表現すればよいのだろう
と必死で感情をフィードバックしました。
すると、
段々と長男は落ち着き、最後には
「ママ抱っこ」と言い、泣きやみました。
いつもなら、
「こうしたかったー」と、
泣いた原因にこだわり続けるのに、
その日は一日中ご機嫌でした。
主人が私の対応を見て、
神わざのようだったと言ってくれました。
泣きやまないのは、
発達障がいが原因ではなく
私の対応の仕方が間違っていたのだ、
発達障がいがあっても大丈夫!と思える大きな出来事でした。

《つづく・・・・》
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