Rinto Label

リント レーベル  
日々のこと
親業のこと

自分らしく生きるということ

2016年02月22日 | 親業のこと
親業とはコミュニケーション学なのですが、
コミュニケーションを学ぶ、
というとちょっと漠然とする人も多いかもしれませんが、
コミュニケーションが、
いかに人間関係はもちろんのこと、
人間形成にまで関わっているかをお伝えします。

私たちは日々、
いろんな人と関わり合い、
そしてそこには必ずコミュニケーションを取りながら、
人生を生きています。
自分らしく生きるということは、
自分の人生を支配し、
自分の欲求を満たす責任を自分が負うことから始まります。

この、
自分を支配し、
自分に責任を持つために、
重要なコミュニケーションの技法(スキル)の一つは、
自己表現(アサーティブネス)
です。

自己表現とは、
相手の自尊心を傷つけずに、
自分の気持ちをはっきりと正直に表現する、
という意味ですが、
具体的にどうするのかというと、
簡単に言ってしまうと、
「わたし」を主語にして、自分の感情、欲求を伝える技法です。


                          「(私は)とってもうれしいよ」
                          「(私は)感動したわ!」
                          「(私は)本当に助かったよ」
                          「(私は)すごくつらいのよ」
                          「(私は)悲しくて胸が張り裂けそうよ」
                          「(私は)苦しいの」 などなど

これらは全部「わたし」を主語にしている「わたしメッセージ」で、
自己表現の技法です。

先日、スーパーで買い物中の親子のこんな親子のやり取りを見かけました。
姉(4歳くらい)と弟(3歳くらい)がケンカのようなことばかりしていた時の
お母さんの姉へのひとこと。


                           母 : もう、我慢できなくて子どもなんだから!!
                                (といいつつ頭をポカっとたたきました)

きっとこのお母さんは、
「(私は)落ち着いて買い物がしたい」と思っていたんだろうけど、
そうは言わないんですよね。
口から出るセリフは上のようになってしまう・・・。

これが、
人間関係(親子関係)の悪化はもちろんのこと、
この姉(4歳)の自己肯定感にまで影響を与えてしまうのです。

他の大人たちが見ているところで、親に頭をたたかれた姉は、
案の定、他の大人の目を気にしながら泣きだしました。
きっと面目もつぶされ、弟も悪いのに自分だけが叱られ、
頭も叩かれ、理不尽な思いでいっぱいだったんでしょう。

こんなコミュニケーションを続けていると、
お互いを尊重し合うような心のかけはしなんて
かかりません。
お母さんのやりたいこと、考えていることも伝わりません。

つまり、お互いに信頼関係を築くことができず、
また、
言われた子どもの方は、
自分はダメな子なんだと思ってしまいかねません。

日々のやり取り(コミュニケーション)が
人間関係や人間形成にいかに大切か
ということなのです。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする