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吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

きちんと見れば情報は正確に

2020年08月22日 06時09分15秒 | 日記
 この前の話である。某高校の養護の先生から電話で野球部の生徒が練習中「硬球が目に当たって切れて出血している」とのこと。それで都立O病院、都立T病院、某大学病院に電話をかけたけどみんな断られたと?? それで困っていろいろ探してうちに電話したとのことであった。とりあえず診てみないことにはわからんので来院させた。みると眼の打撲などない(誰にでもわかるくらい)。当然眼球破裂や眼窩底骨折もありえない。眼の下の頬骨あたりの皮膚が1cm程度ぱっくり割れているだけ。腫れも出血もほとんどない。縫合して、念のためレントゲン撮ってそれで終わり。これ、たぶんいろいろ断られたのは電話で「ボールぶつけて眼から出血している」とか言ったんじゃないの?と思った。となると病院受付は眼科と形成外科が同時に対応できないということで断られたのだと思う。まずはきちんと傷の程度をしっかりみて正確に伝えれば、どこにも断られなかったと思うのであるが。結果的に外科研修医1年目が「あ 縫合処置ができる」と歓迎される傷でした。軽く済んだのでよかったが、大山鳴動して鼠一匹・・・と言う感じ。