いまのところ、インフルエンザAが猛威をふるっている。例年、この時期は少しずつB型も出てくるのであるが、いまだに一人も出てこないのはちょっと不気味である。このままA型だけで終わるわけではないので、きっとこのあと、もしかしたら3月あたりのB型のピークが訪れるのかもしれない。今シーズンはインフルエンザの流行は早めに始まってダラダラつづき、そして今もまだまだ感染者は後をたたない。今シーズンも数百人はインフルエンザ迅速試験のため、患者さん(患児を含む)の鼻腔に綿棒を挿入させていただいた。もちろん大人でも嫌な検査である。しかも発熱直後の来院では検査が陽性にでないことも多い。幼稚園、保育園などでは、近年なにかあると「『今すぐ』医療機関にいきなさい」と、まるでそれをいうことで自分たちはきちんと健康管理をしていますよというリスクマネジメントあるいは免罪符のつもりでいるのか、すぐに両親に連絡をいれて迎えに来させるようである。発熱直後の検査で陰性に出ても「お母さん、まだ何とも言えませんね。今日の夕方か、明朝まで熱続くならまた同じ検査しましょう」と、辛い綿棒検査の再検をすすめるのである。子供は「やだよ~、またやるのやだよ~」と大泣きするが、でもしょうがないのである。結構2回目で陽性にでる子は多いのである・・・。