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吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

まだ浸透していないのか? その3

2014年12月18日 05時39分20秒 | 日記
 この同伴者は傷病者の彼氏だったのだろうか? 確かに自分の彼女の胸部が見ず知らずの人に露わにされたのでは快くないのも分からないではない。しかし、救助者に対して痴漢呼ばわりでは自分の常識のなさを露呈したことになる。今の世の中、多くの人は1回くらい心肺蘇生の講習を受けている。あるいは受けていないまでもその重要性を認識している。自分が心肺蘇生をできないまでも、それならその救助者に彼女の救助を委ね、自分はなぜ周囲からの遮蔽(衣服でもシートでもなんでも用いて)を彼女にしてあげなかったのであろうか? 結果的に助からなかったのであろうが、それでも彼女を助けてあげるという方向にブレーキをかけてしまったことを少しでも悔やまなければこの彼女は浮かばれない。今後はこの彼氏は心肺蘇生講習の指導員になって不幸な傷病者を作らないよう頑張っていただきたい。