通常、法廷内で裁判長の「命令」をきかない場合は、そのものは係員によって退廷させられるのが常である(日本では)。しかし相も変わらず傍聴人が「騒ぐ」なかで裁判が行われたのである。お国柄の違いなのか自分はなんとなく違和感を覚えた。法廷内での流れは中立な立場の裁判長がコントロールすべきである。それが何回も傍聴席に向かって「騒がないように」と確信犯的傍聴者にむかってお願いしている様は、法廷の中立性が絶対的なものではないと疑ってしまうのである。あるいは韓国における司法の現場では、裁判の進行を妨げる傍聴人席からの抗議(換言すればヤジ)を容認しているのかと感じたのである。遅滞なく裁判業務を進行させるためには、裁判の審理に水を差すものはすべて排除すべきであろう。日本であれば法廷内で裁判長の命令をきかない傍聴人は退廷させられるのに、これはお国柄の違いなのかと感じた一幕であった。<o:p></o:p>