とりあえず家族からそのような経緯を聞いてうちが紹介状を受け取った。別段処置の内容が書いてあるだけで傷を診ればすぐにわかることである。とりたてて必要な情報が書いてあるわけではなかった。まあ、しいて言えばCTスキャンで異常がなかったとのことなので、のちのちの慢性硬膜下血腫の発症の可能性のみが考えられるため、そのことも家人に伝えた。高齢で抗凝固薬を内服しているとのことだから慢性硬膜下血腫発症のリスクは高そうである。さていずれにせよこの奇妙な三角関係の輪の中にうちも参加することになった。まあ他の医療機関と連携をとらずとも創の管理くらいは行うことができる。しかし創は挫滅し擦過されて結構ぐしゃぐしゃである。数針の縫合追加もした。とりあえず毎日は通院してもらわなくてはならない。車椅子でこちらまで毎日通院させるのは家人にも負担であるがやむをえない。