吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

奇妙な病病・病診・診診連携 その2

2012年02月23日 07時08分13秒 | インポート

話はそう複雑ではないが、面白いことに(?)このA病院、B大学、C診療所、そしてうちの4者の間で何ら連携がないことである。A病院には1~2ヶ月に1回受診して原疾患の投薬を受けてくるそうだ。そして普段は2週に1回、在宅医療としてかかりつけのC診療所医師の訪問診療が行われている。こちらでは投薬はなされておらず診察だけだそうである。ACの間には連携があるようで、微妙にないような雰囲気である。そして今回、B大学のERで縫合を受けたが、その後の処置依頼として宛名なしの紹介状がB大学から家族に渡されたのである。ところがかかりつけのC診療所医師は「往診による処置は不能」とのことでその宛名なしの紹介状を受け取らず、巡り巡ってその紹介状が自分の所に来たわけである。B大学病院はER(救急部)として対応してくれたのであるから初期治療以降の創の管理についてはフォローできなくてもやむをえない。まあいずれにせよA病院、B大学病院、C診療所の3者とも、創の処置をしていただけないのが現状である。