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ビザの話

2005-08-18 | 日本と世界
もう10年近く前のお話

欧州で、中国の工場から品質管理の勉強の為で出張してきた女性の技術者に会った。
週末に何人かでランチをしたとき、彼女は短期滞在ビザで苦労した話をしてくれた。

聞きながら、たぶん、大使館同士のビザの手続きだと思っていたら
一番大変だったのは工場長の承認を得ることだったという。
Invitation Letterを受け入れ先(つまり欧州の会社)から発行してもらうのは問題なかったのに
工場を管理している偉い人からLetter of Recommendationをもらうためにいろいろなものが必要だったというのである。

「何人かの上司に十分なお金を払わなくてはいけないから」

具体的には、出張の可能性がある時点から上司たちに
 なるべく贈り物をしたり
 お金を用意したり
 機嫌をそこねないようにして
彼女の工員としてのPersonal History(履歴)をきれいなもの(直訳:そう表現していた)にしてもらう必要があるとのこと
そしてPersonal Historyは上司や工場長の一存でなんとでもなってしまうものらしい

当時の自分にはかなり驚きの事実だった

今は中国はかなり開けていると言うし
彼女のいた工場が特別だったのかもしれないが
ビザやパスポートを偽造してまで来日する人たちの背景には
こんなものもあるのかもしれない

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