チョッパ回路は、コイルの逆起電力を巧みに利用していたが、この逆起電力はバックパルスまたはサージ電圧とも呼ばれ悪さもするので油断は禁物である。
☟発生原理は、降圧・昇圧チョッパ回路と同じである。(再確認)
☟バックパルスまたはサージ電圧などと名称が異なるが同じ現象である。アナログTVの時代はブラウン管用の22,000Vの高圧を発生させるのに用いていた。
(DC24Vから2万ボルトを安全につくり出す技術が確立されていた。24KVになると放射線の問題が生じるので22KV近辺に設定されていた)
余談になるが、抵抗は熱容量W数で決められるが、パルス状の高圧に対してはW数で決めることができない。抵抗の耐圧はW数とは関係なく、長さが重要になる。
☟バックパルスまたはサージ電圧対策を怠ると、事故に発展する。某メーカで多数発生したトラブルの原因がサージ吸収ダイオードを接続しなかったためと判明した事実がある。
※このサージ電圧またはバックパルスは、パワーエレクトロニクス回路で常に意識する重要な要素である。