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巡る巡る

さみしいはなし

2012-03-17 | Weblog
きのうポコが死んでしまった。

ポコは、黒のトイプードルで、私が小6の時に塾から帰ったらうちにいて、ママがペットショップで買う気もなくみていたら、一匹だけ寄ってきて、あまりに顔立ちもかわいいから衝動的に買った犬。

そのころ、ペコもいて、ペコは外で飼う雑種の白い賢い犬で、ポコはスリッパに入ったり段差もひとりでおりられないようなチビだったから、わたしはその全然ちがう両方を愛してた。

ペコは死んでしまったとき、お兄ちゃんとママと庭に穴を掘って埋めた。そこに木みたいな花みたいなやつが植えてあって、広島のおうちに行ったらいつも心の中だけで話しかける。

ポコは今日のお昼前に火葬されて骨になった。
白いきれいな骨を拾いながら、穏やかな気持ちでいた。天国でもぴょんぴょんできるように、わんわん言えるよいに、しっぽをぷりぷりできるように、拾った。

さみしいなぁ。でも、お正月に実家にかえった時くらいから、もうすぐいなくなっちゃうなぁとおもっていたので、とても自然な気持ち。

ただ、今日お昼寝してたときにふと目がさめて、はじめてぽろぽろと泣けてきて、それからさみしさがからだを支配している。

なんでなにかを失ったときって、いろいろと繊細な気分になってしまうんだろう。
時計がカチカチいっているのとか、なまぬるい空気のにおいとか、オレンジのみずみずしさとか、肌の感触とか、テレビの音とか、すべてが気になって、面倒臭いような、幸せなような、どうでもいいような、大切なような。

夢にでてきたらいいな。もう一回さんぽがしたい。

おやすみ世界