ri-style

巡る巡る

ある日の午後

2006-01-18 | Weblog
しわしわで、紙みたい。
でもあったかそう。

素敵な手。

今、受け持たせていただいてる人の手の話。

その人は90代の男の人で、私からしたらひーじぃちゃんくらい。

いつも窓際のテーブルで窓の方を向いて、車いすに座って何をするというわけでもない一日を過ごす。

私はその人の隣のイスに座って話しかける。

今日、テーブルの上で組んでいるその手を見て何故か泣きそうになった。

別に悲しいわけでもなく、寂しいわけでもない。

ただ、すごい手だなぁって思って見てたら、じーん、ってなった。

やさしくて、あったかい空気を持つその人と、ゆっくり流れる時間の中にいると、充たされる感じがした。

私の手があんな風になる頃、誰が隣にいるんだろう。