Renaissancejapan

哲学と宗教、財閥、国際政治、金融、科学技術、心霊現象など幅広いジャンルについて投稿しています

中ロ首脳、共同声明で日米非難 安保協力や処理水放出

2024-05-18 20:52:07 | NATO・ウクライナ・ロシア・中国・中東情勢


握手するロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席(16日、北京)=ロイター


【北京=田島如生】
中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席とロシアのプーチン大統領は16日に署名した共同声明で日本や米国を非難した。

米国が主導する対中抑止の安全保障協力や、東京電力福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出を批判した。

 

習氏は16日、訪中したプーチン氏と北京の人民大会堂で会談した。中ロが2024年に国交樹立75年を迎えたのを踏まえた共同声明をまとめ、経済貿易や人工知能(AI)、エネルギー、軍事面の連携強化で合意した。

目立つのは日米への非難だ。米国については、日本や韓国との安保協力を念頭に「北東アジアのパワーバランスを変えようとする覇権行為に反対」と記した。米国と北朝鮮の対立や米韓軍事演習が「朝鮮半島情勢の緊張を高めている」と問題視した。

 

米国、英国、オーストラリアの安保協力の枠組み「AUKUS(オーカス)」がアジア太平洋地域に及ぼす影響に深刻な懸念を表明した。

米英による豪州の原子力潜水艦の配備支援も憂慮すると記した。

 


 

米国による中ロへの経済制裁にも抗議した。貿易や金融、エネルギー分野を例示し「国際経済の政治化に反対」と言明した。

日本を巡っては原発処理水を「核汚染水」と呼び、海洋放出に深刻な懸念を示した。「責任ある形での安全な処理」を求め、厳格な国際モニタリング(監視)を受けるよう要求した。

 

日本の歴史認識などを念頭に「第2次世界大戦の歴史の否定や改ざんに反対」と盛った。中ロが2025年、第2次世界大戦の勝利80周年を共同で祝い「正しい歴史観を共に広める」と記した。

プーチン氏は17日、ロシアとの経済交流が活発な中国東北部の黒竜江省ハルビン市を訪問した。中ロ企業が出展する「中ロ博覧会」の開幕式に出席した。第2次世界大戦で命を落とした旧ソ連兵士の慰霊碑で献花した。

 

16日、北京で午前と夜の2度にわたって会談した。

国交樹立75年を記念するコンサートにも出席した。習氏は自らが執務する場所である「中南海」にプーチン氏を招き、お茶を飲みながら話し合った。

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿