ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

断食救済

2020-12-06 | クリスマス

 

 

 

 

発展途上国全体で6600万人の小学生が飢えたまま学校の授業に参加している*と聞く。ましてCovid-19のパンデミックが世界中を襲い、未だ抜け出していない状況を踏まえると、Feed The Childrenと言う慈善団体が2020年4月の調査で発表した合衆国だけの数字で、食料調達のない家庭が全体の22〜38%と言うのが、非常に現実味を帯びている。たった4年前には、そうした家庭は、12.3%だったのに比べると恐ろしいほどの増加で、第三波に襲われている今現在はさらに増加していると推察できる。

食べ物を持っていると言う恵まれている70億人が、月に1日2回の食事を断食することを選択し、その食べ物に費やしたであろうお金を寄付したと想像してみてください、とチャリティファスト(慈善断食)団体は、言う。そのお金で、一体どうなるのだろうか。

一月で1日二食を断食して、その食事料を1500〜2000円程度とすると、それで何を飢餓状態の子供たちに食べさせられるかと言うと、

*https://www.charityfast.org/チャリティファスト=慈善断食)の調査から。

合衆国:ピッツア二枚

メキシコ:22のカーニーアサダ・タコス

タイランド:20杯(人前)の麺類食事

ヴェネズエラ:23ダースの鶏卵

アフガニスタン:57斤のパン

 

これは自分が食べたと思う二食分の代金でできることである。そして食べていただろう食事の費用だから、懐もそう痛むことはない。そしてこれはおまけのようなことだが、ジョンズ・ホプキンス病院*やハーヴァード大学の調査では、月に一度二食を断食すること(断続的断食)は、健康に良い影響があると発表された。減量したい人、糖尿病患者、心疾患、外科手術後の組織の損傷が軽減する、などの利益があると言う。もちろん断続的であれども、断食を決心する前に、かかりつけの医師に相談することが重要である。そして断続とは、1日だけ、そしてその日の一食、二食を抜くだけにとどめることである。

*Johns Hopkins News 12/26/2019  

 

前述の食料に恵まれている70億人が、もしこの慈善断食をして、その費用を寄付すると、2800億の人が食事できる計算になる。そして寄付する側には、健康に関するおまけがあるのなら、これこそ、Stephen R. Covy(スティーブン・リチャーズ・コヴィー=「7つの習慣」の著者)の言うところのWin Win Situation(お互いに有利な状況)ではないだろうか。

メリーポピンズは、たったの2ペンスで鳥に餌を与えられるのよ、そうするとセントポール大聖堂の聖人の像たちもその慈悲に微笑むでしょう、と歌う。それは慈善断食献金にも通ずる意味があるのではないだろうか。たった2ペンス、たった2食の断食で救えるものがある。

 

 

追記:コメントをいただきまして、誠にありがとうございます。お返事が遅れまして、大変申し訳なく反省しております。今お返事をのたりのたりではありますが、したためております故、どうぞ御許しください。

 


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