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ミチコ・ウォッシュローさんの語った話が、Reminisce紙に出ていたのでご紹介する。
第一次世界大戦中、私の父、ムラヤマ・カズヨシは、徴兵されることを望まず、日本を去り、アメリカ合衆国へ渡った。当時、日本はますます軍国主義的に成長していた。
合衆国は引っ越し先としては威圧的な国だったが、将来自分の家族を養うためにはずっと良い場所だと父は思った。
父親が合衆国で新しい生活を始めたとき、日本で彼が盲腸炎で入院していた折出会った竹子という名前の看護師－私の母となるーを思い出していた。彼は彼女のために祖国へ戻った。残念なことに、彼の新しい花嫁はある病気の疑いがあるとの理由で、入国管理健康診断に落ちた。父は彼女を日本に置き去りにしなければならなかった。母は横浜の港で座礁したというわけである。結局何とか入国審査局によって病気の事実がないと確認された後、彼女はアメリカへの次の船に乗った。
二人はシアトルで根を下ろし、そこで父は新鮮な野菜や果物を売るためのトラックを買った。私と妹たちがやがて生まれると、父は、自分の持つ青果運搬用トラックでは、3人の娘を支えるのに十分に稼げないないだろうことに気付いた。そこで彼は食料品店を買うことにし、それをディアーボーン通り食品店と名付けた。
彼が配達に出かけていた時はいつでも、母は電話で食料品の注文を取っていた。しかし、母はあまり英語を上手に話さなかった。彼女はたまに1、2語の日本語を混同したので、私が訂正しなければならなかった。大恐慌の間、両親は失業者に安価な配給物資のパンと乾燥豆を販売した。
1941年12月7日に日本が真珠湾を攻撃する前に、両親は家族を伴って日本に戻ることにした。日米間の政治的緊張の高まりに先行きの不安を感じ、家族を安全に保とうとしたのだった。
私たちが日本へ戻ることについては、私たちは両親にたてついたものである。私は当時まだ高校生で日本語を読んだり書いたりはしていなかったのだ。私は自分の家と自分の国を後にするという考えが嫌いだった。しかし、滞在していれば、他の多くの日本人の祖先を持つ日系人と同じように、私たちは第二次世界大戦の間、我が家を離れて遠くの収容所に住むことを余儀なくされていただろう。
戦時中の東京での生活はとても大変だった。大量の爆撃があり、食料は乏しくなった。父は食料が不足するだろうと予測していたが、しかし、彼は食料配給をする市役所で働いていたので、私たちは食べることはできていた。
私はタイプができるアメリカ生まれの人々を雇っていた日本の出版社で働いた。カリフォルニアから来たもう一人の女の子と私は3人の日本人タイピストのそばで働いた。
ある日日本人の女の子の一人が戦争について話していた。私は彼女に話していることの最もわずかな部分でさえ何も知らないのだ、と言い、そして日本人が負け戦争をしているのだ、とも話した。その夜遅く、私は父親に、思いがけずに自分がプロ・アメリカン（アメリカ寄り、アメリカ派）であることを明らかにしたかもしれないと認めた。
終戦後、アメリカのダグラス‣マッカーサー司令官が日本を統治した。当時日本には多くのアメリカ人兵士がおり、私の将来の夫、ジョージはその中にいた。兵士が日本の女の子とデートするのは一般的でさえあったが、ジョージは正式にアメリカで結婚したいと考えていた。
それで、私はジョージが除隊するのを数年間待った。 1950年にシカゴで再会した後、わたしたちは夫と妻になった。日本に残ることにした私の両親も含めて、多くの人々は私たちの結婚がうまくいくとは言わなかった。しかし、出来たのだー 私たちは40年以上も幸せに結婚していたのだ！
Reminisce Magazine
ムラヤマ家の歴史
