今やアメリアだけではなく、世界のあらゆるところで、陰謀説や偽情報が溢れている。アメリカ合衆国でも、Qアノン、ANTIFA, Deep State(国家内部の国家)などなどかまびすしいものに溢れている。これらの定義するところを調べることにいとまがないのが事実で、実はどうでもいいのかもしれない危うさも含んでいる。それが現代社会の魑魅魍魎である。インターネットを媒体にして、今までのいつの時代よりも一瞬のうちにそうした情報が世界中飛び交う。何が正しく、何が誤りであるのか、その判断は個人の自由だが、こうしたことに洗脳されたくはない。覚醒はあっても、洗脳はいらない。そんな中で、先日見つけた記事は、笑えたので、ここに訳してみた。現代ノアが生きていたら、きっとこのようになることは間違いない。
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そして主はノアに語られて仰せられた、「一年以内に、私は雨を降らせ、すべての肉体が滅ぼされるまで、地球全体を水で覆うつもりです。しかし、私はあなたに義人と地球上のあらゆる種類の生き物のうちの2つづつを救ってほしいのです。したがって、私はあなたに箱舟を造るように命じます。」稲妻の閃光の中で、神は箱舟の仕様を伝えた。恐れと慄きの中で、ノアは計画を立てて箱舟を造ることに同意した。 「覚えておきなさい」と主は仰せられた、「あなたは箱舟を完成させて、1年ですべてを乗せなければなりません。」
ちょうど1年後、激しい嵐の雲が地球を覆い、地球のすべての海が激しく荒れた。主はノアが前庭に座って泣いているのをご覧になられた。 「ノア!」彼は叫んだ。 「箱舟はどこですか?」
「主よ、お許してください」とノアは叫んだ。 「最善を尽くしましたが、大きな問題があったのです。
最初に、私は箱舟建設許可を取得しなければなりませんでした、そしてあなたのご計画は建築基準を満たしていませんでした。私はエンジニアリング会社を雇い、計画を書き直さなければなりませんでした。それから私は、箱舟がスプリンクラーシステムと承認された浮揚装置を必要とするかどうかをめぐって米国労働安全衛生管理局OSHAと戦いました。それから、隣人は、私が前庭に箱舟を建てることによって地区制特例許可条例に違反していると主張して反対したので、私は都市計画委員会から有利差異許可を得なければなりませんでした。
それから、ニシアメリカフクロウを保護するために木を切ることが禁止されていたので、箱舟のために十分な木材を手に入れるのが問題になりました。私はついに、フクロウを救うために本当に木が必要だと米国森林局に確信させました。ただし、魚類野生生物局では二羽のフクロウを連れて行くことを許可しませんでした。
大工たちは組合を結成し、ストライキを行いました。誰かがのこぎりやハンマーを手に取る前に、私は全米労働関係委員会と和解を交渉しなければなりませんでした。現在、箱舟には16人の大工がいますが、フクロウはまだいません。
私が他の動物を寄せ集め始めたとき、動物愛護団体が私を訴えました。彼らは私がそれぞれの種類の2つだけを乗船させることに反対しました。この訴訟は係属中です。
その間、アメリカ合衆国環境保護庁は、提案された洪水について環境影響供述書を提出せずに箱舟を完成させることはできないと私に通知しました。彼らは、宇宙の創造主の行動を管轄できない、という考えにあまり親切に応じませんでした。
次に、陸軍工兵隊は、提案された氾濫原の地図を要求しました。私は彼らに地球儀を送りました。
現在、私は無神論者を乗せないことで差別を行っているという雇用機会均等委員会に提出された苦情を解決しようとしています。
個人年金制度事務局は私の資産を押収し、税金の支払いを逃れるために国から逃げる準備として箱舟を建てていると主張しました。たった今受け取ったのは、州からの通知で、ある種の使用税を支払う義務があり、箱舟を「レクリエーション用ウォータークラフト」として登録できなかったというのです。
そして最後に、アメリカ自由人権協会は、神が地球を氾濫させているので、それは宗教的な出来事であり、したがって違憲であると言って、箱舟の建設に対してさらなる差し止め命令を出すよう裁判所に求めました。もう5、6年は箱舟を完成させることはできないと思います。」
ノアは待っていた。空が晴れ始め、太陽が輝き始め、海が落ち着き始めた。虹が空を横切ってアーチを描いた。
ノアは希望的観測を持って空を見上げた。 「主よ、あなたは地球を破壊するつもりはおありにならないということですか?」
「いいえ」と主は悲しそうに仰った。 「私がそうする必要はありません。政府がすでに破壊させてしまいましたよ。」
ーpreparingforeternityより
Playmobil
何でもかんでもRed Tape(官僚主義、形式主義、お役所的な仕事)はどこの国にもあり、ここでも日常茶飯事です。
ご著書、是非私もキンドルで購入したいと思います。昨今同僚も回想記を出版して、キンドルと本を購入して読んでいます。
訴訟王国らしい展開で、笑ってしまいました、
先日、「ノアの箱船」のビデオをネットで観た際に、果たしてこんな大きな船を造れたのだろうか?!と感じました。
あんなに善人だけを乗船させたのに、未来は乱れるという、教訓を感じました
現代のノアもいかにみんなの意見を統一させるのが難しいか、他者を尊重することの困難さを感じました