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ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

野のユリ

2022-08-12 | 考え方

binleyflorist.com

 

先週末に、南西から張り出してきたメキシコからのモンスーンがカリフォルニア州東部にある背骨のようなシェラネヴァダ山脈に沿って雷雨や大雨をもたらした。束の間ではあったが、私の住む地域にも降雨をもたらした。八月の降雨は非常に珍しいことである。通常の年ならば、カリフォルニアの雨季は、晩秋から初春にかけてで、カリフォルニアに四十年は住む私たち夫婦でも初めてのことであった。

突如雨に濡れたキャンパス

 

そんな珍しいことが、40度Cの暑熱に喘ぐ日々に起こり、ある思いが脳裏を駆け巡った。旱(ひでり)といわれて久しいアメリカ西部の状況を憂い、あらゆる教会、シナゴーグ、モスクや仏教会で、信者は、あるいは個人で、降雨を祈り、願ってきているが、天の窓はなかなか開かない。そこへ久しぶりに雨足が地面を這い、みるみる地を潤おわせていくのを目のあたりにし、地球は結局地球のやり方で再生していくのだと、感心した思いを持った。

地球を広く深く覆う海水や河川や湖の水は、太陽光の暑熱によって蒸発してはいくが、地球外の宇宙へ消えていくわけではなく、大気に昇って霧や霞や雲となり、やがてそれらが集まって雨や雪となって地上へ戻ってくる。だから、世界中で最も乾燥している地帯でさえ、雨は降ることがあるし、現にこのモンスーンの影響でカリフォルニアのデスヴァレーでさえ鉄砲水洪水を起こした。地球上の水は絶えず循環を繰り返すという単純な、まるで自然科学101のクラスの最初のレッスンのようなことを今更ながら、私は実感したのだ。

次いで思い出した言葉がある。:「あなたがたのうちだれが、思いわずらったからとて、自分の寿命をわずかでも延ばすことができようか。なぜ着物のことで思いわずらうのか。野の花【百合】がどうして育っているか、考えてみるがよい。働きもせず、紡ぎもしない。しかし、わたしはあなたがたに言うが、栄華を窮めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。きょう生えていて、あすは炉に投げ入れられる野の草でさえ、神はこのように装って下さるのなら、あなたがたに、それ以上よくしてくださらないはずがあろうか。ああ、信仰の薄い者たちよ。」(新約聖書・マタイ伝第6章25-30)

人知を尽くし天命を待つという言葉の如く、人知を超える現象に深く心を煩わせるよりも、天(神)の大意を理解し、信頼することなのではないか。上述の聖句はさらにこう続く。

「まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう。だから、あすのことを思いわずらうな。あすのことは、あす自身が思いわずらうであろう。一日の苦労は、その日一日だけで十分である。」(参考:新約聖書・マタイ伝第6章33, 34節)

ここで言う野の花は、アザミやその他の野草であるかもしれないが、多くの場合、白い百合が意味されている。

その野の百合についての讃美歌がある。必要以上に心をわずらわせることなく、心の安寧を持つために、私はその歌を聴く。あなたもおひとつどうでしょうか。お断りしておくが、讃美歌を聴いたり、歌うことで、キリスト者でない者が即席に改宗されるわけではなく、洗脳されるわけでは決してない。どうぞその点でお心をお煩らわせることなきように。

 

 

 

 

“Consider the Lilies”

Roger Hoffman

Consider the lilies of the field,
How they grow, how they grow.
Consider the birds in the sky,
How they fly, how they fly.
He clothes the lilies of the field.
He feeds the birds in the sky.
And He will feed those who trust Him,
And guide them with His eye.

Consider the sheep of His fold,
How they follow where He leads.
Though the path may wind across the mountains,
He knows the meadows where they feed.
He clothes the lilies of the field.
He feeds the birds in the sky,
And He will feed those who trust Him,
And guide them with His eye.

Consider the sweet, tender children
Who must suffer on this earth.
The pains of all of them He carried
From the day of His birth.
He clothes the lilies of the field,
He feeds the lambs in His fold,
And He will heal those who trust Him,
And make their hearts as gold.

He clothes the lilies of the field,
He feeds the lambs in His fold,
And He will heal those who trust Him,
And make their hearts as gold.

 

野のユリを考えて、
彼らがどのように成長するか、彼らがどのように成長するか。
空の鳥を考えてみてください。
彼らがどのように飛ぶか、どのように飛ぶか。
彼は野のユリを装わせます。
彼は空の鳥に餌をやります。
そして、彼は彼を信頼する人々を養い、
そして、彼の目で彼らを導きます。

彼の群れの羊を考えてください。
彼が導くところに彼らがどのように従うか。
道は曲がりくねって山を横切るかもしれませんが、
彼は彼らが餌をやる牧草地を知っています。
彼は野のユリを装わせます。
彼は空の鳥に餌をやり、
そして、彼は彼を信頼する人々を養い、
そして、彼の目で彼らを導きます。

かわいくて柔和な子供たちのことを考えてください
この地球上で苦しまなければならないのは誰か。
彼が背負ったそれらすべての痛み
彼の誕生の日から。
彼は野のユリを装おわせ、
彼は自分の子羊の群れを養い、
そして、彼は彼を信頼する人々を癒し、
彼らの心を金のようにしてくださいます。

彼は野のユリを、装おわせ、彼は自分の子羊の群れを養い、
そして、彼は彼を信頼する人々を癒し、
彼らの心を金のようにしてくださいます。

 

 


消えることはない

2022-07-11 | 考え方

Walt Disney

 

 

 

クリストファー・ロビンは死の床で、死の概念をプーに説明しようとしている。

「あのね、」クリストファーは長いため息をつきながら始めた。 「それは、長い間眠っているようなものさ。」

クリストファー・ロビンは彼のお気に入りの木のもとで仲間に囲まれていた。それは百エーカーの森全体を見下ろす丘の上にあった。クリストファーは今は年を取り、仲間と一緒にいる時間があまりないことを知っていた。

「でも、眠りにつくということは、いつか目を覚ますってことでしょう?」プーさんは笑顔で言った。

"確かに!"とフクロウは叫んだ。

「そして、あなたが起きる時、私たちはここにいるでしょう」とカンガは付け加えた。 「私はあなたに朝食を作りましょう。」

クリストファーは笑わずにはいられなかった。 「僕はそれをとても望んでいるよ。でも、みんなそれが非常に、非常に長い時間になることをわかってなきゃならないよ。」

「オーホーホー!僕たちは長い間待つのが得意です!ウサギは毎年、ニンジンが庭で成長するのを待っています。」とティガーが相槌を打った。

「そして毎年あなたはそれらを破壊しちゃいますけどね!」ウサギが唸った。

「でもクリストファー!」ルーが話に介入し、クリストファーの膝に飛び込んできた。 「あなたがいなくなったら、私たちは何をしたらいいの?」

「ああ、僕は行っても消えてしまいはしないよ、ルー。ここにいるよ。」クリストファーはルーの心臓あたりに指を置いた。ルーはくすぐったくて、笑いながら体をよじった。

「僕たちは大丈夫だよ」とイーヨーはつぶやいた。 「とにかく一人ぼっちには慣れているもの。」

「君は一人ぼっちではないよ!君は家族の一員じゃないか。そして僕が去っている間、君たちは皆お互いに世話をしあうんだ。」

「で、で、でもあなたは、も、も、戻ってきますよね、クリストファー?」とピグレットはどもる。

クリストファーは柔らかくため息をつき、自分の仲間全員を見回した。この仲間たちが理解するのを助けるのは難しいだろう。彼らはおそらく決して…

「良いことが終わることってあるんだよ。でも、ここに秘密がある。もっと近くに寄って!」皆クリストファーの秘密を聞くために木の下に集まった。

「思い出。はあるのさ。永遠に。」彼はそうささやき、プーさんの鼻を軽くたたいた。

「思い出?」プーさんは言った。 「あら、それなら僕はたくさん持っているよ!僕たちがあなたを『ヘファランプ』から救ったこととか!」

「あるいはあなたが私の菜園を修理するのを手伝ってくれたとき!」ウサギは叫んだ。

「または、あなたが私の図書室をきちんと整理してくれたとき!」とフクロウは叫んだ。

「ある時、あなたは森の中で見つけたいくつかの枝で僕に新しい家を建ててくれたよね。」 イーヨーはむっつりと付け加えた。「その家は一夜も持たなかったけど...でも僕はそれを覚えている。」

「そう、そう!そういうことはすべて思い出で、君たちは永遠にそれを持っていることでしょう。僕が仲間みんなの思い出を持っているのと同じように。」

クリストファーは立ち上がって、百エーカーの森を最後もう一度見わたした。太陽が沈み始めたオレンジ色の秋の空のもと、木々は葉を失い始めていた。家に帰る時が来たのだった。

クリストファーは仲間みんなと一緒に丘を下り始めた。お互いに持っていた思い出について話し合うのに忙しかった。

「クリストファー?」プーさんは、クリストファーが手をつないで歩いているときに見上げて言った。 「あなたはもう戻ってこないのですか?」

クリストファーは地面を見下ろし、答える前に少し間を持った。 「いいえ、プーさん、今度は戻ってこないよ。」

彼らは静かに歩き、足元の踏みごたえのある葉の音を聞いた。

プーさんは突然立ち止まり、地面をじっと見つめた。 「クリストファーが恋しいと思う」と彼は震えた声でやわらかく言った。

クリストファーは身を乗り出し、生涯の友人を腕に抱きしめた。

「僕も君が恋しいよ。君がいなくてとってもとっても寂しいことだろう。」

 

faithstarr.com

「一緒にいられない日が来たら、
僕をあなたの心に留めておいて、僕は永遠にそこにとどまるよ。」

ーWinnie the Pooh

 

 

 

 

 

 

 


103年前に

2022-06-10 | 考え方

joom.com

ポケット電話?

 

 

 

英国の漫画家で風刺画家のW. K. ヘイゼルデンは、「ポケット電話」と言う漫画小片を1919年3月5日付けのデイリー・ミラー紙のために描いた。

当時この漫画家は時代を先取りしていることで知られていた。

ウィキペディアによると、「ヘイゼルデンは、ファッション、カメラフォン、フェミニズムなど、未来がどのようになるかについて大胆な予測を行うことで、当時の社会的および技術的傾向をしばしば風刺・揶揄していた。」とある。

この漫画のタイトルは「私たち全員がポケット電話を持つとき」であり、現在はほぼ彼の予測通りになっている。

 

W. K. Haselden / The Mirror

汽車に遅れまいと走っている時、汽車の中で両手が塞がっている時、赤ちゃんを渡された時、結婚式をつつがなく行っている時、ポケットの中ではリンリンとポケット・電話は鳴るのです。日常生活の中で最も厄介な瞬間に必ずや(ポケット電話は)鳴るのです!

 

かなり正確な予測である。

彼が予測していなかったのは、電話をサイレントモードにする機能だった。

 

 


自分から

2022-06-08 | 考え方

wehearit.com

.私たちは皆年をとりますが、賢くなるのは一部だけです。

 

 

次の言葉は、ウェストミンスター寺院の地下埋葬室に埋葬されているある英国国教会司教の墓碑銘に書かれている。

私が若くて自由で、想像力に限界がなかったとき、世界を変えることを夢見ていました。 年を追って賢くなるにつれて、世界は変わらないことに気づいたので、少し視線を調整して、自分の国だけを変えることにしました。 しかし、それも果たせないことでした。

晩年期に入ると、最後の必死の試みで、私の家族、私に最も近い家族だけを変えることに決めました、しかし残念なことに、それも果たせませんでした。

そして今、死の床あって、突然気づきました。もし最初に私の人生を変えただけだったら、例えば、私は家族を変えていたのかもしれません。

家族の天来の妙想と励ましから、私は自分の国をより良くすることができたかもしれません、ことによっては、私は世界を変えさえしたかもしれません。

 

BBC

ウェストミンスター寺院の地下埋葬室では、詩人コーナーは、ウィリアム・ブレイクやT. S. エリオット、そしてあのナルニア国物語の作者で数々の文学作品を残したC. S. Lewis (Clive Staple Lewis=クライヴ・ステイプル ・ルイス  )もこちらで記念されている。

 

おまけ

老人と同い年になるのは変だ。


二人のきこりの話

2022-05-06 | 考え方

mivision.com

 

 

 

スキル、経験、体格の良さを同等に持つ二人の木こりが並んで作業し、毎日一緒に木を切り倒している。

ひとりの木こりは休憩なしでノンストップで作業するが、もうひとりの木こりは毎日午後に1時間の昼休みを取っている。

一方の作業時間が短いにもかかわらず、双方の木こりは各作業日の終わりまでには確実に同じ数の木を切り刻んでいる。

一日中働いている木こりは、戸惑いつつもいらいらして、休憩を取りながら同等の仕事をこなす片方の木こりに、どうやって自分と同じく木を切り刻めるのかを尋ねた。

これに対して、もう一人の木こりはこう答えた。

「簡単なことさ。 1時間を家で過ごし、斧を研ぐのさ。」


教訓:

休憩は生産性に不可欠である。  脇目も振らずに一心不乱、一生懸命に、ではなく賢く働くことである。

偉大な創造主とて、天と地、それからそれぞれに住む生き物そして男と女を創造なさい、七日目には全ての仕事をお休みになったのだった。 (創世記第2章1−3節)

 

【備考】このたとえは、エイブラハム・リンカーンが言ったとされるが、最も初期の既知の証拠は、リンカーンの死から何年も経った1950年代に現れている。 当初、このことわざは数分以内に伐採できる木に基づいており、その知恵は匿名の森の人、木こり、または薪割りに起因していた。 ここ数十年で、期間は数分から数時間に延長されている。

リンカーンによるかよらないかは別として、それが数分か数時間かには関係なく、成功には多くの準備期間が要されるということは事実である。

quoteinvestigator.com