呼ばれて
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母の日は今年は三男の誕生日でもあった。 長男は手術一辺倒の週末勤務になってしまい、実家に来れず、長女と次女の家族がいつものごとく日曜の午餐にやってきた。 その時次男は、母の日のメッセージを送るとともに、「あ、そういえば、明日からちょっとだけリオに一応出張。」と言う。 リオ、って。。。あのリオ? リオデジャネイロ?
「そう。クライエントがリオに住んでいて、僕が担当なんだけど、ポルトルガル語がわかるということで特に依頼されたんだ。」 けれど、あなたの勤務するオフィスはコペンハーゲン。 確かに世界的な会社であるけれど、コペンハーゲンからパリへ飛び、エア・フランスでリオへの直行便で11時間ちょっと。 ほぼ11時間ならばサンフランシスコやロサンジェルスから東京への飛行時間とだいたい同じ。 東京帰りは偏西風に乗って2時間は早くなるが。
そんな会話の最中に長女が、それじゃあ、Yerba Mate(イェーバ・マテ)のカップ買ってきてちょうだい、などと口を挟む。次男は弟らしく快諾して、それから家族の世間話を多少し、時差のせいでスェーデンでは夜が更けていくので会話終了。 Yerba Mateイェーバ・マテとは、マテ茶のことでそれ専用のカップである。
15年前2年間住んだブラジルから帰還した次男は、知り合いのブラジル人画家が、ブラジル産の細かに砕いたジェムを使った一種の貼り絵でキリストの復活の朝を描いた作品を抱えて空港に着いた。 持っていった荷物の大半は地元の若い人たちにあげてきて、軽々としたスーツケースのなかには、大事に包んで下の写真のようなカップを持って帰ってきたのだ。
マテ茶というのは、イェルバ・マテというモチノキ科の常緑喬木で、その葉や小枝がマテ茶の原料になる。ブラジル、パラグアイ、アルゼンチンにまたがるイグアスの滝周辺が原産地だが、成分にカフェインに似たマテイン(カフェイン、テオフィリン、テオブロミンなどの混合物)と呼ばれる物質があり、私たち家族は嗜まないので、次男はもっぱらホット・チョコレートのために使っている。
さて無事にリオに到着した次男は、早速かつてお気に入りだった庶民的ワンプレイト料理を堪能し、ホテルからの窓外のリオの街風景やらの写真を次々に送ってきた。このブログ主(次男の母親=わたし)は、よって今日は息子の撮った写真で楽をしよう。
ブラジルの国民定食と呼ばれる定番食
素晴らしいリオ市内中心部
ホテルからの眺望
市内中心部にあるオフィスからの眺め。
余った時間で近未来的博物館を覗く。
リオデジャネイロのコパカバーナ・ビーチへも。
コルコヴァドの丘へとコグ鉄道で登る先にはあの御方が。
Cristo Redentor(Christ the Redeemer贖い主キリスト)
コルコヴァドのキリスト像
次男の名は、クリストファー、その息子はリスト、フィンランド語のクリストファーである。その名の意味は「キリストの担い手」。
駆け足出張は3泊4日で強行(母の世代には)だが、早速その土曜日にはいつものように南スェーデンのエーレスンド海峡沿いのジョギングに勤しんでいた。 お帰り、そして君は若い!!