稲敷資料館日々抄

稲敷市立歴史民俗資料館の活動を広く周知し、文化財保護や資料館活動への理解を深めてもらうことを目的にしています。

稲敷市小野、逢善寺の桜

2012年04月20日 | 日記

4月13日の午後、
資料館の次の展示の打ち合せのため
稲敷市小野の逢善寺を尋ねました。

学頭を訪ねて庫裡に向かうと
立派な枝ぶりの桜の古木が出迎えてくれました。


打ち合わせが済んで、折角ですからと
学頭と一緒に庫裡の前の庭と境内を散策しました。

出迎えてくれた桜の古木は
長く重い枝をくねらせて空へとせまり
枝先には薄紅色の桜花をそこかしこに咲かせています

長い風雪に堪えた幹は
半ば樹皮がめくれて芯まで朽ちかかっています

このままでは倒れてしまうかもしれない
危うい状態ですが
朽ちた幹の中から新しい桜が芽吹き
朽ちた幹をつたって若い根を地面に垂らしています。


逢善寺の境内には、大きな桜の名木があります。
それはこの日はまだ咲いていませんでしたが
そろそろ咲いた頃かもしれません。

境内や庭には、桜の若木が植樹されています。
その一つの枝垂れ桜を見ながら
「この桜が見頃になるのは大分先でしょうから、
私は見られないでしょうが、きっと見事な桜になるでしょうねぇ…」
と学頭が微笑みながら語られたのが印象的でした。

そこから庫裡へ向かう道筋には、一面に舞い落ちた桜花が
地表を覆っていました。


散る桜 残る桜も 散る桜
良寛

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